振り込め詐欺や消費税

2012-03-15 09:09:31 | タナカ君的偏見
 桃の節句が過ぎて、甥っ子の所に「桃ちゃん」が生また。 ついで訪れた誕生日には我が家の記憶大臣から「貴方、練馬の父と同じ歳になったわね、来年は貴方のお父さんと同い年になるのよ」と声を掛けられた。 日本人男性の平均寿命80歳まで残す所12年となったのです。 痛恨の惨劇をもたらした地震と津波から1年目の記念日もさらりと過ぎ去りました。 確定申告も相談会最終日まじかな昨日、前年の数百円なんて所得税に較べると2桁多い数字での申告を済ませて来ました。 時間はとうとうと流れ、過ぎ去って行きます。

 自分の余命の事は50代前から、かなり意識し始めました。 その理由の二つ。 一つは平均寿命前に亡くなっていった父親達のこと、 もう一つは勤務していた会社にあった「選択定年制」と呼ぶ制度。 それは簡単に言えば早期退職優遇制度、 50歳以降に辞めた場合に60歳の定年まで勤めていたのと同じ係数で退職金の算定をする制度でした。父親の歳までしか僕も生きないとすれば、「選択定年制」を利用して自由時間を確保しておくのは意味がありますからね。 それでまあ、選択定年制が適用される歳になったら辞めようかと考え、以降の生活をどうするか、何歳まで生きるとして、生活費はどのくらい準備しておけば良いだろう・・・ そんな事を考える日常を過ごしておりました。

 ところで会社を早期に辞めた場合、以降は働かずに悠々自適の生活を過ごせる程の蓄えが有る訳はありません。 けれども、 つましい生活して、住宅ローンの借金は繰り上げ返済を進めていたし、次の仕事を見つけるまで4~5年生活出来る金は蓄えてあったかな。

 そんな生活は息子の目には「我が家は貧乏」と写ったらしく、「友達のお父さんたちは皆んな自家用車持っているのに、僕の家には車が無い」なんて事を何回か口にしてました。 それに対して「俺の家には全員、一人一台づつの自転車がある、 それで充分だろう」と言い張っておいたものです。

 しかし選択定年制で早期退職することはせず、結局60歳の定年まで働き続け、更に65歳まで雇用継続ナンチャラカンチャラの制度にのって働き続けてしまったのです。 当然60歳定年時に退職金は貰いました。 そして年金が満額出る65歳まで雇用延長期間は安い給料になったとは云え、減額支給され始めた年金などとも合わせた収入て生活を続ける事が出来ちゃったのです。 退職金や若い頃からの蓄えを取り崩さずにです。

 まっ そんなこんなで世の中には小金を持った高齢者が沢山居るって訳ですよ。 それを狙って私的には振り込め詐欺がはびこり、公的には消費税増税で高齢者から金を掠めとろうと画策している。 それが今の世相になっているのでしょう。




おまけの情報 :

 会社と労働組合の間で締結された「選択定年制」は恵まれた条件に見えるかも知れませんが、他に退職金算定基準には、算定ベースとなる金額の上限が50万円、勤続年数の係数上限を40年で打ち切る制度、つまり退職金の最高金額は2千万円で頭打ちになる困った制度もありました。
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