扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

葵祭と若冲見物記 #4上賀茂神社まで -緑寿庵清水-

2007年05月15日 | ご当地グルメ・土産・名産品

承天閣美術館を出る。

売店で図録を買い、その他にもいろいろ買い込む。
特別展示期間中はお寺の方は拝観中止のようだ。
相国寺には若冲の墓もあるのだがまたの機会にする。

相国寺で有名なのは庫裏で、相国寺のウェブのトップページもこの写真である。
また法堂にはこれも有名な「鳴き龍(重文)」が天井に描かれている。
本尊は釈迦如来像で運慶作とされている。

この旅とは直接関係はないが、金閣寺・銀閣寺のウェブサイトは相国寺のサイトの中にあり、それらの関係を示している。
また、相国寺のリンク集に『ご近所様』というコンテンツがあり楽しめる。
ここでいう近所とは地理的な近さではなく心理的な近さであるらしい。
同じ禅宗でありながら曹洞宗へのリンクはその中にない。

さて、相国寺を出てこれからどうするか思案する。

葵祭の行列は御所を出発して下鴨神社に向かう。どこかで追いつけるかと思い、今出川通りを東へ行く。

河原町通の辺りに地図屋があり、古地図などを眺める。
河原町今出川を上がった葵橋西詰にところに豆餅で有名な「ふたば」がある。
今日も大行列。

今出川をさらに東に行き。鴨川を渡る。賀茂川と高野川というふたつの川が合流して鴨川になるポイントで年中、川に入って遊ぶものがいる。私の好きなスポットでもある。
すぐ東の京都大学は私の母校であるが、酔っぱらって何度も川を渡った。河原からロケット花火を発射したこともある。

85年の某大阪のプロ野球チーム優勝の折にもここを渡った。

百万遍のひとつ手前の鞠小路通を下ったところに有名な金平糖の店がある。
はずかしながら母校の体育館の裏にある京都に観光に来る人ならほぼ誰でも知っている「緑寿庵清水」を私は最近まで知らなかった。
寺には詳しかったが、この種の店には全く興味がなかったのである。

平日の午後一という時間帯であるが店は入場制限。
おばちゃんに混じってしばし並ぶ。サンプルを試食させてくれる。

店内は10人も入れないくらいに狭い。
バイト娘がいろいろ説明してくれる。
来る度に商品の種類が増える。
林檎や蜜柑、檸檬、苺あたりは定番として、サイダーや肉桂くらいもああそうかであるが、チョコレートやブランデーまであってチョコは2年待ちである。
つい、日本酒(陶器徳利桐箱入り)3,500円也を予約してしまった。10月に来る。
それとお持ち帰りで、ブルーベリーとトマトを購入。トマトは「ぜひ冷凍してから」と言われた。
確かに他のそんじょそこらの金平糖とは違うのだが値段もかなり違う。
日持ちもするので来客用にあれこれそろえておくと粋かもしれない。

店の娘っこに「葵祭どこまで来た?」と聞くと「ああもう行きましたよー」とのこと。
鴨川が二叉で来るところの間の陸の先っぽが下鴨神社の先っぽでもある。

もう行ってしまったとのことなので下鴨神社を諦め、上賀茂神社で待つことにする。
百万遍からバスに乗って北大路バスターミナルまで行く。
この辺は通学路だったので「ここでメシ喰った」「この辺でバイクでタクシーにこかされた」など、ポイントがある。

北大路バスターミナルでバスを乗り換え、上賀茂行きに乗ろうとする。
すんでのところで上賀茂行きを逃したらそれが交通規制前の最後のバスであった。
仕方がないので賀茂川沿いの道の警備をしている婦警さんに行列の通過時間を確認、相当時間があることがわかったので賀茂川沿いに歩く。

上賀茂まで約20分。

この道は四季それぞれのよさがある。
学生時代はこの道をバイク(VF750F)で通った。
春は桜が通り沿いにずっと咲き、花吹雪の中を走ることができる。
比叡山や五山送り火の舟形など遠望することもでき、最高の散歩道である。

三つ目の橋が御薗橋。このあたりが私が学生時代に住んだ最後の場所である。
まだ時間があるので、餃子の王将で昼飯。


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