********** ショージ君の 手紙 **********
タナカさんへ
薪作りをしていると、何日か前からヤマガラが、 いつもの巣箱に入るのを何度も目撃しました。
今日は、昨日の台風も過ぎ去り、
巣の中は大丈夫かな、、、。
卵を温めているかな、、、、
そんなことを思いながら、長梯子をかけて、巣箱を覗いてみました。 巣箱の中を覗くのはご法度なことですが、
「申し訳ない、ちょっとでいいからのぞかせてください!」
「お願いだから、
また新しい巣箱を作ってあげるから、、、
一瞬でいいから覗かせてほしい、、、
すみません!!!」
そんな気持ちで巣箱の屋根を開けて覗きました。
なんとヤマガラが卵を温めているではありませんか。
シャッターを2度押した間、 20秒くらいでしょうか、、、。
ヤマガラはびくりとも動きませんでした。
すごい!! 感動!!
ちょっと嬉しくなってきました。
以前に蛇が子育てをしていたので、
「蛇に狙われる前に小鳥を育てておくれ!!」
とつぶやきながら、梯子から降りました。
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3月末まで、除雪対象から外れた別荘地では道路を塞ぐ雪のために山荘までは車が入れなかった。 周囲の雪が消えるとすぐに、次のシーズンの冬に備えてショージ君はストーブの薪作りに取り掛かっていたのですね。 冬の間に切り倒して置いた樹などを薪のサイズに切断し、 太いのは薪割りして、軒下に積み重ねる。 そんな疲れる力仕事の合間に、 巣箱の屋根を持ち上げて中の様子を覗きこむ。 その時、ショージ君の顔と瞳は、「きっと子供のそれになっていたに違いない・・・」そう想像しながら、 勝手にメールをブログ記事に使わせて貰っているのです。