津波被害に遭った親戚の救援に出かけて、今月中旬に戻ってきたAさんから、先日現地で撮影した沢山の写真を見せてもらい、その話も聞いてきた。 石巻市街の親戚の家は床上浸水の被害を受け、 1階の家具は散乱し、畳は海水に漬かった上に、ヘドロが乗って使い物にならなくなっていたそうだ。 Aさんは使い物にならなくなった家具や畳の屋外への搬出、床上に堆積したヘドロの除去や床の清掃。 そんな復旧作業の手伝いをして来たと言う。
Aさんの親戚の家では室内の片付けにボランティアの力を借りようと、斡旋してくれる組織に派遣依頼の申請してあったらしい、 しかし、同じように家屋内部の復旧作業を必要とする家庭は沢山あるため、申し込んでも即座に助っ人が来てくれる事も無く。 震災発生から半月以上が経過し、東北道が一般に開放され、Aさんが救援に駆けつけた時期に合わせたかの様に、ボランティアの方々も派遣されて来たと言う。
来てくれた人達は関西方面で建築関係の仕事をしている会社の働き盛りの方達6人ほどのグループ。 床上のヘドロを掻き集めて屋外へ搬出するのに、用意した麻袋の様なものを使って手際よく片付けて下さったり、痛んで使い物ならない家具の搬出や海水に漬かって重くなった畳を搬出する4人がかりの作業などテキパキ進めてくれて、「本当にありがたいと思った!」と話してくれました。
一方、同じ石巻市とはいえ牡鹿半島の谷川の村落。 そこではAさんの親戚の家はもとより、村落内の住宅ほぼ全部が津波にさらわれてコンクリートの土台を残して、きれいさっぱり無くなっていた。
大きな市街を構成していた地域の津波被害の跡地は道路脇に道路から排除された廃材やポンコツの車などが折り重なっている風景があります。 しかし、ここ谷川ではヘドロで汚れた室内の大変な清掃作業は必要ありません。 道路脇の廃材の山もありません、 誰かが津波後に素早く片付けたから、そうなったのか? いいえ、津波がほとんど全ての物を海に引き連れて持ち去ってしまったからなのです。
そんなAさんから昨日届いたメールを転載しておきます。
タナカさんへ
先日は行きあえて嬉しかったです。
明日からまた日曜日まで、石巻へ行って来ます。
タナカさんも 次回(連休後)は行ってみませんか?
やはり、「この目であの実情を見てみるのもいいかな」と感じています。
自分はいったい何ができるのかと、しばしば考えます。
もし自分が家を全部失った兄さんだったら、
どんな状態になるだろうと考えることもあります。
たぶん落ち込むか、気が狂ってしまっている様子を思い浮かべます。
長期戦を頭に入れて、ちょっとずつちょっとずつ、できることをしてやりたいです。
私ももう余り無理できない体になっていることを忘れずに、
お母さんから言われた 「向こうに行って頑張ってきてね!」を心にしまって、
行って来ます。 では、また報告します。
Aより
Aさんの親戚の家では室内の片付けにボランティアの力を借りようと、斡旋してくれる組織に派遣依頼の申請してあったらしい、 しかし、同じように家屋内部の復旧作業を必要とする家庭は沢山あるため、申し込んでも即座に助っ人が来てくれる事も無く。 震災発生から半月以上が経過し、東北道が一般に開放され、Aさんが救援に駆けつけた時期に合わせたかの様に、ボランティアの方々も派遣されて来たと言う。
来てくれた人達は関西方面で建築関係の仕事をしている会社の働き盛りの方達6人ほどのグループ。 床上のヘドロを掻き集めて屋外へ搬出するのに、用意した麻袋の様なものを使って手際よく片付けて下さったり、痛んで使い物ならない家具の搬出や海水に漬かって重くなった畳を搬出する4人がかりの作業などテキパキ進めてくれて、「本当にありがたいと思った!」と話してくれました。
一方、同じ石巻市とはいえ牡鹿半島の谷川の村落。 そこではAさんの親戚の家はもとより、村落内の住宅ほぼ全部が津波にさらわれてコンクリートの土台を残して、きれいさっぱり無くなっていた。
大きな市街を構成していた地域の津波被害の跡地は道路脇に道路から排除された廃材やポンコツの車などが折り重なっている風景があります。 しかし、ここ谷川ではヘドロで汚れた室内の大変な清掃作業は必要ありません。 道路脇の廃材の山もありません、 誰かが津波後に素早く片付けたから、そうなったのか? いいえ、津波がほとんど全ての物を海に引き連れて持ち去ってしまったからなのです。
そんなAさんから昨日届いたメールを転載しておきます。
タナカさんへ
先日は行きあえて嬉しかったです。
明日からまた日曜日まで、石巻へ行って来ます。
タナカさんも 次回(連休後)は行ってみませんか?
やはり、「この目であの実情を見てみるのもいいかな」と感じています。
自分はいったい何ができるのかと、しばしば考えます。
もし自分が家を全部失った兄さんだったら、
どんな状態になるだろうと考えることもあります。
たぶん落ち込むか、気が狂ってしまっている様子を思い浮かべます。
長期戦を頭に入れて、ちょっとずつちょっとずつ、できることをしてやりたいです。
私ももう余り無理できない体になっていることを忘れずに、
お母さんから言われた 「向こうに行って頑張ってきてね!」を心にしまって、
行って来ます。 では、また報告します。
Aより