『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**自転車の専用道を**<2007.3. Vol.45>

2007年03月03日 | 芦屋道路問題ネットワーク

自転車の専用道を

芦屋道路問題ネットワーク 池浦康子

 住宅地での道は、交通量の多い所以外は歩道もなくて、車、自転車、歩行者が同じ道を通っています。歩行者は道路端を車に注意し乍ら。山手幹線の建設で22mの道路巾になって歩道は植栽帯を含めて4.5mの広さになり増す。広い歩道が出来ればゆったりと楽しみ乍ら歩けると思い、完成した地域の歩道を歩いていますが、“さにあらず”スピードを出して合図もなく自転車がすぐそばを走り抜ける時の恐ろしさを何度か経験しました。速さの異なるものが同じ所を通ることは事故の原因です。そこで市の街路課に自転車道と歩道の分離を要求しましたが、自転車交通量が500~ 700台/日を超えるか否かが判断基準になり、翠ヶ丘の場合は出来ないと回答がありました。道路交通法に拠るものでしょうが、環境問題が世界中で叫ばれている時、車優先でなく環境にやさしく、健康的な歩行者、自転車の利用を応援する道路法が必要です。自転車の交通量が多いから専用道をつくるのではなくて、専用道をつくれば自転車の利用がふえるのではないでしょうか。

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編者より

 上の記事と自転車に関する記事が3編(1/21,2/8, 2/11)添えられています。編者も目に付いた記事(毎日新聞)をとっておいたものがあるので、掲載日順に列挙し、3月7日毎日新聞「投書デスクから」のまとめ的記事も併記します。

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1月17日 自転車の歩道通行 歩行者の安全確保が第一だ 社説

1月21日 なぜ今「自転車は歩道通 自転車活用推進研究会理事・疋田智 発言席

1月24日 自転車、ママチャリで回れるサイズの暮らしがいい 萩原浩 いきいき生活

1月31日 ドイツで痛感 自転車日本の幼さ 投書欄

2月8日 歩行者脅かす「自転車の歩道走行」 専用道を造れば矛盾解消 環境にも健康にもいい 西村浩一 記者の目

2月11日 今後の自転車対策について 警視庁交通企画課交通安全企画官 早川治 発言席

3月7日 自転車の歩道通行「一部承認」に反諭 毎日新聞「投書デスクから」

● 飲酒運転やひき逃げなどの厳罰化を柱とする道路交通法改正案が2日(閣議決定されました。その中で自転車の通行区分の一部変更も注目される改正の一つです。幼児・児童が運転する場合や車道での運転が危険な場合は自転車の歩道通行を認めるものですが、昨年末に警視庁試案が発表されて以来、この欄でも歩行者優先の立場からの反諭が寄せられています。

● 2月に入っても、歩道で自転車にぶつけられ、けがをした体験談(8、21日)や「記者の目」(8日)の提案を受け、歩行者が安心して歩ける歩道に戻すことを訴えた投稿(28日)が日に付きました。自転車は「車道通行」が原則で、歩道通行が認められる場合でも「左端を徐行する」と定められています。しかし、それらを無視して歩道を猛スピードで走行する人が多いのが現状です。市街地の安全性をどう高めていくか、車道を含めた環境整備について、さらに議論が必要でしょう。

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 さらなる議論の必要性はあるでしょう。しかし、車優先社会が産んだひずみの一つが人と自転車の関係に現れたのだということを理解しておかないと、むやみに人と自転車を対立させてしまうことになりかねません。このことに十分気を配るひつようがあります。

(編者)

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