お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

主人のひとりごと【3】

2004年09月09日 13時05分35秒 | 布屋
 突然ですが、ひとりごとを再開します。
 9月に入りましたが今日の京都は台風が過ぎて、また蒸し暑い日でした。
 最近の嬉しかったこと。
先日2泊してくれた3人の大学生の女の子たちが帰りがけにちょっと話していて丸太町のバス停から歩いて、このうちの前の細い道に入り、うちの明かりが見えてくるとなんか気持ちがほっとすると言ってくれました。
 一日歩き回って疲れて帰ってくる彼女らに少しでも「安心」を感じてもらえて
嬉しかったです。

 山本益博が著書の中で「清潔」「静寂」「安全」がよい宿の条件としていますが僕も常に「清潔」「静寂」(うちは野中の一軒家の宿でもなんでもないですが気持ちとして)そして「安心」を心がけています。
うちには「鍵」がありません。ホテル勤務時代は「鍵」の重要性をスタッフに話していたんですがここには「鍵」がありません。
この一年、泊まられた方で「鍵」についての質問は、数件でした。
鍵もスリッパも無い宿です。だからそれらが必要なお客様は、ちょっとうちに泊まられると面食らうかもしれません。
そして悲しかったことは8月某日に女性名で2名の予約がありました。午前中に荷物を預けに来る予定でしたが現れませんでした。なんか予定が変わったんやろと、うちの奥さんと話していました。
でも夕方になっても18時を過ぎても連絡がありません。携帯電話にしてみますが、コールするだけ。仕方が無いから、部屋にお布団も敷いて、朝ごはんの準備もして待っていましたが・・・。21時頃再度携帯にしましたら、コールして直ぐ切られました。
なにか事情が有るのかもしれませんが、待っている身にもなって欲しいと思いました。
ここは何百も部屋があるホテルじゃなく、たった「ふたつ」しか部屋が無いんです。
僕たちには 「待つしか」無いわけです。結局、翌朝むなしくお布団をしまいました。
これからご予約いただいている皆様、ご到着時間のご連絡をお願いいたします。