不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

E-mail News 上関原発<スラップ訴訟>が勝利的和解!

2016年09月14日 | E-mail news より

上関原発<スラップ訴訟>勝利的和解!

 この訴訟については、S画伯のお知り合いの甥っ子さんが訴えられていて、以前にアップしていました。このたび、勝利的和解になったとの、嬉しい一報が寄せられました。

 詳しい内容につきましては、市民SOHO蒼生舎のブログページを紹介します。こちらでご覧ください。

 結果を気にしておられる方のために、まずはお知らせいたします。今後も、中国電力の上関原発建設を阻止する運動は続きます。世界が原発離れしている現在、厄介者の原発メーカーは日本の東芝と日立に押し付けられ、それぞれ経営が傾きだしています。

 原発が厄介者と知らない国に、ODA(政府開発援助=国民の税金)のカネやワイロで輸出しようとしています。プラントを建設しただけでは原発は動きません。特殊で高度な技術を持った職員が大量に必要です。輸出先の技術者を養成するためには、日本の原発を再稼働しなければなりません。

 福島では放射能レベルがチェルノブイリ立ち入り禁止区域以上なのに、補償打ち切りの為に、避難解除区域を広げようとしています。福島過酷事故は、まだ終わりへの道にも入っていません。

 原発問題、よそ事では済まされませんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年9月例会のご案内

2016年09月13日 | 月例会案内

阪神間道路問題ネットワーク
9月例会のご案内

2016年9月26日(月)13:30~15:30
西宮勤労会館 第1会議室(4F)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
10月例会のご案内
2016年10月25日(火)13:30~15:30
西宮勤労会館 第1会議室(4F)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

今年の台風1号は、異例に遅い7/3発生。そして9~11号と、東北・北海道に上陸するも異例。迷走10号が長寿だったのも記録的。上陸数も多い年に。35℃を越える猛暑日も、今年は記録を作るのか?まだ暑いですが、セミの声はなく、夜には秋の虫が。「暑さ寒さも彼岸まで」もうすぐ秋▼「甲ネット」のYさんの奥さんが亡くなられたのに続き、当ネット初代表の故砂場徹さんの奥さん、恵美子さんが8/21に米寿で亡くなられました。『みちしるべ』に追悼文でも頂ければ幸いです。後期高齢の方も多くなり、季節の変わり目を迎え、ご自愛ください▼8月例会は、「甲ネット」Yさん、S画伯、「みち環」Hさん、「川西自然」Tさん、「中の住環境」N住職と私の6人の参加でした。今年の全国集会は名古屋で11/12~13に、詳細は『みちしるべ』に。Tさんからキューバの話が、Yさんからはお盆の東北支援の話がありました。これも詳しくは『みちしるべ』で。N住職からは新名神建設に伴う、高圧送電線鉄塔が赤白模様に変わった話。子供が「六甲山に落書きをした」と表現しているとか。Hさんからは、オリンピックの裏で、沖縄(辺野古・高江)問題が隠されてしまっている指摘が▼『みちしるべ』94号は、7月と9月の合併となってしまいました。95号は11月号として出したいので、原稿をよろしく。早目に印刷できれば、全国集会に持って行きたいと思います。みなさんの近況も、お書き頂ければ幸いです▼最近、親しい友人2人が大腸癌。手術で営業も大変です。笑って免疫力を増強し、のりこえましょう!  (F)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『みちしるべ』**横断車道(83)**<2016.7.&9. Vol.94>

2016年09月04日 | 横断車道

横断車道 ―83―

人は知らず知らずの内に、思い込んでいることが多い。日本では、道路を建設すれば渋滞緩和になると、誤って信じられている。先進諸国では、潜在交通量を喚起して、渋滞が増加すると考えられている。先進国では自動車交通に関する工学が進んでいるからだ。日本のお役所には、自動車交通を科学的・工学的に考察する部署が皆無である▼最近、中国経済の減速が、世界経済に悪影響を及ぼしていると言われている。しかし、妙な話ではある。中国の年間GDPの伸びは6~8%。対してアメリカは数%、日本はマイナスである▼ソ連崩壊直後のロシアに、マネーゲーマーが五月雨的に莫大な投資をし、ある時一斉に、その投資を引き上げた。ルーブル通貨危機(1998年)が起き、旧ソ連圏の企業群を乗っ取ろうとした。アジア通貨危機(1997年)で、東南アジアの主要な銀行や企業を乗っ取った経験を活かそうとしたのではあろう▼一昨年から昨年にかけて、日米の中国投資が、急速に減った。そのことによる中国経済の混乱は、多少は見られたのは事実だ。が、客観的には、ニューヨークと東京の株式市場が混乱しただけで終わっている。日米の最大貿易国は中国。柳の下にはドジョウは居なかったのである▼アメリカ世界戦略には政治的・経済的・軍事的側面がある。経済的にはBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの経済急進国の略)に対して、妨害や圧力をかけている。中国などは政治・経済・軍事で、アメリカの眼の上のたんこぶとなっている▼中国の南シナ海での岩礁埋立や、軍事基地化の報道は多い。日本にとって、尖閣諸島の領有も重大に取り上げられている。が、アメリカが南シナ海に、如何なる軍事的プレゼンスを行っているかは、報道されることはない▼アメリカ第七艦隊は、西太平洋とインド洋に展開する艦隊で、その規模は最大である。この艦隊だけで、中国全土の軍事力を遙かに超えるのである。その艦隊の主力が、東シナ海に展開中である。中国にとって、気持ちの良いものでない事は確かであろう▼東シナ海は、日本にとって中東からの海上交通の要衝であるが、それは中国にとっても同じことである。そもそも、ドテッパラに刃物を突きつけられていては、中国が何らかの対抗策をとっても不思議はないのである▼とは言っても、地球上の4割の軍事費を消費するアメリカに、同じ手法で対抗するのは無謀であろう。むしろ、フィリピンやベトナムと、アメリカより以上に友好関係を持つ事が、中国にとって有利になる。軍事的衝突で、国際関係を解決する手法は、破壊力が巨大になった今日、放棄すべきものである▼いずれにしても、北朝鮮を理由に、韓国に米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)を配備することになった。中国の沿岸部の総ては射程距離。金正恩はCIAのエージェントかとおもったりする。 (コラムX)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『みちしるべ』**ヘリが飛びまわる 川西市大和における廃棄物の仮置場問題**<2016.7.&9. Vol.94>

2016年09月03日 | 澤山輝彦

ヘリが飛びまわる
川西市大和における廃棄物の仮置場問題

澤山輝彦

 八月初めの午後だった。報道用ヘリコプターが我が家、川西市大和東1丁目上空をやかましく飛びまくる。雷雨があり、関電の緊急車が走っていたから、落雷でもあったのかなあ、ヘリの位置からすれば大和のはずれあたりだろうなんて空を見上げて考えたのであった。後に、それは豊能郡環境施設組合が出したゴミ(ダイオキシンを含む焼却場解体後の灰) の取材だったとわかった。当初、神戸市にある最終処分場に埋めた所、神戸市から撤去を求められ、掘り出したものを持ち帰った。それを、国道477号線沿いの地番【豊能町光風台4丁目918番地】(大和に隣接する)に、仮保管場所を設置していたものであった。光風台・大和団地、共々住民には何の連絡もなく行われた事で、住民の不安、反感は当然で反対行動が始まるのである。

 8月5日、神戸市から撤去させられたゴミの仮置場への搬入が始まった。ヘリコプターがまた朝からやかましく飛びまくっている。反対運動が組織されたとは聞かなかったので、とりあえずごみ仮置き場に家が近い知人に電話をすると、奥さんが「夫は現場へ出かけた」という。昼食後まだまだヘリはうるさく上空を旋回し続けている。

 よし、野次馬根性半分で現場へ行くことにした。家を出たのはいいが、現場へは車でもないと、暑い最中、日陰のほとんどない道を熱中症の心配をしながら、40分は歩かねばならない。タクシーを奮発した。現場の手前らしき所で道は一方通行になり、タクシーは止まる。運転手は例の件ですなあ、と言う。そこで下車、現場はすぐだ。大阪府警のパトカーが二台止まっている。少し行くと道路沿いの山林が削りとられ、地面に鉄板が敷き詰められている所が目についた。ここか、ここが仮置場だったんだ。

 住民が取り囲んだ人に激しく抗議している。報道関係者の数も結構多い。豊能町長らしき人が盛んに説明を続けるが、住民もまけてはいない。例のゴミ(廃棄物と言う)はもう現場に到着していて、待機している状態だ。やがて本日の搬入は取りやめる。午後7時から大和自治会館で説明会を行う、ということで今日の話しはついた。

 帰り道は477号線を歩いた。このあたり、谷間の二車線の道だ。暑さより車が怖い。歩道なんて無い。一箇所血痕のような跡にチョークの丸印があり、1と数字が書いてある。気持ちの良いものではない。冷えずに暑くなった。でも、ただでは歩かない。自然観察しながらで、久しぶりにヤブミョウガの花を見たし、アメリカ鬼薊の大きな株が綿毛を飛散させているのも見た。それより、忘れてしまって名を思い出せない植物が多かったのには、一寸心細くなった。

 記憶装置がどんどん消去作業を行っているにちがいない。反対運動をせねばならない。「誰にことわって消去しとんじゃ」「お前やないか」「うわー」。こんな事を考え、恐れ笑いながら家に着いてシャワーを浴び、午後7時を待った。

 この間3時間はあっただろう。午後7時に説明会があるという、緊急の情報を自治会はどう流すのか興味を持ったが、ついにそれを聞くことが無かった。これでは説明会に集まる人も少ないだろうとゆるゆると出かけたが、なんと集会室は満員で場外にも人があふれ、皆で前に詰めようというような状況だった。報道関係者も多い。知人に会い、聞くと自治会の広報車が回っていたという。それならそれでまあいいか。今日の怒りの相手は豊能郡環境施設組合だから。

 説明会の開始にあたり、大和自治会会長は隣接する当方に何の説明も無いのはけしからん、川西市長も十分配慮せよと申し入れたはずだ、など決して迎合しない姿勢を示したのは、いいことであった。説明会というものは名の通り説明会であり、討論会ではない、単なるスケジュールの一つであり、あとはどうなれというのがこれまで経験してきた説明会だったから。今日はただではすまない説明会になるのだ。

 豊能郡環境施設組合の説明会は豊能町長の「廃棄物の仮置きについて」というプリントの配布とそれを読むということから始まった。そのプリントはこう始まっていた。

 「組合の廃棄物につきましては、既に中間処理され、最終処分場に埋め立てられていたもので、埋め立てても支障のない安定した状態になっています。また、当該廃棄物は、他の廃棄物と混在して埋立処分されており、その性状から、他の廃棄物も混ざっていますが、他の廃棄物等についても、埋め立てても支障のない安定した状態にあります。」

 ここで、支障の無い安定した状態という語句が二度も使われていることから、そんなものなんで撤去する必要があったのか。また、たとえ撤去したとしてもそんなに安定した物なら、どうして豊能町の山林へ持っていかないのか、と言う質問より怒りの言葉が続発した。またこのプリントの文書にはダイオキシンという文字は無い。そんなことで、結局、紛糾のうちに時間切れ。大和自治会会長の仮置場への搬入は認めない、という言葉で締めくくられた。廃棄物を積んだダンプカー5台は、現場近くのガソリンスタンドに留め置かれた。

 8月8日(月曜日)の平日を迎え、どのような展開になるのか分らないが、とにかく出来るだけ早く現場へ集まろうというメールが入り、私は9時前に現場へ着いた。今度は光風台方面から徒歩で入った。こちらは住宅街の日陰と、短いが国道には歩道があり、安心して歩いた。赤いレッカー車が現場近くでUターンしているのが見え、何だろうと現場へ急ぐと、レッカー車は仮置場予定地の鉄板を吊り上げはがしているではないか。早くから来ていた人に聞くと、この場を仮置場にすることは断念し、他の豊能町内の山林へ行くとのこと、これで大和が直接からむ一件は落着した。

 だが、大きな目でみればこれで済んだ、やれやれ終わりとしてしまうのも妙なものだ。近くのダイオキシンには騒ぐけれど、よそへ行くならかまわないのか。原発なんてある場所の問題だと、知らん顔をするのと同じだ。政党や思想の問題ではない。命を本気で考えたからこその反対行動であったはずだ。そこから学ぶことはなかったのだ。気付いていても知らん顔、勝手なもんですわ。私はこの件の発端である取材ヘリコプターの音にいらついた。オスプレイがやってくる沖縄の基地の音を考えずにはおれなくなってしまった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『みちしるべ』**キュ-バに行ってきました**<2016.7.&9. Vol.94>

2016年09月02日 | 川西自然教室

キュ-バに行ってきました

田中 廉

 今年7月、友人と旅行社のパック旅行でキュ-バを5日間旅行しました。目的は米国による50年以上もの経済制裁を耐え抜いた、カストロ、ゲバラの国の様子を観たかったからです。以下、5日間の間に垣間見た町の様子です。

1. 自動車事情

 経済制裁の結果、今でも1950年代のアメ車が普通に走っています。なんと50年以上走り続けていることになります。が、添乗員の話ではエンジンなどの部品は、輸入が可能だったソ連の車の物を使用している場合が多いそうです。私が自動車免許を取得した50年近く前にはカーエアコンが無く、三角形の小窓を外に開いて風を入れていました。そのような古い型の車が首都ハバナでは50%ほど、地方都市では70%程走っています。また、地方では馬車が農作業用、乗客用に使用されています。現地ガイドに聞くと馬車乗車の料金は20円程とか。今回の訪問で驚いたのは、韓国車が多いことです。新車(エアコンのついた車)のかなりの割合が韓国車です。5~6年前にパレスチナに行った時も韓国車が多かったですが、多分、コストパフォーマンスに優れているのでしょう。

 アメリカの経済制裁では、キュ-バに投資した企業はアメリカでは商売できないという、いやらしいもの。毎年のように国連総会で「アメリカはキュ-バ経済制裁を解除せよ」の決議が圧倒的多数で可決されています。アメリカ追随の日本政府も1997年からは賛成に投票していますが、アメリカには、カエルの面に小便状態です。その為、アメリカで商売をしている日本の主要企業とその関連会社は、キュ-バでビジネスができません。

 日本車は古いトヨタを1台、ホンダを1台見ました。ダットサン(?)のマ-クの入ったハンドルも見ましたが、車体は別の車でした。車が古い分、問題もあるようで、道路わきで故障している車も一日に数台見かけました。また、排ガス規制がゆるいのか黒い排ガスを出している車もありました。ツアーの人でロストバゲッジ(※注)にあった人が居て、到着次の日に空港まで取りに行くことになりましたが、フロントで車の手配を頼むと、フロント係の友人を紹介されました (たぶん闇タク?) 。その車がまた時代物で、映画で自動車泥棒がやるように、回線をショートさせてエンジンをかけていたそうです。警察の取り締まりを避けるためか、高速ではなく下道を走るので、人々の暮らしの様子が良く見えて面白かったとのこと。車は貴重品であるためか、古く塗装が厚くぼろく見えるけれど、傷がついたりへこんでいる車は少なく大切に使っているようです。観光用のクラシックカー(ピンク色のオープンカー)にも乗りましたが、座席が固く乗り心地は今一つでした。三輪車を改造した豆粒のようなココタクシ-にも乗りましたが、スピ-ドをだしスリル満点でした。車の量は日本とそれほど変わらないように思いました。なお、私たちのバスは冷房のよく効いた中国製でした。

2. 銅像・肖像

 ゲバラの像はゲバラ霊廟と革命広場で見た2回だけでした。ただ、土産物屋にはTシャツ、栞(しおり)、写真他沢山ゲバラが並んでいます。たぶんゲバラファンの観光客が多いのでしょう。カストロの像や、肖像はみませんでした。聞くところによるとカストロは偶像化されることを嫌っているとか。自分の像を駅前(強引に誘致した)に作らせたり、大学正面に生前から自分の像を作らせる日本のエライ人に比べれば、なかなか立派なものです。

3. 夕涼み

 キュ-バの庶民の家はエアコンが無いようで、夕方には玄関の外の椅子に腰かけ、涼をとっています。また、近所の人と雑談したり、飲み物を飲んだりしています。昔の日本の夏の風景を思い出しました。

4. カナダ国旗

 住居の玄関のドアにカナダ国旗が描かれていたり、また、カナダの国旗を飾っている家(どれも立派でない庶民の住宅)を数軒見かけました。現地ガイドに聞くと、カナダからはニッケル鉱山の開発や、油田、天然ガスの開発で関係が深いとか。また、小麦粉などの食料もカナダから輸入しているそうです。庶民の間にもカナダに対する親近感が強いのでしょう(なお、日本に対する親近感も良いそうです。ゲバラは革命後、日本を訪問し、広島にも出かけ、それ以降、キューバの教科書に、広島・長崎の原爆の記述が載ったそうです。)

5. 病院

 ム-ア監督の映画「シッコ」で、ム-アがアメリカの医療制度から見放された患者を連れて、キュ-バにわたり無料で治療を受けるシーンがありましたが、キューバの医療は充実しているようです。ハバナで広い駐車場のついた大きな比較的新しい建物がありました。ガイドの説明では中央病院とのこと。中央官庁・防衛省・共産党本部・国会図書館などは、ところどころ修理が必要に思えるような古い建物でしたが、それに比べると立派な建物です。医療にかける情熱は半端ではないようです。人口当たりの医師数は日本の3倍で、しかも無料です。人口が1130万人ですが医科大学は24校(日本は医学部が80)、2015年の平均寿命は79歳(日本は84歳、アメリカは79歳) 。立派と思ったのは、南米諸国や、発展途上国から医学留学生を無料で受け入れ、また、大勢の医師を必要とされる国々に派遣しています。それらの留学生は故国に帰り、キューバと草の根の部分で友好的な関係が築かれているそうです。

※注 lost Baggage = 飛行機に乗る際に、預託荷物(貨物室に入れる荷物)として、航空会社に預けた荷物が目的地で受け取れなくなること。途中の空港で乗り換えがある場合、荷物も当然載せ替えなければならないが、この時に間違った便に積まれたというのが原因であることが多く、大抵は1日待てば手元に送られて来る。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『みちしるべ』**迷惑通信105号 by M.Hirade より**<2016.7.&9. Vol.94>

2016年09月01日 | 平出正人

迷惑通信105号 by M.Hirade より

 1998年5月、核拡散防止条約(NPT)に加盟していないインドとパキスタンが相次いで核実験を強行し、被爆地長崎の市民は核拡散に危機感を募らせました。「ながさき平和大集会」(現在は「高校生平和大使派遣委員会」)に参加する約50の平和団体は、核の惨禍を知る被爆地ナガサキの声を世界に伝えるために、未来を担う若者を「高校生平和大使」として国連に派遣することにしました。

 1998年から毎年、高校生平和大使は国連を訪問し、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えてきました。1999年の第2代まではアメリカ・ニューヨークの国連本部へ、2000年の第3代からは軍縮会議が開かれるスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪問しています。高校生平和大使の真剣な言動は国連で高い評価を得て大きな成果をあげています。署名の束や写真が国連欧州本部に展示されています。

 高校生平和大使は毎年公募で選ばれます。国連から帰国後も各地での活動報告や修学旅行生との交流など、6月の結団式から約1年間活動します。高校生平和大使の取り組みは被爆体験を若い世代に継承し広めることに貢献し、その非核・平和活動は多くの人々に注目され支持されています。

M.S.Wordの描画を読み取っていますので、かなり見にくいのですが、ご容赦ください。≪ブログ管理人≫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『みちしるべ』**5.24ヘイトスピーチ解消法の可決、成立に思うこと**<2016.7.&9. Vol.94>

2016年09月01日 | 平出正人

5.24ヘイトスピーチ解消法の可決、成立に思うこと

平出正人

 5月24日、衆議院本会議で「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」(ヘイトスピーチ解消法・以下「本法律」)が可決、成立しました。

 これまでヘイトスピーチをめぐっては、国内外からの規制を求める強い声がありながらも「表現の自由」という理由で放置・容認され、むしろそれに抗議の声をあげる人々が、警察から厳しい規制を受ける現状が続いてきました。今回成立した法律は、在日外国人に対する「差別的言動」が、被害者への「多大な苦痛」と「地域社会に深刻な亀裂を生じさせている」という害悪を認め、その解消を「喫緊の課題」(第1条)であるとして「差別的言動は許されない」(前文)と、ヘイトスピーチを許さない基本姿勢を明確に宣言しています。

 この法律が実現できたのは、ヘイトスピーチに抗議・反対する当事者や支援者の運動が国会に届き、国会の内外の粘り強い努力があったからです。これまで人種差別・民族差別を禁止・規制するための法律が日本には全く存在しなかったなかで、初めて関連する国内法が制定されたことは、ヘイトスピーチのみならず、人種差別・民族差別を禁止していくための第一歩として評価できるのではないでしょうか。

 しかし、こうした評価の一方で、「本法律」には今後改善されるべき重大な問題がいくつかあります。

 第一に、保護の対象者を、本邦外出身者のなかでも「適法に居住する者」とされた点です。より保護が必要な未資格滞在者などは排除されています。そもそもヘイトスピーチとは人種等に基づく属性を理由に行なわれる差別扇動であり、その被害当事者が居住国に「適法」に滞在しているかどうかはまったく別の問題です。したがってこの「適法に居住する者」という定義は人種差別撤廃条約の理念に違反しており、必ず削除されなければなりません。

 第二に、そもそも「本法律」は「本邦外出身者」だけを対象とした法律で、被差別や沖縄、アイヌなど人種的・民族的マイノリティに対するヘイトスピーチは対象外にされています。今までヘイトスピーチはこうした人たちも明確にターゲットとされて繰り広げられてきました。こうした現状をふまえて、あらゆる人種的・民族的マイノリティがその保護対象とされるように法改正、あるいは別途法律の制定が求められています。

 「本法律」自体にはさまざまな問題がありますが、私たちとしてはより効果的なヘイトスピーチ規制のためにこの法律がより良いものに進化・発展できるよう働きかけていく必要があります。今後、人種差別問題に国や自治体が真摯に取り組み、さらなる法制度の整備が進むことを心より期待しています。私自身もヘイトスピーチを断固許さず、また他の多様な当事者たちと連帯しながら、あらゆる人種差別・民族差別・マイノリティ差別を許さない社会の実現に向けて努力しなければと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする