妙心寺山内の東林院での沙羅双樹を静かに満喫した我々は(その後続々と参拝の方が増えてきました。お昼のには精進料理も食べれるコースがあるのでお昼前にはかなりの人出となってきます)法堂の龍を小さな窓越しに覗いてからもうひとつ拝観をすることにしました。妙心寺山内でいつも拝観できる塔頭のひとつに「退蔵院」があります。大徳寺は比較的自転車で行きやすいので「高桐院」を結構宿泊の方にお奨めしていましたが、今回始めて入ったこの「退蔵院」も静かで落ち着けます。国宝「瓢鮎図」で有名ですが残念ながら模写が額に入れられ方丈の縁にポンと置かれています。もう少しいい展示方法はないものかと思われます。さて庭園に進んでゆくとあちこちに紫陽花、鉄線、つつじ、露草が咲いています。そして池を巡るように進むと可憐な睡蓮が丁度見ごろに咲いています。池を眺められるように設えられた東屋のベンチに坐るとなんか自然の中に佇める自分がいます。入口の小さな門からは考えられないほど広い回遊式の庭は「高桐院」の庭ともまた違うお寺の庭が楽しめます。京都のお寺をまだまだ知らない自分を見つけてさらに色々探求しようという気になりました。