-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢から背中炙り峠への古道

2014-04-30 15:47:44 | 歴史

 畑沢から背中炙り峠へ至る古道は、以前の投稿では「ほぼ現在の農道と同じ」としていましたが、去る4月24日の調査の結果、大きく訂正することになりました。これまで、畑沢では現在の農道をそのまま古道として伝えられていました。確かに夏季に調査すると、一部を除けば、農道以外にはほぼ古道らしき道型を見つけることができませんでした。ところが、古道の道型としてはどうしても腑に落ちない場所があったものですから、3月1日に登り、そして今回4月24日の調査で、畑沢側のルートがほぼ分かってきました。

 3月1日では積雪量が多過ぎて、最終確認はできませんでしたが、雪面の凹凸から地表面の凹凸を推察することができました。此の時に次に調査するポイントを絞り込むことができました。そして4月24日の調査では、丁度いい具合に古道の道型状に残雪がありました。くっきりと古道の道型が浮かび上がっていました。夏季の草木の葉が茂っている時には見えなかったのですが、大量の積雪が樹木さえをも地面に這いつくばらせ、地面の凹凸をよく見させています。

 その結果、古道の大筋は現在の農道に近かったのですが、完全に一致するところは、最初の所だけで、しばらくすると農道と古道が右に左に農道から脇にそれて、また交差しながら別々に伸びています。そして大きくルートが分かれるのは標高316mにある畑の所です。畑を開墾をしたときに古道が消されたようです。この場所で農道と50メートルも離れています。そこからは標高370mあたりの杉林まで並行する形になっていました。

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乳母木地蔵の水仙

2014-04-29 18:23:35 | 自然

 4月24日、背中炙り峠で乳母木地蔵をお参りしました。地蔵堂の前には、水仙が葉を伸ばしています。山の中ですから、自然に水仙が生えているわけではありません。どなたが植えられたのかは分かりませんが、推察はできます。毎年、地蔵堂の周辺を手入れされてきた上畑沢の方たちでしょう。本当に上畑沢の方たちは、花が好きです。「かんばだのずんど様(延命地蔵堂)」の周りも花で囲まれています。

 残念ながら、乳母木地蔵堂の水仙は、杉が日差しを遮ってしまい、十分な日光が当たらなくなっています。どことなく弱々しい感じです。でも、上畑沢の方たちの優しい気持ちが伝わります。

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山の冬暮らしは厳しく

2014-04-27 19:58:07 | 自然

 背中炙り峠調査の4月24日、残雪の中に樹皮の剥けている木が点々としていました。特に畑の近くにある桐のそのような状態が目立ちます。ノウサギやカモシカによって、樹皮が食べられました。動物にとって、冬は食料が乏しく厳しい季節です。人間界でも、江戸時代の宝暦、天明、天保とそれぞれの飢饉に苦しみ、沢山の餓死者が出ました。しかし、山の動物たちにとっては、毎年の冬が飢饉状態です。柔らかい草や木の葉、栄養豊富な木の実などは殆どありません。無雪季には目もくれないような樹皮などだけです。樹皮の中でも、桐は柔らかいのでしょう。桐の独特のいやな臭いもものともせずに齧りついています。

 山菜の王様格、タラの芽も御覧のとおりです。芽が丸ごと食べられました。

 食べた後は、 コロコロと出てきます。おなじみ、ノウサギの糞(ふん)です。

 こちらは、カモシカの糞(ふん)です。 昔は殆ど目にしなかったのですが、今ではノウサギのものよりも多く見かけます。

 ノウサギもカモシカも、栄養分が高い「葛」の実はことのほか大好きなようで、葛の実があった所は、ふん、ふん、だらけでした。葛はマメ科の植物で、実(み)は大豆のように鞘に入っています。

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マンサクも終わりになっていました。

2014-04-26 11:53:03 | 自然

 4月24日の背中炙り峠調査で、古道の脇にマンサクがかろうじて咲いていました。未だ雪がしっかりと残っている3月には咲いている花ですが、さすがに4月の下旬では、みすぼらしくなっています。今年、私は行動開始はかなり遅くなってしまいました。4月に消費税がアップされてしまいましたので、支出を最大限に抑える必要があります。自宅のリフォームを決心したにもかかわらず、とても専門業者にお願いするような家計の余裕がありません。その結果、私が家内の猛反対にあいながらも、毎日が日曜日の私が日曜大工をしています。あくまでも素人ですので、専門家のようにはいきません。時間がかかりながら頑張っています。という言い訳で、私の行動が遅くなりました。

 マンサクは季節の移ろいを感じさせる大好きな花です。

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清水畑のお花畑

2014-04-25 07:16:10 | 近況報告

 4月24日、背中炙り峠越え街道のルートを調査に行ってきました。帰路、斜面を覆うお花畑を見つけました。どなたかが植えた花でもあるのかなと、近づいてよく見ると、何と野生の「キクザキイチゲ」でした。確かに畑沢で春一番に咲き始める花ですが、これほど見事に咲き誇っているのは、畑沢の中でもここだけのような気がします。単に「野生」だけでなく、地元の方々が大事にされたきたものと思われます。

 先ずは、大平山(ほうざやま)と立石山(たです)を背景にして、パチリ。 

 

 同じキクザキイチゲでも、色はバラエティーに富んでいます。純白から紫まであります。同一種での色の違いは、土壌のPHによると言われる場合が多いと思うのですが、キクザキイチゲは同じ場所でさえも色が違います。

 

 「群れてさくのは嫌だ」と私の様なキクザキイチゲもありました。畑沢では「ムツケタガリ」とでも言うのでしょうか。春の雪解け水のそばで、孤高のごとくに咲いていました。

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