-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

宝の山にもう一冊

2019-10-12 14:47:27 | 歴史

 尾花沢市民図書館には、私たちの郷土を知るうえで大変、参考になる資料が、地元の方々によって作られている本があります。このことについては、以前にも「お宝がザック ザック」というタイトルで投稿しました。もう一度、紹介します。

 

「福原 むかしのお話」

 尾花沢市福原地区の昔のことについて、福原中学校の生徒なども含めた地元の方々が書きました。その中で、幕末から明治にかけて、修験者の生活が激変する様子を中学生が調べました。江戸時代まで各村に修験者がいましたが、明治維新によって神道が国教になり、修験者は大きな影響を受けました。そのことを中学生が調べて書いたのですから驚きです。大変に貴重な内容です。

「宮沢 お宮とお寺、石塔」

 宮沢地区のお寺とお宮が奇麗に写真付きで解説されています。この中で、興味深かったのは、江戸時代のある時期に他の地区には見られないほどの人数の修験者がいたことです。宮沢地区は他の地区とは異なる修験者の組織があった可能性があります。

「おやじの寝言」

 牛房野地区での昔の生活が、軽妙に表現されています。子どもたちの牛房野川でのカジカ採り、学校での腕白ぶりなども笑いを誘います。

「水船」

 大石田町出身の海藤忠男氏が平成10年7月12日に発行されました。表紙にありますように、昭和30年代の暮らしについて書かれています。その時代は私とも共通していますので、畑沢の風景までもが思い出されます。この中に204もの事柄が綴られています。簡潔で的確な表現です。正確に記録することを目的にされている感じです。真面目なお人柄を想像できます。

 

 先日、この「水船」の著者にお会いすることができました。すると、別の本を絶賛して紹介してくださいました。それが下の写真の本です。

 この本の著者は、宮沢地区の中嶋の方で、水船の著者よりも30年以上も前にお生まれになりました。従いまして、水船で描かれている風景とは全く異なる風景が描かれていますし、シベリア抑留にも耐えてきました。大正と昭和時代が主です。当然、私が経験したことがない貴重な内容です。その頃の生活を活き活きと描き出されていて、所々では子供たちの行動が可笑しくて息ができないほどにまでなり、前に読み進むことができなくなった部分があります。私も皆さんへお勧めしたくなりました。


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