ビートルズマニアのS氏より、バングラデシュコンサート(1971)のDVDを貰う。バングラデシュコンサートというのは、ジョージ.ハリスンが中心となり行ったチャリティコンサートで、ライヴエイドなどその後続くチャリティの魁となったコンサートではないだろうか。思わず懐かしいという言葉が漏れる。ところでS氏は、今でも定期的に東京のディスクユニオンを回っては掘り出し物がないかと探ってるらしい。
DVDはラビ.シャンカールのシタールから始まる。そう言えば、ラビ.シャンカールがノラ.ジョーンズの父親というのは最近知った(これって有名な話なんだろう、多分)。このシタールだが、今聞いても十分いい。ジャズ的な即興性もあり、現代音楽にも通ずる要素があり(ガムランにも見られるミニマルミュージック的な構成など)と、流行とは関係ない音楽の原初性というものを感じる。
懐かしいのはレオン.ラッセル。あの粘りつくような歌い方が好きだ。ストーンズのジャンピング.ジャック.フラッシュンなどを歌っていたが、声質もミック.ジャガーに似ているのではないか。兎に角、東京で初めて買ったアルバムが、彼のA SONG FOR YOUであったので忘れることはできない。江古田の駅前にあった小さなレコード屋で、音大の方の出口の浅間神社に曲がるあの辺なのだが、そんなのを知ってる人は一体どれほどいるだろうか。
そしてビリー.プレストン。そう言えば最近聞かないがどうしてるのかと思って検索すると、6年前に癌で亡くなっていた。5人目のビートルズと言われ、ギクシャクしたメンバーの潤滑油となって愛されていたらしいが、既にこの世の人ではなかった。ジョージ.ハリスンもそうだが。