ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ツルフジバカマ

2009年03月02日 | 生き物 自然


山の住人Y君とも話したが、今年は、「ツルフジバカ
マ」を畑の土手に是非とも根付かせたい。
この「ツルフジバカマ」というのは、以前はこの辺の
どこにも生えていた雑草、野草である。
それが、草原や河原の土手の草刈とかしなくなったこ
とにより減少した。
県によっては絶滅危惧種に指定されている。
では何故「ツルフジバカマ」かというと、それが「ヒ
メシロチョウ」の食草だからだ。
「ヒメシロチョウ」というのは、「モンシロチョウ」
の半分ほどの大きさの、弱弱しく飛ぶ可憐な蝶で、
この地方では5月頃に発生する。
しかし、食草の「ツルフジバカマ」の減少とともに数
を減らし、今では珍しい蝶となってしまったのだ。
去年、Y君の家の近くで発見した時は、相当感激した。


で、畑に「ツルフジバカマ」が根付けば、「ヒメシロ
チョウ」の楽園も夢ではない。
種の保護にも繋がるし、何とか成功させたいと思って
いる。
他にも希少種の保護に繋がるような食草を増やしたい
ところだが、畑の環境に適したものはそう多くは無い。
今のところ、この「ツルフジバカマ」が一番可能性が
高いと思われるのだ。
元々この地にあった植物であるということもポイント
である。
全く関係ないものだと、外来種として本来の生態系を
壊す可能性がある。
現在「滝壺ビオトープ」で物凄い勢いで増えている貝
は「サカマキガイ」であるが、これも元は外来種だ。
その分「タニシ」はあまり見られなくなってしまった。
こういう風に、在来種が駆逐されてしまわないように
最新の注意が必要ということなのだ。
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