『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

澤山輝彦80+1馬力展

2020年11月26日 | イベント案内

今年の「澤山輝彦80馬力展」に続き、来年も「澤山輝彦80+1馬力展」が開催されます。コロナ禍が収まらないであろう時期ですが、3密にならない落ち着いたギャラリーです。お気軽にお越しください。

澤山輝彦80+1馬力展

2012.1/11[月]17[日]12:00~18:00

JR立花駅徒歩5分 スペース○○(MARU MARU)

尼崎市七松町2-6-14

抽象画、大小81歳の作品。観に来てください。

 

 

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2020年12月例会のご案内

2020年11月26日 | 月例会案内

 

阪神間道路問題ネットワーク
12月例会のご案内

2020年12月14日(月)13:30~15:30
西宮市立勤労会館 第1会議室(4F)

ここ阪神間でも紅葉が終わろうとしています。いよいよ冬の入口に。やはり心配なのはコロナ禍。第3波との言説も流れています。くれぐれもお気をつけて▼11月例会は取止めて、12月例会を早めにするということになっていました。日程を調整しましたので、よろしくお願いします。昨今、コロナ禍の厳しさもあり、無理はせずに十分対策を執ってのご参加を▼年末ともあって、忘年会も兼ねたいと思います。ただし、特別な用意はありません。各自持ち寄りと言うことにします。飲食時はしゃべらずに、会話はマスク着用と言うことになります。会議室は20人部屋ですが、半数以下の予定です。換気も適度に行います▼議題は来年度の年会費をどうするか。道路全国連の今年度年会費¥5000をどうするか。今年度の会計報告と承認。『みちしるべ』秋季号の合評。冬季号の原稿要請。来年度の活動計画、などなどです。毎年の事ですが、あまり格式ばった議論はしないとは思いますが▼10月例会の参加者は、S画伯、「川西自然」T代表、「みち環」H代表とYさん、それに私の5名でした。中身は『みちしるべ』秋季号にYさんが投稿されています▼毎度のことながら、遅れていた秋季号は印刷を終えましたので、近々お届けできると思います。既に冬季号の時期が来ています。原稿をよろしくお願いします。 (F)

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『みちしるべ』**横断車道(101)**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 横断車道

横断車道(101)

11月1日、大阪都構想は否決された。その売文句は、府と市の二重行政を止める事。本音は別の処にあるのだろうが、行政の効率化を謳ったものだった▼国鉄民営化でサービスが良くなったと、故 中曽根康弘元首相は自慢した。が、運賃値上・ローカル線廃止・新幹線赤字拡大・貨物輸送激減・労組潰しと労働強化、良くなったのは駅員の笑顔だけ▼維新の大阪府・市で、行政効率化は達成したのか。窓口対応が、官僚的でなくなったとの意見もある。実態は、公務員数半減化と非正規へ入替で、竹中平蔵のパソナが窓口を仕切り、中身が希薄な笑顔となったのだろう▼各種民営化や大阪都構想、効率化・収益率が叫ばれ続ける。そんな一方通行の思考が、結果オーライだろうか。高齢者や障碍者などの弱者保護に反論はしないのであるが、実態の政策では切り捨てている。何故、反論できないのか。「かわいそう」と言うのが政治屋レベル。誰もが高齢化し、いつ障碍者になるのか判らない。自らの保身が、福祉概念の基本である。しかしながら、福祉が効率を減退させるとは、表向き言わないのだ▼産業革命から200数十年、化石燃料で大気中のCO2を増やしてしまった。地球温暖化である。効率化・収益率オンリーだと、このようなことも起こってしまうのだ。一部大企業の肥大化で、圧倒的多数の勤労者の生活費が削減されつつある。IT巨大企業の寡占化は、極端な肥大化を可能としだした。AI(人工知能)の高度化によって、人々の思考力が失われるのを懸念する。起きている時間の半分はスマホ画面を覗いているのは異常。収益追求の弊害なのだろう▼自動車と言うものは、最もエネルギー効率の悪い乗り物である。が、環境保全より利益効率が優先することで、自動車産業が巨大化してしまった。ハイブリッドやEV(電気自動車)が環境を保全するかと言えば、脱原発・脱化石燃料・自然エネルギー化しなければ、解決策ではない。エネルギー効率が最悪であることに変わりはない▼道路建設でも、日本は極端に道路密度が高くなってしまった。それも地形と人口高密度から、高架・橋梁・トンネル構造が極端に多い。そのメンテナンスの予算が殆どない現状(補修率64%)で、大深度トンネルなど超高額な構造物を急増させている。NEXCO東日本の東京外かく環状道路建設現場(地下40m)の調布市で、道路が大きく陥没した▼自動車の走行効率を求めれば、殆どの土地を道路と駐車場にあてがわなければならない。それが住環境の悪化につながるし、輸送効率の良い、他の機関を駆逐する。そして、人類生息環境を狭めて、事によれば滅亡を早めかねない▼政治屋と、そのパトロンの言う、効率化・収益率ばかりを追求する先には、何が見えるのか。見えないように煙幕を張るのが、政治屋の仕事と言うことなのかもしれない。    (コラムX)

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『みちしるべ』**新幹線がホヤを運んだ(斑猫独語79)**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 斑猫独語

新幹線がホヤを運んだ(斑猫独語79)

澤山輝彦

 もう大分前のことになんねんけど、確か青森の陸奥湾やったかな、そこでとれたホヤを東北新幹線で東京へ運んで、東京でとれとれのホヤを食べることができたとゆうテレビニュースがあってん。わしはホヤちゅうもんは、いっぺん食べただけやけど、別にうまいもんとも思えへんかったけど、好きなもんには新鮮なんはうまいねんやろな。そのニュースには続いて北海道でとれた魚を飛行機で羽田に飛ばして、その鮮度を売りにする東京の飲食業が紹介されとったわ。このニュース、さらに続きがあって、北海道のどこやったか忘れたけど、そこでとれた魚を千歳空港まで運び、そこから東北新幹線の空席を使こうて東京へ送った。鮮度が喜ばれたので、続けてやりたいとゆうことやった。

 生もんは鮮度が第一や、素早い輸送が必要やねん。その高速性に新幹線が入ってくんねん。ええこっちゃないか。ホヤや魚を新幹線で運んで、食通を刺激するただそれだけやのうて、新幹線が広く流通機構の一つとして使われるようになったらええねん。実際やれてんから、これはできる、大した工夫もいらんやろ。せんとあかんで。そんなとこから鉄道が見直されんのん違うか。

 そやそや伊勢湾でとれた魚を、大阪へ運んどった近鉄電車があってん。魚行商人専用の電車で、鮮魚列車ゆう名前までついとったんや。わしの身内で飲食業やっとった男がいてんけど、この便の魚は新鮮でええ言うて、鶴橋の市場へ買いに行っとったなあ。そやけど利用者が減ったとかで、この三月に廃止になってしもた。ほんでも特別列車の代わりに、魚電車いうもん一両を増結した列車を運転することで、制度として似たものを残すという手をとった。まぁ、ようやってるで。この詳しいことはインターネットで見てえな。
新幹線やけど高速度化は、もお限界やろ。スピードアップには限りがあるから、無理やりたった数分の時間短縮なんかする必要ないのんちゃうか。「もういいでしょう」(水戸黄門)と言わなあかん。これは在来線でも言えることや。福知山線の事故の教訓は生かさなあかんで。安全第一や。もっと早よう、もっと早よう、そんなこと言うてるもんに限って、日頃なんぼでも時間無駄にしてんのんちゃうか。

 わしはこんな考えしてまっさかい、新幹線よりはるかに高速の超高速リニア新幹線なんかいらんと思っとります。建設反対や。大金使うて、あれ造っても、鉄道の復権にはなれへんやろ。鉄道には「愛」ちゅうもんがついとりまんねん。たとへば、お母さんが幼い子を抱いて電車を見せている、子供は電車に手を振っている。こんな景色も、その一つや。リニアには、そんなもんおまへんやろ。南アルプスぶち抜く大きなトンネル掘りよる。そんなことしたら水脈や伏流水の流れを分断してしまうで。もうこれ以上、日本のええとこ潰したらあかん。こんな大工事をしてリニア造ってん言うて、日本はすごいやろ、なんてことはもう通用せん時代やで。

 「あんた定年退職したんやな、もう何年になんねん。毎日が日曜日やないか。そんな生活してんから、そんなこと言えるんじゃ。」と横槍入れられそうやけど、これからはゆっくりした生き方したほうがええのんちゃうか。これが時流になりまっせ。乗り遅れたらあきまへんで。

 一寸ふざけたようなものになったが、大阪弁と言うか関西弁と言うか、そんなものでの言文一致を試みたのです。言文一致なんて気取っているが、正当と言うか純粋な大阪弁ではないかもしれない。下品だと言われるかもしれない。でも半分遊び心を伴った試みだったのだ。こんなこと続ける気はない。なぜなら、案外このこと難しかったのだ。「ですます調」の方が、ずっと楽なのだ。

 新幹線の新鮮輸送の事を考えていくと、その周辺には道路問題があることに気がついた。阪神間にこれまでのように身近な道路問題が無い今、鉄道と道路、その各々が要求する所、しない所などがあるだろう。そんなことも話し合うこともいいのではないかと思ったのだ。

 これで今回は終わらせてもらいまっさ、さいなら。

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『みちしるべ』**息抜きお月見川柳**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 単独記事

息抜きお月見川柳

大阪市 二度の災難 生き残り        一心の会
民主主義? 大統領選 わからへん      虎殿(トラデン)
傀儡の 人形師達が 混乱す         お日様お米
冬来たり 春遠きかな コロナ禍に       ジェリー
本当に? 東京五輪 やりまんの       ✕OC
コロナ禍も 巨大な儲け 蛭芸通       ワクチン製薬
陥没の 原因も埋める 外環道        NXCO✕✕
トリチウム 太平洋なら 薄まるし       能天気国
解散が 道具のはずが こけたりし      永田町族
月に二度 満月よりも 支援金        ブルームーン
宝くじ 夢を財布が 否決する        レッドムーン

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『みちしるべ』**北山緑化植物園散策**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 単独記事

久しぶりに野外へ 北山緑化植物園散策

吉岡裕子(よっしー)

 10月19日(月)の阪神間道路問題ネットワ-クの10月例会は、いつもの西宮市立勤労会館から外に出てみようということで、西宮の北山緑化植物園に行きました。

 参加者は5名。澤山さん、田中さん、藤井さん、平出さんと吉岡です。『平日やし、コロナやし、誰もいないかも……』と思っていましたが、ちらほらではありますが、思ったよりも見学に来られていました。何という名前やったかな………、桜も咲いていました(おおーっ)。バラも咲いていて近づくと甘い香りが。あまり大きくはないけれど展示温室もあり、熱帯性花木、ラン科、多肉植物などを中心に栽培展示されていました。北山墨華亭の池には蓮の花も咲いてしました。池とつながっているせせらぎがあって、ちっちゃな魚(めだか?!)がたくさん。大きく育ってください。中国の紹興酒のふるさと?!なのかな。中国紹興市にある建物を模した小蘭亭は、「ここは日本か?!」と思う感じ。でも、建物自体が傷んできているので、網のフェンスで囲われていてそばには寄れず残念。

 澤山さん、田中さんが先生になって、たくさんの植物の名前を教えてくれました。見てすぐ名前がでるときや「これはーうーん」といいつつ、しばらくすると「○○や」と。ほんまによく知ってはってびっくり。さすがです。植物即売所でミントがいい香りで2種類買いました。(安かったし………)当日、晴れではなかったけど、蝶々もひらひら飛んで、鳥も鳴いて(どこにいるのかわからへん)久しぶりに野外を楽しみました。

 帰りは夙川のお店でほろ酔い気分のミーティングをおこないました。店内には阪神タイガ-スの選手やコ-チ、監督のサインがたくさんあり気分はより晴れやかでした。

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『みちしるべ』**「南西諸島を戦場にする自衛隊配備に反対」の声を!**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 平出正人

自衛隊配備の最前線に立たされる南の島
「南西諸島を戦場にする自衛隊配備に反対」の声を!

平出正人

 辺野古新基地建設と同時並行的に、政府は南西諸島への自衛隊配備を強行しています。自衛隊の南西諸島配備計画は、民主党政権下の2010年に改定された、「防衛計画の大綱」で登場しました。尖閣諸島をめぐる日中間の対立が高まったのを機に、「自衛隊配備の空白地域」である南西諸島への配備の必要性が打ち出され、2013年改定の防衛大綱に引き継がれました。そして、2016年3月から与那国島に約160名の陸自沿岸監視隊が駐屯。また、2016年10月から奄美大島に約550名、2020年4月から宮古島に約700名の陸自警備部隊・地対艦空誘導弾部隊が駐屯。そして、石垣島に奄美・宮古と同じ陸自部隊約500〜600名を駐屯させる計画で、2019年3月から駐屯地の建設工事が始まりました。今年3月26日には宮古島と奄美大島に新しい基地が開設され、石垣島でも造成工事が進んでいます。

 いわゆる「自衛隊の南西シフト」といわれ、「緊張高まる中国の脅威から領海、領土を守る」「南西地域の島嶼部(とうしょうぶ)の部隊の態勢を強化する」という名目です。しかし「国防の要衝」「国の専権事項」といわれ、既成事実のように進む自衛隊基地の建設は、独自の歴史を持ち、さまざまな困難を乗りこえて平和な生活環境を築いてきた島の人々の暮らしや運命を左右する重大な問題をはらんでいます。自衛隊配備の最前線に立たされる南の島――そこでは「愛国」や「国防」を叫びながら、後は野となれ山となれで公共財産を売り飛ばして利得を得るという東京司令部直結の売国政治が露骨にあらわれる一方、島で生き、平和な島を子や孫に受け継ごうとする人たちの、決して諦めることのできないたたかいがますます鋭さを増しています。

 私たちはこの現実をしっかりととらえ、伝えていくために、昨年の7月に「南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会」を結成しました。この1年、宮古島・石垣島への訪問団や講演会、街頭でのスタンディング、各地イベントでのアピ-ルも行ってきました。

 自分の身に起こった事ではないからと言って、何もおこっていないわけではありません。静観・傍観・沈黙することは現状容認であり何一つ問題の解決には至りません。今一番の問題は❝沈黙と無関心❞だと思います。私たち一人ひとりは微力であっても、決して無力ではありません。一人ひとりがつながれば大きな力になります。一人の100歩よりも100人の一歩……。『負けない方法、勝つまでずっと諦めぬこと!』南西諸島は遠いですが、今起きていることは日本の将来と深くかかわっています。今こそ諦めず、明るく、したたかに、お互い心を寄せ合いながら幅広い活動を続けていきましょう。「南西諸島を戦場にする自衛隊配備に反対!」の声を共に上げていきましょう! 

(南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会の会報より転載)

【南西諸島】九州島南方から台湾北東にかけて位置する島嶼群(とうしょうぐん)。北から南へ、大隅諸島、吐噶喇列島、奄美群島、沖縄諸島、宮古列島、八重山列島と連なり、沖縄諸島の東に離れて大東諸島、八重山列島の北に離れて尖閣諸島があります。

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『みちしるべ』**自転車の交通法規上の曖昧さ**≪2020.秋季号 Vol.108≫

2020年11月20日 | 藤井隆幸

自転車の交通法規上の曖昧さ

藤井隆幸

自転車と自動車の保有台数

 自転車の日本社会での位置は、如何なるものになるのだろうか。自動車と比較して、どれほどの存在感があるのだろうか。


 
 1995年に自動車が自転車を超している。資料が古いので2013年までである。自動車は低迷しているのに反して、自転車の増え方が勝っているようにも見える。交通手段としては、自動車に劣らない存在感であるのが理解できる。

自転車の手軽さと安全性の不安定さ

 しかしながら、その自転車における規制の在り方は、まことにお粗末と言うほかはない。無法状態と言っては問題が起こるだろうが、現実の事故に対して、多くの懸念が言われているのも事実だ。

 信号無視、夜間の無灯火、歩道上の暴走、スマホ見ながら運転、右側通行、などなど。無謀運転は常態化しているのである。近年、急速に普及した電動補助自転車は、脚力がなくてもスピードが出るので、法規を無視した暴走が顕在化している。高齢者が脚力の衰えでも、何とか前進できるので、電動補助自転車を利用しているのも多いが、歩道の右から左まで振れながら動いているのも危険ではある。

 自転車は原則車道とは言うが、自転車が安全に車道を走行できる道路は、日本においては殆どない。自動車の性能が増々向上する中で、反比例して運転者の技能低下は、そのことに深く関係している。

 自転車が歩道を走行することに、現実に異論を唱えられない現実がある。とは言いながら、自転車運転の法規無視も甚だしいのではある。

法令制定の遅れは自動車中心主義の弊害

 この標識は一方通行を示すものである。が、下の「自動車・原付」のプレートが付いていなければ、自転車も一方通行を守らねばならない。しかし、法的には車椅子も乳母車も人も一方通行を守らねばならない事になる。

 現場の交通関係の警察官でも、プレートが外れているのか、すべての交通が一方通行なのか、調べなければわからないのである。現実の交通法規が、合理的になっていないのが現実である。

 自動車に関する交通法規は、ソコソコ徹底しているのではあるが、自転車に関しては曖昧模糊と言うのが現実だろう。

 自転車も車両である限り、道路交通法に規制されるはずである。が、夜間の点灯に関して、道路交通法の規定は、

道路交通法 第三章【車両及び路面電車の交通方法】第五十二条(車両等の灯火)車両等は、夜間……、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。

となっているが、自転車に「車幅灯」は装備されていない。自転車の灯火については、兵庫県条例で規定されている。

兵庫県の条例・規則 第17編 警察/第8章 交通 【兵庫県道路交通法施行細則】第2章【車両の交通方法】(軽車両が道路を通行する場合の灯火)第6条 ……軽車両がつけなければならない灯火は、次の各号に掲げるものとする。
(1) 白色又は淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる性能を有する前照灯
(2) 橙色又は赤色で、夜間後方100メートルの距離から確認することができる性能を有する尾灯
2 軽車両が夜間後方100メートルの距離から……前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から容易に確認できる橙色又は赤色の反射器材を備え付けているときは、……尾灯をつけることを要しない。

夜間灯火に関してだけでも、道路交通法の車両にもかかわらず、自転車の規定は定められていない。すべての都道府県条例を精査したわけではないが、罰則も行政処分も規定されていない、お願いのような条例でしかない。

存在感を増す自転車の交通法規整備が求められる

 電動補助自転車などが増える昨今、自動車だけに限った交通法規を見直す時代になっているのではないか。兵庫県では自転車の強制賠償保険(自動車でいう)のような条例が施行されている。自転車による死亡事故もあるのだから、国による法規の制定は必要なのだろう。

 法律が施行されても、人々が守るとは言えないのは、飲酒運転撲滅運動を見ても容易に理解できる。小学校などでの教育が重要なのではないかと考える。ドイツでは、ゴミの分別を小学校で徹底して教育しているとのこと。親は子供に対する面目もあって、ルールを守るようだ。また、判らない分別は、子供に聞く様である。

 幼児期からの交通ルールの徹底は、効果が大きいと思う。罰則強化や取締りと言うのは、あまり感心しないのではある。駅前駐輪の改善は、駐輪場の整備で大きく改善している。自転車交通の施設整備も、急務のように考えている。

 ヨーロッパでは自転車の利用も多く、マナーも良いと聞いている。それは自転車交通環境の整備が徹底しているからだと思っている。自転車ごと電車に乗れるところもあることや、歩道とは完全分離された自転車道の整備もされているようだ。

 脱CO2を考える上でも、電気自動車では不十分で、可能な範囲であれば自転車は有効ではある。ただし、男性高齢者は前立腺肥大にご注意を!

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