ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

干上がった溜め池

2012年09月21日 | 生き物 自然

 

この前、家から直線距離にして4キロの所にある定点観察池を久しぶりに覗くと、何と池の水がからからで湿地とも言えない状態であった。底の土は粘土状で、一切水の部分がなく(夏場は大体少なくなるのだがなくなることはなかった)、生き物の姿は泥まみれのオオタニシ以外確認できなかった。それも生きているのか死んでるのか分からない。いつもだったらイモリがいて、小型のゲンゴロウやミズカマキリがいて、そしてヤゴが沢山いるのにそれらはどうなったのだろうか。土の中に潜って生き延びるというのは自然界でよくあることだが、ヤゴに関しては卵であれば問題ないがヤゴだと難しいのではないか。去年、この溜め池からヤンマ系のヤゴを3頭家のビオトープに移した(無事全部羽化した)人間からすると、悲しい現実だった。

そして先日の雨の後再び行ってみた。結構な降りだったので水は溜まっていた。まだ例年の半分以下だが、一応溜め池とはなっていた。中を覗くとイモリやゲンゴロウが沢山いた。そしてヤゴだが、何故かタカネトンボ系のヤゴが例年にも増して沢山いたのだが、これは不思議。そして問題のヤンマ系のヤゴ。これに関しては明らかに影響があったようだ。いつもならそこそこ成長したルリボシヤンマのヤゴが見られるのだが1頭もいなかった。唯一1頭だけ小さなヤンマ系が確認できたから全滅は逃れたようだ。こうやって自然界では、危機がきては生き延びての繰り返しなのだろう。こんなことは珍しいことではないかもしれない。水ももどったので、これから産卵するのも多いから再び回復することは間違いない。一般的にトンボ(赤トンボ以外)の季節は夏までと思われているが、ヤンマなどは9月10月が産卵の最盛期というのも珍しくないのだ。

写真は、今年ビオトープで無事に羽化したその溜め池から持ってきたトンボの羽化殻。運よく、全てが違う種類だった。

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