-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

御所山(船形山)の遥か前方で回り右

2022-04-27 14:46:17 | 自然

 令和4年4月22日(金)、尾花沢市鶴子地区の奥にある御所山方向へ出かけました。私の古道に関するお師匠が「宮城方面からの古道」についての現地調査すると言うので、私は便乗しました。御所山(船形山 1500m)は私の大好きな山で、若い時は毎年のように登り、様々な季節に年間4回も登ったこともありました。クラビ沢コース、層雲峡コース、観音寺コースとありますが、どれも素晴らしいものでした。柴倉山へも足を伸ばしたことがあり、そこの「姥地蔵(奪衣婆のこと)」の形相には肝を潰したものです。

 あれから何十年。この度、誘いを受けたルートは全く登ったことがありません。興味津々です。鶴子ダムの北側を縁取る尾根を登ります。御所山までは行かないのですが、その途中の宮城県との県境が目標でした。その近くに約800mの高倉山があります。

 鶴子地区から、提体直下にある「新鶴子ダム管理事務所」方向へ入ります。提体からは雪解け水で溢れた川の水が、排水路を白く泡立てながら激しく下っていました。まるで超巨大な滑り台です。提体の上部は霧に隠れています。車中からズボラに撮りました。

 

 管理事務所のすぐ北側の尾根の突端から登り始めました。ずっと尾根が続きますので、右の眼下は常に展望が開けています。尾根を歩き続けるのですが、上り下りが何ヶ所もあります。最初のピークに出ました。ここだけは平らになっています。吹き溜まりなのでしょう。まだ一面が雪です。樹齢が百年程度のブナの木があり、私の好きな風景です。

 

 ピークとピークの間の間の尾根は極めて痩せています。冬季の強い季節風が尾根の右から左へ吹き荒れ、4月下旬でも左側だけに雪が残っています。尾根の左側には雪が残っており、尾根に沿った狭い帯状の場所に樹木が見えません。吹き溜まりの場所には木が高く伸びられませんし、ある程度に伸びても積雪がある間は積雪の重みで木が下方に押し付けられています。

 

 二番目のピークに到達しました。遠くに畑沢の最高峰である大平山(814m)が中央に、左には村山市の甑岳(1.016m)が見えます。あちらの空はどんよりと暗く、いかにも荒れそうな感じです。ところが、登っているこちらはまあまあの天気です。

 

 先に進んで下の方を眺めると、足元までダムの水面が広がっています。この足元の先は岸壁になっていますので、怖くて近づくことができません。一歩でも誤ればダム湖へまっしぐらに落ちてしまいそうです。「君子危うきに近づかず」とも言いますが、少なくとも私は君子にはほど遠いようです。恐怖心だけは人一倍持っています。

 ところで、ここからは船を裏返して伏せたような形の御所山は見えません。

 下の写真の左側に稜線が水平に近い山が見えます。帰宅してから調べたら、南日長山(871m)のようです。御所山は遥か彼方です。

 

 ここまででも結構、体力を消耗しましたが、高倉山へはまだまだ頑張らなければなりません。次のピークへ到達するには一旦、下ります。途中で休憩。お師匠が雪渓で大きな足跡を発見しました。点々と土で汚れた足跡が谷へ向かっています。

「どんな獣の足跡だろう」

 小さな動物ではありません。ウサギ、イノシシ、カモシカ、タヌキ、キツネも、こんな足跡ではありません。足跡を知りませんがアナグマもこれではないはずです。残るはあれ、熊です。

 

 近づいて、さらに確認しました。黒く汚れた周りに雪に刺さった爪の跡が「くっきり」見えます。五つの黒い矢印で示しています。時間が経っている足跡ならば、爪跡の形は崩れているはずです。

「熊だろう」

今まで、熊の糞は何度も見ましたが、足跡を見たことはありませんし、本で見たことも忘れています。

「爪の跡が新しい」

「帰ろう」

 言葉少なですが、直ぐに意見は一致しました。体力自慢の師弟コンビですが、恐怖心は別の様です。お師匠様に従います。熊の足跡は谷へ向かっていましたので、我々から遠ざかったことは間違いのないことですが、ほんのさっきまでこの場所にいたという事実は、大きな恐怖でした。

 

 とまあこのように逃げ帰ったのですが、私の好きな花は撮ってきました。最初に春蘭です。

 

 次にマンサクですが、かなり遅いようです。他所では見られないでしょう。ピントは後方の木にちゃんと合っています。木立が多い場所での撮影は、一眼レフのマニュアル操作でピントを合わせるべきです。分かっていたのですが、荷物を軽くしたかったので、コンデジとスマホだけでの撮影でした。全てオートフォーカスです。

 

 イワウチワです。尾根に結構な数が咲いています。畑沢では見ることができない綺麗な花です。

 

 急斜面にタムシバがありました。スマホを拡大して撮ったのですが、これが限界です。

 

 オオバクロモジが咲いています。私がよくカンジキ作りの材料にします。

 

 

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畑沢の積雪がなくなりそうです。

2022-04-18 19:25:22 | 近況報告

 令和4年4月17日(日)に20日ぶりに畑沢へ行きました。この期間ならいつもは2回ぐらいは行っているのですが、4月に入って都合がつかずに延び延びになっていました。

 この時期としてはまあまあの雪融けです。この時期にたっぷりと残っていた年もありましたが、例年ならこんなとこでしょう。今冬は大量に積もったのですが、温かい日が多かったので、雪解けが進んだようです。田んぼは満々と湛えた水面を見せています。南の方角を撮影しました。遠く正面に古道がある背中炙り峠のある山が見えます。

 

 畑沢を流れる可愛い千鳥川も雪解け水で満たされています。柳の花はまだ咲いていません。

 

 土手には畑沢の花とも言うべき「福寿草」が満開です。

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