粉雪が付着しているために
目に付きやす易くなっている雪の結晶
目に付きやす易くなっている雪の結晶
降雪の中から雪の一片を拾い、 カメラの下に置く。 そのために降雪を受ける濃紺の布を雪拾いグッズとして使い、 その布切れ上の雪を細い絵筆で掬い取る。 その掬い取った雪を16mmΦの穴が開いたワッシャーに薄いガラス板(光学顕微鏡用カバーガラス)を載せた試料ステージに移し替える。
細筆と試料ステージ上の雪の結晶
その後、 フォーカスを調整、 背景画像が適当か確認・位置調整などを行った後にシャッターを切る。
この様な雪の結晶撮影ですが、 難しいのは雪の結晶を掬い取る事です。 なぜなら降雪の中に適当な雪の結晶が見つからない場合がとても多いのです。 気象条件、あるいは地域に依っては掃いて捨てるほどの雪の結晶に出会う事もありますが、 関東・甲信越地域では綺麗な雪の結晶に出会えるのは稀な事だと感じています。
雪を拾う方法として、 車で出かけた場合は車のドアバイザーの上に落ちてきた物の中から結晶を探して掬い取る方法を採っていましたが、 ここ最近は雪拾いグッズと呼ぶ20x15cmほどのアルミ板や色の付いた布切れを用い、 それを適当な時間(時には4~5秒の短時間)降雪の中に出して雪を受け、 それを雪の降りかからない場所に持ち込んでから虫眼鏡を用いて結晶を見つけて細筆で掬い取っています。
布の上に雪が散らばっている様子、
この画像で白く見える物は結晶に粉雪が付着した物
あるいは、 粉雪です。
綺麗な写真が撮れる雪の結晶は透明な薄い氷ですから、 見る角度に依ってはほとんどそこに在る事が判りません。
アルミ板は布切れに較べると雪の結晶が融解しやす欠点が目立ちます。
色は濃紺・オレンジ・ピンク・緑等を試した結果ですが、 僕は濃紺の物が一番良いと感じました。 いずれも100円ショップで購入した袋物です。
ステージ上に置いた雪の結晶と、
周辺に風で運ばれて来た粉雪
こんな事もあるので、 作業は手早くしなくちゃなりません。