探し物は自転車の鍵

2013-11-26 20:54:06 | タナカ君的日常
 公民館で囲碁の対局を終えて、 家路につく人がチラホラあらわれた5時少し前の話。 「自転車に乗ろうとしたら鍵が見つからない、どこかに落ちていないだろうか?」と対局会場に戻ってきたのはMさんだった。 もう90歳に近いお年になっているのだが自転車に乗ってやって来ている。 帰り支度をしていた人や、 自分の対局は終えたものの、まだ続いている対局の観戦をしていた人々が手伝って鍵探しが始まりました。

 対局会場、 立ち寄ったと言う便所の中、 自転車置場までの通路を手分けして探しましたが見つかりません。 公民館の事務所に落し物としての届けが出ていないか聞いてみましたが、鍵の届け物はありませんでした。 Mさんが家の鍵などをいれて持ち歩いている手提げ袋の中身やズボンのポケットの中身を全部テーブルの出して貰って確認しましたが、有りません。

 Mさんは 「今日は自転車を公民館に置いて、タクシーで帰ります!」、「お騒がせしてすみませんでした・・・」 そんな挨拶をして出て行こうとしていたその時、 誰かがテーブルの上に残されていたジャンパーを持ち上げた時に 「チリーン!!」と小さな鈴の音がしました。 鍵探しを手伝っていた皆の目が一斉に、そのジャンパーに注がれました。 鍵には鈴が付けてあると聞いていたからです。 「 あっ、 それ俺のジャンパーだ!!」そう声をあげたのは Mさんでした。 

 鍵をどこかに忘れたと言うよりは、 鍵を入れてあったジャンパーをテーブルの上に置き忘れていたんですね。 これじゃー 小さな自転車の鍵をみんなで一生懸命探したって、見つからない筈だわ。 
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