春場所の抱負（玉椿）

 

―　先場所は全勝で4度目の優勝。今場所は綱とりのかかる大関・玉椿関にお話をうかがいます。よろしくお願いします。

（玉椿）　「そういや先場所は優勝してたんだね。すっかり忘れてたよ。」

 

―　綱取りですよ。横綱になるチャンスですよ。やる気あるんですか？

（玉椿）　「んなこと言われてもさ、戦うのはわしじゃなくてまらだからね。不随意運動のことでやいのやいの言われてもこまるよ。それに横綱になっちまったら、序盤で負けが込んだら休場に追い込まれるだろ？　昇進ってあんまり気がすすまないんだよね。わざと負けたりはしないけど、自然体で土俵に上がるよ」

 

―　勝つのも負けるのも調子しだいということですか。で、肝心のまらの調子はどうなんですか？　先場所は引っ越しで布団が変わって絶好調なんて言ってましたが。

（玉椿）　「どうだろうねえ？　さいきん気温の変化が激しいだろ？　風邪をひかないようんするので精いっぱいで、まらまで気が回らないよ。勝ったり負けたりだね」

 

―　すこしはまらずもうに集中したらどうですか？　　

（玉椿）　「いやあ、まらずもうなんかより『ユリ熊嵐』の続きがどうなるかで頭がいっぱいだよ。いま中国が旧正月なせいでアニメの制作が遅れてるみたいでさ、来週１話分落としちゃったみたいだしさ。１クールで話がまとまるかも見ものだね。」

 

―　…はあ。では、さいごに今場所への意気込みを一言お願いします。

（玉椿）　「先場所優勝したんで、ことしのノルマはもう果たしたと思うんだよね。ことしは大関から陥落しない程度にのんびりやらせてもらうよ」

 

―　とことんやる気の感じられない玉椿関にお話をうかがいました。ありがとうございました。

（玉椿）　「ちゃお～」