ー 場所直前の展望記事のコーナーです。よろしくお願いいたします。
(玉椿) 「よお」
ー よろしくお願いいたします。
(玉椿) 「んで、なにを聞きたいの? さっき大黒柱から展望記事の原稿届いたし、わしのコメントなんかいらんだろ」
― まあまあ。まずは玉椿理事の優勝予想をお聞かせください。
(玉椿) 「んなもん、毛呂乃以外にありえないだろ」
― やはり毛呂乃関ですか? 場所前インタビューではあまり気合が乗っていないようにも見えましたが。
(玉椿) 「やる気がないなんて口だけだよ。あいつの股間見たかよ。年末から張りつめっぱなしだぜ。インタビューでも『今年は無難で安定した一年でありたいですね』なんて言ってたろ。ようするに366日24時間安定して立たせ続ける宣言だ。もしかしたら年間90勝を狙ってるのかもしれん」
― 打倒毛呂乃の最右翼・金精山関はどうでしょう?
(玉椿) 「金精山からは場所直前まで連絡がなくてさ、きのうようやく連絡がついたんだけど、なんか疲れてそうなんだよね。実績のある力士だから初日には間に合わせてくるだろうけど、ちょっと心配だよね」
― 玉椿関ご本人の調子は?
(玉椿) 「調子は悪いね。山形にいると酒ばっかりのんじまうからね」
ー 酒の自己管理もできないんですか?
(玉椿) 「老い先短い両親の晩酌に付き合うのも親孝行だと思ってさ、やつらのペースに合わせてると、ついついさ」
― それでは毛呂乃関の独走になってしまいますよ。それでもいいんですか?
(玉椿) 「この流れを変えるには有望な新弟子が入ってくれんとしょうがないよ。ファンの方はぜひ入門を検討してくれよ」
― 十両以下の力士はどうでしょう? 気になる力士はいらっしゃいますか?
(玉椿) 「明烏さんがもうすぐ入門10年だね。よくやってくれてるよ」
― ほんとですね。表彰とか感謝状とか出したほうがいいんじゃないですか?
(玉椿) 「たしかにな。考えとくよ」