-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

関嶺和尚(巣林寺)1…やっと行けました。

2013-11-26 13:49:23 | 歴史

 関嶺和尚は、江戸時代に畑沢で生まれ、その後、尾花沢市丹生の巣林寺の住職になり、名僧として数々の伝説を残した和尚です。私は今年の7月ごろ、このブログで関嶺和尚にまつわる伝説と石仏を紹介してきましたが、肝心要(かんじんかなめ)の巣林寺での取材が残っていました。ところが、平成25年11月24日(日)に丹生の従妹のお宅に急に用事ができましたので、巣林寺を訪問する絶好の機会を得ることができました。

 巣林寺は、関嶺和尚が生まれた畑沢から真北へ9kmにあります。北側に小高い丘を背にしています。曹洞宗の禅寺で、入口には二階建ての荘厳な門があります。

 

 門の左わきには関嶺和尚に関する説明がありました。それを拝見して驚いてしまいました。「関嶺和尚」ではなくて「寒嶺和尚」となっています。私は、ブログに投稿する前に巣林寺に出向いて確認しなかったことを悔やんでしまいました。でも、私が出会った資料(「尾花沢の伝説」と「関嶺大和尚墓」)には、「関嶺和尚」とありました。何とも不思議です。そして、生存期間を見て、二度目の驚きです。1746年から1656年を引くと90年です。人生50年と言われていた時代に90歳まで御存命だったわけですから、生命力も人並み外れたものがあります。

看板の内容は、次のとおりです。

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根雪はまだでした。

2013-11-25 09:46:00 | 近況報告

 平成25年11月24日、尾花沢市の丹生地区に突然、用事ができて、ついでに畑沢へ回ってきました。一週間前に畑沢に行ったときは、雪が残っていましたが、この日は全くありませんでした。一度は真っ白に積もった雪でしたが、全て融けてしまったようです。根雪にはまだ早いようです。いつ雪が積もっても安心して畑沢に行けるように、自動車は既にスタッドレスタイヤに交換しています。

 雪は消えましたが、大量に雪が降った証拠が残っています。写真に見える萱(カヤ)が全て倒れています。雪の重みで倒れたのです。お蔭で、見通しがぐんとよくなりましたし、道路でない所を歩くときも楽にできます。歩き回るには最適な状態です。でも、やはり冬です。風が冷たく、しかも上空はかなり強い風が吹いているようです。写真の左にある山上の木々を御覧ください。風に煽られて傾いています。

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カンジキ作り(続編2)…輪っか完成

2013-11-23 17:15:43 | 民具

 久々にカンジキ作りをしました。そして、ようやく輪っかが完成しました。カンジキの爪作りの段階で、硬いイタヤカエデに苦労し、しばらくカンジキ作りが嫌になっていましたが、元気が出てきたので再開しました。今日は、クロモジを曲げて作った半円形の木を二本組み合わせて輪っかにします。その際にイタヤカエデの爪を挟み込みます。

 常識ですが、二つの輪っかで一人用です。これでも畑沢で使われているものよりも少し大きめで、かつ太い木が使われています。昨年の冬は大雪で、カンジキを使っても、かなり沈んでしまいました。「ハダヤラ」は大変でした。そこで、大きめに作れば、沈む程度も軽減されるのではという期待です。ところで、左の輪っかには、紐が巻きつけていますが、単なる「試し」です。畑沢流ではこのようなやり方をしません。私がインターネットで見た他県のカンジキを参考にしてみました。でも、やり直しをする予定です。

 爪も「畑沢流」ではありません。スビタレには似つかわしくない手の込んだ形にしています。こんなことをしたので、爪作りに手こずったようです。今、考えるとこれだけ苦労した意味が見当たりません。やはり、畑沢に伝わった方法がベストのようです。

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ホコリタケ

2013-11-20 17:32:56 | 自然

 

 この間、大平山を下山中のことでした。道の脇に出来立ての美味しそうな饅頭が落ちていました。日が暮れかかり、疲れも出てきていましたので、「これが狸に騙されるというとかなあ。道に饅頭が落ちている」などと適当なことを考えて、まずは拾おうとして触ったところ、根っこが付いていました。キノコでした。その時は、何のキノコかは分かりませんでしたが、後で調べたらホコリタケでした。食べられるキノコだそうで、道で美味しそうに見えたのも、まんざら私の食い意地が汚いことだけではないようです。その時に持ってくればよかったのでしょうが、私は「地面に生えている山菜」には全く自信がありません。山菜はアケビの芽、山ブドウ、アケビなどのように樹上にあるものに限っています。キノコは今後も採らないでしょう。

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イカリソウ

2013-11-18 17:37:19 | 自然

 この植物は、常盤中学校出身者の夏の思い出になっているはずです。でも、この花の名前に記憶がある人は少ないでしょう。この花は、雪が融けた5月にタムシバや山桜と同じ時期に花を咲かせます。花の形が船の錨(いかり)に似ています。花が終わり、やがて葉が茂った夏には、常盤中学校の生徒たちが、寄ってたかって根ごと引き抜いてしまいます。常盤中学校生徒会活動の資金を捻出するために、この植物を乾燥した物が漢方薬を扱う専門業者に売られるのです。ドクダミ、ネコノアシ(ゲンノショウコ)、イカリソウの中から、好きなものを選んで採集します。イカリソウは、業者の買い取り価格が高いのですが、そんなに多く生えているわけではありません。その点では、ドクダミは豊富にありました。スビタレたる私は、当然のこととしてドクダミ派でした。イカリソウは、山の中に入らなければなりません。しかも藪(やぶ)を漕ぐ形になります。言い訳に聞こえるかもしれませんが、私も少しはイカリソウを採取しました。

 中学校卒業すると、イカリソウに関心が全くなくなりました。あのころの私の頭の中は、飛行機と魚だけでしたので、花や薬草や歴史などには見向きもしません。それでも、他界した父が山から採ってきたイカリソウを庭に植えたことがありました。その側に私が魚を飼っていた小さなコンクリート製の水鉢がありましたので、それ以来、毎年イカリソウの花も見ることができるようになりました。

 イカリソウは、園芸種としても人気があり、多様な色のものが売られているようです。花の色には、地域的な特徴があるのかもしれません。畑沢のイカリソウも他の地域のものと違う可能性がありますが、私は園芸にも疎いので、詳細は分かりません。

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