○毛呂乃(13-1)
優勝の決まる一番、「むぅ、20分くらいたってました」ときょうも圧勝。大相撲・大鵬に並ぶ32回目の優勝とあって、優勝が懸かっても硬くなることなく、いとも簡単にまらを固くする。それも20分。いや、20分は毛呂乃にとってはむしろ短いくらいでは、と訝しまれるが「外寒いですね、風がすごい」。20分、露出していたのだ。勃起能力の限界ではなく、逮捕されない限界線を突いての20分。今場所もそのまらで様々なものを突いてきたが、優勝を決めるときには「ギリギリの線」という抽象概念を突くという小洒落た相撲でひとひねり。おかげで捕まってもいないので、千秋楽、お愉しみの一番を取ってある。
●金精山(10-4)
「無念としか言いようがない」と悔しさを隠せない金精山。調子がいいときは全盛期と同じような相撲がとれるのだが、それが十五日間続かない。寒さのせいなのか、あるいは加齢のせいなのか。
○玉椿(4-10)
夜勤生活も終わり、「しばらくは週2回くらい単発のバイトでも入れながら、のんびり生活するよ。夜勤やってると生活も荒れるし、そのへんから整えるよ」と最初に手をつけたのは冷蔵庫の整理。「忙しいと買い出しに行く余裕がなくなるんで、冷凍食品とか乾物とか根菜類とか保存のきくものを多めにストックしてたからね。そのへんを片づけるよ」とストック食材を使って、マカロニと豆とブロッコリーのサラダ、大根と手羽元の煮物、じゃがいもとベーコンの炒め物をつくり、薄めのハイボールで晩酌。「ふつうの時間にめし食って、ふつうの時間に寝れるってのはいいね。人間に戻ったような気がするよ」と元気よく目覚めて4勝目。
●大太刀(10-4)
サーバ障害が発生して深夜まで残業。この不景気にタクシー代は出してもらえるはずもなく、仮眠室もあるにはあるがそれはいや。いうことで、終電ギリギリの時間だが、電車での帰宅にチャレンジ。「ゆりかもめの終電が案外早いんですよ。遅いと有明までしか行ってくれない。だから豊洲で東京メトロに乗り換えたけどギリギリ間に合わず。上野までしかたどり着けず」と常磐線への乗り換えに失敗。始発まで秋葉原の馴染みの店で時間をつぶすことに。徹夜明けで帰宅、夕方起床するも、やはり眠りが浅いのか硬さに不満があるようだ。「三役以上になってからこれではどうなのかということもあり心を鬼にして黒星に。定義的には勝ちでもいいかと思っても、番付の上の方々を見るとどうしても勝敗判定は厳し目に行かないといけないと感じます。だからこそ燃えてきます」と厳しめに判定して4敗目。玉椿委員からは「こんど機会があったら仮眠室での取組もレポートしてみてよ。そこまで嫌がるのってどんな劣悪な環境なのか気になるじゃん。若いからいけるって」との無茶ぶりも。