ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

レイトショー

2009年03月11日 | Weblog


地元でレイトショーへ行くのは初めてか。
嘗て、遅い時間に始まる自主上映的映画館に何度か観
にいったことはあるが、それはもう十何年か前の話で、
何故遅い時間だったのかというのも、本来の封切映画
が終わった後に始めるから遅くならざる得なかったの
だ。
今回は、流行の新しい「シネコン」での本当のレイト
ショ-。
そこへ行くのは初めて。
唯、地元といっても、車で一時間の松本での話しだ。
気軽に行くには、ちょっと遠い。
昔はその点、実にフットワークが軽かったのだ。

そんなすっかり腰が重くなった人間が、終了11時過ぎ
の映画を一時間かけて観にいくだから、これは多分、
酔狂というものだろう。
家を出るのが、七時半ごろ。
夜なので道は空いていて、早めに着いた。
開始十分前だから、良い感じである。
流石に新しい「シネコン」は、きれいである。
今まで利用した映画館では、一番整備されている。
しかも平屋なので、圧迫感がなく広々している。
「シネマライツ」という施設で、こういうところが田
舎のよさなのだろう。
土地は一杯あるので、駐車場も広く、全てにゆったり
しているのだ。
しかし、その分、人がいないという現実もある。

カウンターでチケットを買うと、全席指定ということ
で席を選ばなくてはいけない。
それで選ぼうとすると、どちらでも結構ですという
(後で理由は判明)。
なら、指定にすることも無いだろうにと思うのだが、
これも規則なのだろう。
適当に指定してその劇場に入る。
その前に飲み物だ、と入り口前のカウンターで「ホッ
トココア」なんて物を頼む。
300円。
これも一つの儀式みたいなもの。
チケット代はレイトショーで1200円である。
この値段なのでレイトショーにしたのである。
「ホットココア」を持って劇場に入る。

ずっと、全体的に何となく静かな雰囲気ではあると思っ
ていたが、果たして、そこには誰もいなかった。
おいおい貸しきりか。
レストランなどで貸切状態というのはままあることだ
が、映画館では初めてだ。
超満員よりは良いが、それにも限度がある。
半分くらいの入りが、観るほうとしては良いのではな
いか。
それなりの雰囲気をつくるのも、観客の役割なのだか
ら。
せめて数人来ないか、と思っていたが、結局その後誰
も来ず。
イーストウッドの「チェンジリング」は、田舎のレイ
トショーではこんな状況だ。
ゆっくり観たい人は田舎に限る、ということだ(そう
いう話でもないか)。
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