八坂さんから二寧坂、産寧坂を歩いて清水寺まで来た。
もう年が明けてしまったが、おめでとうをいう連れ人もいない。
今日は清水さんも境内を公開していてライトアップされている。
古寺のライトアップも年を重ねていろいろ洗練されてきて単色ではなく青やら赤やらと凝っている。
こうしたショーアップは京は上手である。
京都タワーもロウソクのように映えている。
このことは前にも書いたような気もするが、東山を吉田から下りてくる道歩きは私が京都大学に合格したその日に歩いた記憶が鮮明である。
その時は親と過ごした家を出てひとり暮らしを始めることが決まりそれなりの覚悟を言い聞かせるようにずんずん歩いていた。
結果として大学生時代は大して学問もせずに遊んでばかりで単車に溺れ無為に過ごしていた。
それでも京都に4年いたという経験は神社仏閣を日常の延長として歩いたこと、京の空気を吸ったことなど、今取り組んでいる宗教の本やら歴史の本の執筆に少しは役立っているのだろう。
京都は来る旅に洗練されていてもはや私が住んだ昭和の最後期の面影は去りつつある。
第二の故郷が少しずつ遠ざかっていくような気分を感じつつ元旦の東大路を歩いた。
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