ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

熱狂する人々

2009年03月17日 | Weblog


スノッブなM氏は野球好きだ。
わざわざWBCを東京まで観にいった人間も周りにいる
くらいの(これはそんなに珍しいことではないのか)、
そんな野球好きのいる環境の中にいる。
で、今回のWBCについて、その盛り上がりぶりを聞い
てみた。
すると、普段野球に興味のないようなおばさん連中も
大騒ぎだと言う。
要するに、これは、オリンピックであろうが、サッカー
WCであろうが、日本代表という名前がつき、それが注
目される国際大会であれば(ここが今回の一番の疑問
点ではあるが)熱狂するという現象と同じことが繰り
返されているということだが、本当に日本人はこの手
のもが好きである(と取りあえず結論付けて)。

そんなM氏の意見はどうなのかというと、流石にちょっ
とこの大会そのものに違和感を持っているようなのだ。
つまり騒いでいるのは日本だけではないのか、という
疑問を抱いていた。
ここは補足で、日本と韓国、それにキューバあたりが
大騒ぎ当事者(キューバは実際のところよく分からな
い)ではないだろうか。
アメリカは、はっきり言ってやる気が無いのではとも
言っていた(観客の入りなどを見て)。
その理由というのは、本心では、自分の利益にならな
いことはやりたくないと大リーガーは思っている筈だ
から、というものだった。
多分、そうだと思う。
じっくり調整したい時期に、こんな大会で怪我でもし
たら元も子もないと思うのは、自然なことだ。
何せ、自分の年俸しか興味のない彼らだから。
それに、大会そのものの位置付けが、大リーガーには
明確にはなっていないのだろう。
そもそも、野球を世界的にしたいなどとも思っていな
いのではないか。
そんなことを真剣に考えているのは日本だけだ、多分。

と、否定的に捉えるのは、単に好きではないからとい
う理由があるからだが、ちょっと問題ではないかと本
当に思うのは、野球がどうのではなく、それを扱うマ
スコミ、メディアの姿勢だ。
無理やり盛り上げようとして誘導し、何の検証もなく
垂れ流すその姿勢が、かつての大本営発表と同じよう
に見えるのだ。
大本営の意向に沿った報道、今回の場合は特定のスポ
ンサー、団体ということだろう。
球場に、日本の企業の広告ばかりという状況を不思議
に思わないのか。
中継でも、なるべく空いた部分は映さないようにとい
う意図がみえみえだし。
これは、単に気のせいか。
おばさん連中を見ても分かるが、報道でこれだけ騒ぐ
とすっかり信じてしまうのだ。
実は、北朝鮮を笑ってられないのが、今の日本の状況
なのだ。

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