小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

国家財政

2005年05月16日 | その他
朝ホテルを出発して帰路につきました。今回の研修は列車の移動時間が非常に長かったのですが、お陰で久しぶりにじっくりと本を読めました。今回、列車で読んだ本は「2008年IMF占領(著者:森本亮氏)」です。往復の列車内で読了しました。

危機的な状況にある日本の国家財政ですが、2008年に日本は国家が破産し、IMF(国際通貨基金)の占領下に置かれるという内容の本です。2008年といえば3年後のことですが、この本を読み進んでいくと非常にリアリティーのある話であるように感じます。

日本の公的債務は2005年度末で774兆円となります。これを100年かけて返済するとしても消費税を40%にしなければなりません。天文学的な金額だということが分かります。
現在はゼロ金利となっていますが、長期金利が1%上昇すれば国の負担は3兆円増加します。3%では9兆円となります。そもそもゼロ金利自体が異常なことであり、経済が正常ならば長期金利は4~5%が標準だそうです。仮に日本の経済情勢が正常になったなら日本政府は国債の金利負担に耐えられないということになります。
また、仮に2008年を何事もなく凌いだとしても、2013年には税収が国債の利払いを下回るのだそうです。税収で国債の金利も払えないという状況をどう考えたらいいのか分かりません。
とにかくショッキングな本でした。