-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

高齢者の必需品である手摺を自作(素人技術編)

2021-05-28 19:26:37 | その他

 しばらく前に左官屋さんに玄関の階段を作ってもらいました。その時、いずれかは階段に手すりが必要になるだろうと思い、左官屋さんに手摺の設置を相談したところ、「後でも大丈夫」と言われたので、何も付けないことにしました。確かに、当時はインターネットで調べると、コンクリートの側面に設置できる既製品が沢山ありましたので、安心していました。

 ところが、いつの間にか我々夫婦は高齢者になっていて、御近所の方々も一緒に年をとり、手摺が必要になってきていました。そこで、インターネットで既製品を探したのですが、コンクリート側面に設置する品物が一点もありません。コンクリート側面へ設置するのは強度不足になるようなので、販売しなくなったようです。

 こうなると、階段の踏み面に穴を開けて支柱を埋め込むしかありません。でも、狭い踏み面が益々、狭くなってしまいますし、懐(ふところ)がいつも寒い高齢者には、無理なことです。ならば、いつものように我が身を削りながらも自作するしかありません。

 

 材料は近所で捨てようとした約15cm角の栗の柱です。貰いました。電動丸鋸は最大で5cmの刃を出せますので、表裏を切ると真ん中に5cm分が残りました。これを手鋸で約2mを切りました。重労働を覚悟したのですが、意外と素直に切れました。材料を買ってくるのであれば大工仕事も比較的簡単なのですが、材料を切り出すことから始めるので、私の大工仕事には、製材という大きな作業が常に入ってきます。鋸は薪用のものです。木工用の縦引き鋸は適していません。

 

 コンクリート側面に振動ドリルで支柱一本につき2穴を開けました。直径12mmで2mの深さです。私は慣れないので真っすぐに穴を開けられません。今回も少し曲がりました。

 

 

 穴にアンカーを打ちます。コンクリートアンカーには何種類かがあるのですが、穴の中で金属が広がる種類のアンカーはコンクリートが割れるのではないかと心配で、ケミカルアンカーという接着剤タイプのものにしました。

 

 アンカーのボルトに支柱を組み込んでみました。十分な強度があり、安心しました。

 

 さらに全体を仮組みして、支柱と手摺棒の長さを決定しました。

 

 その後、何日も支柱と手摺棒を成形し、さらに塗装を繰り返して、ようやく完成しました。

 

 風雨に晒(さら)される場所なので、防水に配慮しました。木の接合部分は隙間を完全になくし(たつもり)、木に浸透するエポキシ系の接着剤を塗布し、それでも隙間が生じたので木の粉を接着剤で練ったパテで埋めました。何とか誤魔化せるものです。

 

 アンカー部とボルトもコーキング剤でコテコテと塗りたくりました。これも何とかなるものです。

 

 コンクリート面と支柱の間もコーキングで完全に埋めました。これでも水が入るなら「入った水が悪い」ということにしてあります。

 

 

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遅めの田植えの中でも花見かな

2021-05-23 13:46:46 | 自然

 令和3年5月20日(木)、畑沢へ田植えの手伝いに行ってきました。周囲の田植えは既に15、16日の土日にほぼ終了したようです。私たちだけ、いつもの年に比べて少し遅めの田植えになりました。

 田植えは何かに追われているような忙しさがありますが、それが繁忙期の醍醐味のようなもので、かえって意欲的に作業に取り組むことができます。

 意欲的に取り組んではいるものの、4、5日ぶりの快晴に周囲の景色に目が移ろいがちです。藤が最盛期で、おまけに菜の花も咲いています。関東地方なら3月に咲いていたのでしょうが、畑沢はそれよりも2カ月も遅く咲いています。

 

 「遅い」のがもう一つ、水仙も咲いていました。さすがにこの時期の水仙は、花弁が煤(すす)けたようになっています。「良くぞ田植えまて待ってくれた」というところでしょうか。

 

 動物も「春」です。イモリが水中に群れています。写真では数匹だけのように見えますが、私が撮影しようと、ぐずぐずしている間に、多数が散ってしまいました。お腹が膨(ふく)れている個体もありましたので、これらは産卵のために集まったのではないかと思います。畑沢のイモリは絶滅危惧とはならず、むしろ多過ぎる感じがあります。尾花沢市内なら、畑沢だけでなくイモリは豊富なようです。

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田植え前のどかな土曜日

2021-05-16 19:11:13 | 近況報告

 令和3年5月15日は土曜日、土日は田植えが多く行われます。しかし、我が実家の田んぼでは、他で忙しい時は田植えをすることができません。田植え機を借りなければなりませんので、機械が空いている日でないと借りられないからです。そのために、近年は繁忙期がずれています。

 そこで、土曜日のこの日は、自由がありました。それでも、いろいろと用事が溜まっていましたので、東根市の長瀞と羽生村山市の林崎で用事を済ませました。途中、昼になり、久しぶりに最上川河畔でおにぎりを頬張りました。最上川の川岸は水害対策の護岸工事で高く嵩上げされています。眺めは最高です。西方の葉山は残雪と新緑で彩られて秀麗さを見せびらかして、「登りに来い」と誘いをかけてきます。もう半世紀以上も前のことですが、山形県内に戻って初めて千メートル以上の山に登ったのが、この葉山です。でも、今では「登りに来い」と言われても、簡単に「おう」とは言えなくなっています。

 眼下には最上川が、遠く吾妻山系、朝日山系、蔵王山系などから流れて来た雪解け水で豊かな水量を擁し、老いた体に青年のような血潮を注ぎ込ませます。

 

 後ろを見ると、我が畑沢方面が見えます。右の一番高い山は甑岳、その左で尖がって格好を付けているのが大平山、さらに左の白っぽい顔を出しているのが立石山です。大平山と立石山は畑沢の山です。立石山の「白さ」は、大規模な砕石の結果で、最上川からも見えてしまいます。残念な姿です。

 

 各地での用事を済ませ時間に余裕が出たので、畑沢へ行きたくなりました。畑沢へ行くには、背炙り峠を通るのが最短なのですが、毎年、通行止めにされます。今年もそうかなと思いましたが、「今年こそは山形県も考えを改めて、峠を通してくれるかもしれない」と期待して村山市の林崎から峠へ登り始めると、いつもの「全面通行止め」の表示がありました。「残念、今年もだめか」。表示の「残雪」はとっくになくなっているはずです。「倒木」はとっくに片付ける日数があったはずです。実に不思議な道路です。これが「あったかい県政」のようです。期待していたのですが。

 

 全面交通止めの場所で振り返って甑岳を見ると、甑岳が「わしの山肌にも雪がないぞ。背炙り峠は、まだ雪があるとはなあ」と笑っていました。もう、初夏を迎えて、田んぼでは田植えの準備が進んでいます。

 

 畑沢からの帰りは、新比丘尼峠(五十沢へ抜ける)を越えることにしました。

 

 この度の冬には、この峠でイノシシが天下を取っていました。それは今の続いているようで、イノシシ様専用の獣道がくっきりと見えます。

 

 五十沢を通った時は、必ずのようにこの湧水を飲みます。この日は、私の外に東根市内の御夫婦がお客様でした。ファンが多い湧き水です。

 ところで湧き水の名前「五十沢開宝清水」の「開宝」の「カイホウ」は畑沢の「カイホウ山」と同じ音です。五十沢と畑沢には、似ている珍しい地名が多々見られます。

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