ギターを聞きながら「老人漂流社会」を読む

2014-07-18 10:21:49 | タナカ君的日常
 2週間ほど前に地元の図書館で借りだした3冊の本、 中の一冊が「老人漂流社会」著者:NHKスペシャル取材班、発行所:主婦と生活社。 一気読みするほど面白い内容でも無いので、暇な時間に少しずつ読み進んでいた。 今朝は予定の何もない日だから、朝食後に「ギターが奏でる歌謡曲」そんなタイトルの、これまた図書館から借りたCDをBGMにしながら読み終えた。

 有料老人ホームに入れる程の手持ち資金の無い老人が多く居ること。 独居、体調を崩しての入院、痴呆症、そんな状態が組み合わさると色々な施設を渡り歩く(漂流する)しかなくなる実情をレポートしたNHKの取材クルーが書いた本なのだ。

 若い頃は心の中に結婚願望があっても33歳になるまで結婚出来なかった僕、 その頃は 「年老いた!」そんな兆候を感じたら、 ”死ぬためにどこかの山奥に行って、自分で自分の身を始末しよう” そんな風にも考えて居たものだった。 今70歳という年齢になって、若い頃に考えた基準(物忘れ、視力、不眠などの健康状態)に照らせば、充分に年老いた。 なのに山奥に出かける気持ちにならないでいる。 これからもずーっと生き続けたいと想っているか? それは否だ、 もう充分だの気持ちはある。

 本の中では「サービス付き高齢者向け住宅」の入居手続きの中で、 生活保護を受け、要介護度4の入居者に対して 「万が一の時に延命治療を希望するか?」の確認をしたところ

「命のあるかぎり.... 延命で....(命を)延ばして....欲しい....」

と途切れ途切れではあるがはっきりとこう答えた。

 そんな下りもあるのだが、 「自分の身が処せない状態になってまで生き続けたいと考えるものなのだろうか?」それも経済的には生活保護の様な他人の世話を受けている中でさ。 他人持ちの生活はそんなに居心地良いのかね? イヤだなーそんなの俺は。
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