扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

長崎探訪3日目 #1 崇福寺

2016年07月08日 | 仏閣・仏像・神社

長崎の3日目は朝から雨。

酷暑がいいか大雨がいいかといえばこの季節は眺め以外は雨の方がいいかもしれない。

長電で正覚寺下下車。

黄檗宗崇福寺(そうふくじ)は唐人によって寛永6年(1629)に建てられた禅寺で福州出身者が檀家に多かったため福州寺ともいう。

参道を行くといかにも大陸的なあかあかとした三門が現れる。

これは国の重文に指定されており、竜宮門とも呼ばれる。

山門を抜けると次は第一峰門、これは国宝指定である。

そこをくぐると右に折れて本堂他の伽藍が配置されている。

大雄宝殿という本堂には唐人の手になる仏像がいくつも置いてある。

本尊は釈迦如来坐像、脇侍に迦葉尊者、阿難尊者である。

護法堂には3分割されていて中央が観音堂、右が関帝堂、左が韋駄天を祀る天王殿。

別に福建で崇敬される媽祖(まそ)が祀られている。

その他にも文化財の構造物など所狭しと配されて見応えがある。


中には日本の職人の作の建物仏像もあろうかと思うが全体として「中国の寺」然としていてかの地にいるような気分になる。

崇福寺は興福寺、福済寺と合わせ長崎三福寺と呼ばれそれぞれ栄えた。

いかに当時の長崎に中国人がたくさん住んでいたかを示している。

往時はもっと朱など鮮やかだったであろうが雨にけぶる唐寺もいいものである。

御朱印をもらって石段を降りながら、しばらく行っていない中国のことを思い返したりしていた。

 

      

三門           第一峰門       第一峰門の扁額




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