ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

トリップの煮込み

2009年03月03日 | 食べ物


T君がコンフィ用の「ホロホロ鳥」がほしいので、ネッ
トで注文してほしいと(T君はパソコンがない)言って
来たので早速注文したのだが、それだけでは送料の占
める割合が高くなるので、ついでにこちらも何か注文
することにした。
それが「トリップ」だ。
牛の胃袋の「ハチノス」。
以前も一回頼んだことがあり、トマトで煮込み、オーソ
ドックスな「トリップの煮込み」(イタリア式にトリッ
パの煮込みと言った方がピント来るかもしれない)と
して食した。
ポイントである臭いを取るための下準備が必要である
ということは、その時すでに体験済みだ。

で、今回は、トマト味ではなく、白インゲン豆と煮込
む白い状態の料理にしようと思った。
ということは、より臭みに注意しないといけない。
一回煮こぼし、更に二時間ほど香味野菜とともに煮る。
これで、準備完了。
内臓関係では、臭いが少なさそうな「ハチノス」だが、
結構臭うのだ。
そして本格的な煮込みに入る。
インゲン豆、セロリ、ニンニク、人参、玉ねぎが一緒
に煮込む材料だ。
それに、出汁代わりに、今回はイタリアの「コッパ」
というのを使った。
生ハム、のようなものらしいが、出汁用に良いかと思
い一緒に購入したものだ。
後は、香辛料の黒胡椒とアニスだ。
アニスは、八角ではない方のアニス。
何のことか分かり辛いが、中華で使うのではなく、中
近東で使う方のアニスのことだ(どっちにしろ分かり
辛いか)。

しかし、何か忘れているような気がしてならない。
それは、煮込んでいるうちに思い出した。
白ワインだ。
煮込みの基本でもある、白ワインを忘れていた。
勿論、途中から入れれば済むことだが、その白ワイン
が手元に無いのだ。
わざわざ買いに行く気も無いので、代替品を探した。
で、目に止まったのはブランデー。
ちょっと違うとは思ったが、取りあえず気持ちの問題
である。
はっきり言って、大した効果は無いと思うが、ブラン
デーを本当に気持ち程度使い、煮込み続け、豆が柔ら
かくなって完成した。
結論は、トマトを使った方が臭みとの相性は良さそう
だということ。
一般的にトマト煮が多いのは、それなりの理由があっ
たわけだ。
しかし、決して今回のものが不味いわけではい。
唯、まだ改善の余地はあるということなのである。





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