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秋場所のみどころ

2016-09-10 10:00:00 | 協会からのおしらせ

 まらずもう秋場所がいよいよこの日曜から開幕。

 夏の暑さも和らぎ、各力士好成績が期待される秋場所だが、やはり大本命は毛呂乃か。優勝10回を誇る理事長は目下21連勝中。秋場所は2年前、奇跡の復帰を果たした場所で、復帰以来圧倒的な強さで勝ち進んでいる。しかし強くなりすぎた一人旅、ここのところ満足のいく相手に巡り合えず、欲求不満がたまっている模様。場所前から荒れており、勝負を踏み外してしまいかねない。毎場所盤石の強さを見せつけているものの、これだけ相手い不満な日々が続くと、快楽を求め過ぎての自滅も起こしかねない。優勝のためには暴発は禁物だが、それだけが気にかかるところ。

 秋場所は荒れることは少ないが、今場所は荒れかねない要因も多い。
 まず毎度のカド番大関・玉椿。カド番は今場所で8回を数え、大相撲を含めても千代大海・魁皇に次いで3位に躍り出た。しかしカド番を繰り返せるということはカド番に強いということ。大関昇進の伝達式で「大関の特権を最大限生かし、栄誉ある地位にひと場所でも長くとどまれるよう」と立てた誓いそのままに、カド番の場所は余裕を持ってかちこすことも多い。実際、前回のカド番もちょうど昨年のこの秋場所だったが、14勝1敗で決定戦出場を果たしている。長い現役生活の中で、秋場所の負け越しは皆無。それどころか2ケタに届かなかったのは平成25年の1度のみと好成績が多く、全勝優勝も果たしている。意外と秋は滅法強い玉椿。本人からはやる気が感じられないが、それでも意外に勝ちこむのでは、という声が多い。

 さらには十両優勝を引っ提げて4度目の入幕を果たした蒼狼。ムラっ気があるのが難点で好調を持続できないために幕内と十両のエレベーターを繰り返しているが、今場所は「金星とりたい」と意欲的。幕内でも初日から12連勝し、優勝争いに絡んだ実績もあり、実力は申し分なし。ムラっ気を抑えてムラムラを高めれば優勝戦線を掻き乱す存在になるだろう。

 大相撲では今場所白鵬が休場、星のつぶし合いが予想され、1~2敗しても優勝が望める状況。まらずもうでも毛呂乃が荒れ気味のため、毛呂乃が自滅した場合、玉椿、蒼狼にも十分チャンスはめぐってくる。毛呂乃独走で優勝争いの興味が早々にしぼまぬよう、2人のまらをしぼませてはならない。

 今場所はさらに十両も面白い。
 毛呂乃の背中を追いかける変態力士・金精山が満を持して十両昇進、萬海と2人で十両の土俵を競い合う。じっくり力を付けての十両昇進だが、昇進スピードは大相撲の新関脇・高安とほぼ同じ。金精山と同郷・鹿児島出身の大相撲大関・霧島の昇進スピードを上回る。関取としてのスタート来に立ち、毛呂乃と同じ幕内の土俵に上がる日も現実味を帯びてきた新十両、毎日の取組報告は大変だろうが、変態的な技で魅せる力士、毎日どのような相撲を見せてくれるのか楽しみだ。15日間の取組に慣れ、入幕を果たせば、若き日の毛呂乃のように技能賞の常連になる可能性も高い。金精山の船出に注目。
 幕内・十両ともに複数力士が在籍するのは平成26年春場所以来、約2年半ぶり。ひさびさに土俵が華やかになりそうだ。

 幕下以下では播潟に注目。金精山が十両に上がったことにより、現役で関取未経験者は播潟一人となった。今場所は幕下28枚目で自己最高位。先場所初めて幕下でも勝ち越し、地力をつけてきている。勝ち越しを決めれば節目の通算100勝。地味な存在ではあるが偶数日に取ると宣言するなど正々堂々の相撲。成長が楽しみな力士だ。

 これといった見どころのない秋場所だが、それは大相撲も一緒。どうせなら珍しい方をご覧いただきたい。まらずもう秋場所は11日初日。

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