お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

お堂で見る阿修羅

2009年11月28日 19時15分11秒 | 旅先で
折角奈良まで来たのでやはり話題の阿修羅展へ向かいます。興福寺は国博からすぐのところというかほぼ同じ敷地内です。雨は降り止みません。五重塔の手前に仮金堂がありテントが張られてなんか賑やかです。拝観料¥1500!!を納めて案内された順路に進みます。雨の月曜の夕方で「ただいま25分待ち」です。並んでいるとどこかのテーマパークみたいに行列用の縄が張られています。これは土、日なんかすごい状態になるのではと思っていたら意外に早くお堂の中に入れます。ぞろぞろと行列になって堂内へ。正面の釈迦如来像の前に阿修羅立像がきりっと立っています。しかし静かに眺めるなんて無理。やたら案内が入ります。「最前列の方は立ち止まらずお進み下さい」「堂内混み合って参りましたので立ち止まらずお進み下さい」ホント土、日はどのようだったのか。平日に来れる幸せを思い、早々に北円堂へ。建物が国宝の「北円堂」の中にある仏像も国宝です。でも普段見れない無著・世親菩薩立像をじっくり拝観できただけでも来た甲斐がありました。しかし「阿修羅」はこのごった返している我々衆生を見つめて何を思っているか・・・。改めて興福寺の動員力に感じ入ります。立派な中金堂を再建していただきたいですね。