お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

2017 秋の乗り放題パスの旅 その3

2017年10月21日 20時09分10秒 | 旅先で
台風が近づいています。今のところ激しい雨ではありませんがずーっと雨が降っています。(これは下書き段階でしたが、今はもう台風一過、無事通過しました)
さてつづき。甲府でほうとうを食べて満足した電車男は駅のホームで



特急「スーパーあずさ」を撮影。デビュー当時は新世代車両として華々しく活躍してきましたがそろそろ新型の車両に置き換えられます。そんなことどうでもいいことですが関西圏の電車男としては記録に留めておかなければ・・。そして午後3時前の



大月行に乗ります。ここからはJR東日本になります。東日本は営業範囲が広いのでまだまだ古い車両が走っています。勝沼のブドウ畑を通り過ぎ中央線は山の中に入っていきます。1時間ほどで大月到着。ここでまた乗り換えです。



ここから富士山のふもとに向かう「富士急行」が発着しています。トーマス電車を孫のために撮影。ラインで送ります。便利な世の中ですね。大月から八王子経由で立川へ。なんと大月から東京行の特別快速が出ています。新型の通勤電車ですがこのあたりから乗る人は少なく車内はガラガラです。でも立川に近づくころには相当混みあってきました。立川から西国分寺で再度乗り換えて「武蔵野線」で松戸へ向かいます。中央線をそのまま乗れば東京に行けるところをわざわざまわり道します。物好きにもほどがあります。うちの奥さんの友人に「何が面白いのかしらね、ただの通勤電車なのに」なんて半ば呆れられますが電車男は今まで乗ってない線に乗ることが楽しみでもあるんです。そして武蔵野線の新松戸で常磐線に乗り換えて目指すは「北千住」です。そうです。本日の最大の目的地に向かいます。



東京の下町の居酒屋の王者「大はし」です。時間は夜7時。空いてるかな?がらがらこんばんは・・。「はいよっ!何人?」「独り」「はいよっ!そこ」なにしろ威勢がいい。たまたま空いていた指示されたカウンター席に着きます。なにしろカウンター席はぎちぎちのぎゅうぎゅうづめですがみんな笑顔でお酒を楽しんでいます。なにしろ素早く注文しないといけないので「瓶ビール、肉豆腐、串カツ」「はいよっ」スタスタスタスタ。そして今回の目的のご主人が元気にカウンター内をスタスタ仕切ってるのを見て安心します。4代目のご主人はなんと御年88歳‼信じられない動きです。なにしろこれは行って目にしないとわかりません。65歳で止めようかなんて言ってられない。まだまだ頑張らないといけないと元気をもらえる「大はし」でした。「マグロぬた、白子ポン酢、お酒ちょうだい」「はいよっ」帰りにお勘定はそろばんパチパチして「はいよっ、2670」お釣りをもらってご主人に「お元気で!」と声をかけて店を後にしました。つづく。

2017 秋の乗り放題パスの旅 その2

2017年10月20日 19時38分00秒 | 旅先で
台風接近で10月22日に行われる予定だった京都三大まつりのひとつ「時代祭り」が中止と発表されました。順延もありませんとのこと。今年は日曜日開催で結構それを楽しみに来られる方も多かったと思われます。お気の毒ですが台風では仕方ないですね。さて浜松の朝は雨です。旅先で雨は本当にがっかりですね。ところで浜松のホテルは朝食が無料でサービスされます。ま、朝食代をブレークダウンの中に取り込んでいるが敢えて朝食無料と謳っているのかは不明ですが朝7時ころにラウンジへ行くと場所柄ヤマハのジャンパーを着た外国人が結構いて皆さん静かに朝食を召しあがっています。なるほどこのホテルにはこういうニーズがあるんだ・・なんてことを相変わらず考えてしまいます。



無料の割には結構品数が豊富です。寝坊しないで来てよかった。そして駅へ。



いよいよ電車男の旅が始まります。なにしろ乗り放題切符なので遠くへ行かなと意味がないので一路東に向かうことにします。東へと向かう列車は(どこかで聞いた唄だ)8時10分発の各駅停車「熱海」行きです。しかしJR東海の電車はこの写真の「313系」が大勢を占めていて電車男としてはあまり面白くありません。なにしろ来る電車がほとんどこの顔なので・・・。普通の人は快適な車両で満足するわけですが。しかも浜松から熱海までの長距離運行にもかかわらず車内は通勤電車仕様の「ロングシート」でがっかりです。JR東海は熱海~浜松間の電車は全部ロングシートで豊橋から米原間は転換クロスシートだと判明。ロングシートだと旅の気分が半減します。通勤客は乗り降りが便利ですが・・・。そしてあいにくの雨で車窓風景もつまらないしwショックです。静岡も越えて乗ること2時間あまりで富士に到着。ここで20分の待ち合わせ10時20分発の甲府行に乗り換えます。そうです「身延線」です。2両の車両は今度は転換クロスシートで電車男も満足です。



富士川に沿ってどんどん山の中に分け入ってゆきます。でも雨で視界は最悪。富士山もあったものではない。



しかしさすが富士川。川幅が全然変わらない。乗ること1時間半でやっと身延に到着。半分来た。ここで20分余り停車します。ホームに出て軽く体操をします。これをしないとうちの奥さんみたいに「腰痛」が出ます。



さすがにローカル線。乗車率は10%もいかないのでは。実際身延線身延周辺では2時間に1本しか走っていません。3時間かけて



甲府に着きます。物好きもほどがあります。でも甲府駅で



駅のホームの端っこにEF64の茶色が止まっているのを発見。ロクヨンの茶釜が見れただけでも甲府に来た甲斐があります。(鉄ちゃん以外どうでもいいことですが)おっと本来の甲府に来た目的のお店へ向かいます。



「ほうとう」です。



野菜不足の旅人のお昼ごはんに最適です。信玄セット(かぼちゃのほうとうと松茸ごはん)と生ビールもいっちゃいます。そして午後3時前の電車で 次の目的地へ向かいます。つづく。




2017 秋の乗り放題パスの旅 その1

2017年10月19日 19時53分38秒 | 旅先で
雨がしょぼふる京都です。最高気温が16度という11月並みの寒さです。暖房が必要なくらいです。さて鉄道の日(10月14日)に合わせて毎年密かに?JRグループが発売している「秋の乗り放題パス」で出かけてきました。前後2週間くらいしか利用期間がなくて、しかも3日連続使用で基本ひとりで乗らないといけないという制約付きのいわゆる秋の青春18きっぷと言われるシロモノです。もちろん普通列車(快速とかは可能です)限定で3日間どこまで乗っても¥7710という秋の観光シーズンに大盤振る舞いの切符なので京都観光シーズン真っ盛りにお休みしました。もう宿を始めて15年が経ちましたのでそろそろ僕の我儘もなんとかご理解くださいという訳で、前日のお客様の出発後の日曜日の午後3時ころから出かけます。 早朝からでかければもっと遠くへ行けますがこの時期4連休は避けて3連休なのでここは仕方ないですね。京都駅から米原行の新快速に乗り向かうは「浜松」です。米原から大垣へ。大垣から豊橋へ。豊橋から浜松へ。東海道線はうまく乗り継ぎができるので浜松には夜の7時過ぎには着けます。



浜松も駅が階上になり味気ないですがそんなこと利用者にすれば便利が何よりです。



駅前のビジネスホテルにチェックイン。



じゃらんで定価¥5000のところ例によってポイントを使って¥4000で泊まれます。そして向かうは



浜松といえば当然「うなぎ」です。ただあまり遅い時間だとお店が閉まってしまうので駅前で吟味した結果がこちらです。明治25年創業の「藤田」です。ちょっとわかりにくいところにありますが情報化社会なので難なく探し出せます。入り口からして高級感がありちょっとたじろぎますがいざ入店。入口すぐにガラスショールーム的に炭火で焼いているところが見え、期待が膨らみます。カウンター席で瓶ビールを飲んで、待つことしばし



うな重です。うーーん鰻、美味しい。



勢い日本酒も頼みます。ゆったりと鰻を味わいました。大満足の夜ごはんでしたが鰻は、宿代より高くつく!つづく。








電車男 四国くるり きっぷの旅 その5

2017年06月24日 16時54分53秒 | 旅先で
雨が降りそうで蒸し暑い京都です。さてつづき。
旅に出て3日間なんてあっという間ですね。もう帰る日です。高知で宿泊したホテルが予想以上に居心地がよかったので最初の予定(朝7時発に乗るつもりでしたが)を大幅に変更して部屋でのんびり作戦を練ります。シングルですが結構広くて窓際にデスクがあり7階の窓の下を路面電車が通りガタンゴトンという音が聞こえて旅の気分が出ます。持参した時刻表(今回はコンパクトな時刻表です)で思案します。今日もお天気です。ホンマ日頃の行いです。8時半になったので駅へ。今日は



高知始発の南風8号からスタートです。先頭車から前よりが自由席で一番前が空いているのでそこに陣取ります。乗車率30%とかなり空いています。発車と同時に運転席横に陣取り慣れないスマホの動画で運転風景を撮影します。帰ったらこの春から幼稚園に行きだした孫と一緒に見るためです。彼は「南風(みなみかぜではなく、正しい特急の名前の”なんぷう”と言います)はディーゼルやで、じいちゃん」と日頃の教育の賜物です。



高知から30分ほどで土讃線は山の中に突入します。四国山地を縦断するので四国随一の車窓風景でしたが今は結構新線に切り替わり長大なトンネルの連続です。でも写真の「大歩危」あたりが川沿いに眺めのいい線路を走ります。1時間ほどで阿波池田に到着。ここで徳島に抜ける「徳島線」に乗り換えます。阿波池田始発の吉野川沿いに走る徳島線ですが平坦な道のりでちょっと予想外。2両連結のディーゼル列車ですが後ろの車両は「回送車」として乗れなくしています。JR四国しか見たことのない節約運転です。減るもんじゃないのでゆったりと乗せればいいのにといつも思います。そして途中の



阿波川島で降りて(写真をよく見ると後方に天守閣が見えます。地元有志で再建した川島城です)ここで後から来る特急「剣山」を待ちます。JR四国の特急名は読みずらいのが多いですね。これは「つるぎさん」ですし宇和島あたりのは「宇和海(うわかい)」です。どうでもいいことですが・・・。この「剣山」が今では珍しくなったキハ185系で運転されてるからわざわざ乗るわけです。自分でも物好きすぎるかと思いますがこの車両もそう長くはないので撮影も兼ねて乗ります。でもあえなく20分くらいで徳島着。



徳島駅は地上駅でホームの端っこから徳島運転所の気動車が見えます。日本全国でも残り少ないキハ40系が止まっています。どこで何時に使われるのかわからないの残念ながらホームから撮影するのみでした。そして



駅前に出ます。ここでお昼は名物の「徳島ラーメン」といきます。老舗の駅前支店で中華そば風のラーメンで満足。まだ帰りまで少し時間があるので乗ったことのない「鳴門線」に乗ります。徳島駅の端っこのホームのベンチに座ってぼんやり列車を待っていたら女の子に声をかけられます。ランドセルをしょった(3年生だそうです)可愛らしい子から「次のに乗るの?」「そう」おもむろに隣のベンチに座って待ち時間に宿題を始めます。この子が人なっつい子で「おじさん 山登り?」リュックにトレッキングシューズなのでそう見えたのかな?「山登りじゃなく観光だよ(電車に乗りに来たなんて言えない)」「鳴門に行くの?」「そう(でも行ってすぐ引き返すなんて言えない)」宿題の答案から名前が見えたので「まかはちゃんって言うんだ。可愛い名前だね」「お父さんがハワイのマカハビーチからとったの」なんて会話をしていたら



一両の鳴門行ディーゼル車がホームに入ってきて乗り込みます。まかはちゃんが先に乗り後から乗った僕に隣に座ってと合図します。そして出発。「おじさんは京都から来たんだよ」と言うと「平安時代の首都ね」だって。そして列車は



長大な吉野川鉄橋を渡ります。「長い鉄橋だね」と僕。するとまかはちゃんが「日本で3番目に長い川だよ、おじさん」と。そして橋を渡り終えた駅で「バイバイ」して、その子は降りてゆきました。あんまり変なおじさんに声をかけないことを(僕も変なおじさんですがもっと変なおじさんに)祈る僕でした。



鳴門駅も末端駅です。改札で切符を見せて乗ってきた列車に再度乗りますというと駅員さんがちょっと苦笑いします。そりゃそうでしょ。徳島まで戻り今度は高松行の特急「うずしお」で高徳線を高松に向かいます。



高徳線も平凡な風景の中を走ります。一瞬海が見えますがすぐ住宅街を走り高松へ。夕方ですがここで「マリンライナー」で岡山へ向かいます。岡山で前回お正月休みで入れなかったお店を思い出しなんとか記憶をたどって駅前を歩きます。スマホで捜せばいいんですが所詮アナログ人間ですね。自分の感と記憶で探し出します。



そうです「ドミグラスソースかつ丼」の味司 野村です。意外なことに入り口にある自販機で「食券」を購入します。そして



ドミグラスと普通の玉子とじの2種類を同時に味わえるセット(子膳)でお腹いっぱいになります。岡山駅でまたまた新幹線の動画を撮って



こだまで帰ります。このこだまは西明石で20分も停まりのぞみ2本に抜かれます。姫路からだと新快速とたいして時間が変わらないかも・・・。新大阪から新快速で京都に着いたのが22時でした。半年分の電車に乗って大満足の「四国くるりきっぷ」でした。長い間 ありがとうございました。完。








電車男 四国くるり きっぷの旅 その4

2017年06月22日 18時51分00秒 | 旅先で
雨も収まり蒸し暑い日が戻ってきました。昨夜は新幹線が停電でかなり遅れたようでほんと一週間早かったら僕も巻き込まれて帰れなかったかもしれません。さてつづき。
窪川から特急列車で1時間あまりで高知へ到着。ここの駅は新しい階上駅でバリアフリー完備で便利ですがなにか味気ないです。駅前広場もすっきりしていて南国の陽光が降り注いでいます。なにしろお天気に恵まれた。



駅前ホテルに荷物を置いて(高知パシフィックホテルです)お昼ごはんに出かけます。高知はさすが県庁所在地だけあってホテルも松クラスから梅クラス以下まで豊富ですが翌日の出発が早い予定なので駅近で捜しました。ちょうど全館リニューアル記念で宿泊だけで¥5600がありしかもここもじゃらんのポイント2600を使ったので¥3000で泊まれます。荷物を置いてお昼ご飯は中華で捜します。こういう時にスマホを使うのが世の常識?ですがまだ慣れないので足で捜します。ところが駅前には食堂があまりなくてぶらぶら歩いていたら「はりまや橋」まで来てしまいます。アケード街をあてもなく歩きますが全然中華料理のお店がありません。真昼間の歓楽街に紛れ込みました。やれやれ。もうどこでもいいやと細い角を曲がったらありました。





いい感じの中華料理店です。ランチもあります。迷わず入店。午後1時過ぎの店内は年配のひとり客や家族連れなどで静かな雰囲気です。そして「オモテの看板の週替わりランチ下さい。」とオーダーします。



¥1080で この内容に大満足です。ここは餃子も美味しいらしく廻りで結構オーダー率が高いです。このあと僕は目的があるのでビールも我慢します。そして駅前にもどり



土佐電(土佐電鉄)の一日乗車券¥1000でいざ市内電車巡りに出ます。カメラ片手に駅前から桟橋線に乗り、途中駅で路面電車の撮影をします。はりまや橋を中心にして伊野線、ごめん線、桟橋線と十字に走っています。でもせっかく来たから「高知城前」で降りて高知城に向かいます。宇和島もそうでしたが高知城も街の真ん中にある小高い丘の上に作られています。



結構階段を登ります。宇和島では見かけませんでしたが高知城はさすがに外国人もかなりいます。



雨が多いこの地方独特の大雨の際の雨水を逃がす工夫が石垣に見られます。



ここの天守閣も現存12城のひとつで重要文化財です。小さな天守ですが急な階段を登ると





市内が一望です。昔の殿様はよく考えて城を作ってますね。でも時間がないので観光もそこそこに土佐電に戻ります。何度か乗り換えて西の端にある伊野近くまで行きます。はりまや橋周辺はどんどん電車がやってきますがローカルな周辺部はなかなか次の電車が来ません。朝倉駅前で折り返し今度は東の終点の後免町に向かいます。



路面電車ですが終点に近い辺りは専用軌道になり、結構スピードを出します。終点まで乗ると45分くらいかかります。結構な乗りごたえ。



段々夕暮れてきた。再びはりまや橋へ戻ります。乗ってきた電車でまた戻るので運転者さんもちょっと首を傾げています。物好きにもほどがあります。そしてはりまや橋に戻ってきたらもう7時です。いざ。



高知ではここです。「葉牡丹」昼からやってる居酒屋です。こんな店にこんないい時間に来るのはちょっとどうかと思いますが電車も乗らないといけないので仕方ないです。外の雰囲気からしてやはりお店は超満員そうです。がらがら「こんばんは、ひとりです」「あーっ、ここのカウンターの角が一つだけ空いてるわ」なんと半人分くらいの隙間に入れてもらいます。ビールのジョッキを置いたら何も置けない位ですが席にありつけてよかった。そしておもむろに「カツオたたき」¥952「串フライ盛り合わせ」なんと¥266ですよ!煮込みトーフ」は¥123!京都の「たつみ」以上だ!でもカウンターの店員の皆さんはボタンダウンの半そでシャツでキリリとしていて「高知」最高です。〆に「土佐巻き」(カツオのたたきの巻きずし)をオーダーして大満足で宿に戻ります。つづく。








電車男 四国くるり きっぷの旅 その3

2017年06月21日 15時18分31秒 | 旅先で
やっと梅雨らしい雨の京都です。大雨のところは気を付けてください。しかし1週間早かったら雨の四国でおまけに昨夜は苦手な地震も大分でありました。うちの奥さん曰く「よかったね」だそうです。さて
満腹の夜を過ごした宇和島ですが朝になるとお腹は空きます。健康な証拠。1階の食堂へ。



昭和の雰囲気溢れる食堂で朝食バイキングです。地元のおばちゃんが二人で切り盛りしている手作り感一杯の朝ごはんをいただきます。じゃこ天もあります。珈琲もついていて窓の外を走る通学生の自転車にはヘルメットが見えて旅に来てるんだと実感します。そして次に乗る列車(9時39分発)まで少し時間があるので宇和島の街を歩いてみます。町のどこからでも見える小高い丘の上にある「宇和島城」がちょっと気になるので近くまで行ってみることにします。



途中にある商店街には大漁旗がはためいています。まだ8時30分前なのでほとんど人は歩いていません。ちょっと横道に入ると小さな門があり天守まで20分とあります。まだ1時間あるので天守まで行ってみることにします。小高い丘ですがいざ登ると結構きつい。なにしろカメラと望遠レンズが入ったリュックをしょっているのでちょっと大変です。でもせっかく来たからには・・



三層の天守です。現存12天守の一つに数えられる宇和島城天守閣は重要文化財です。この天守はもう世の中が平和な時代に作られたので「玄関」があります。見学は9時からなので数人の人たちが思い思いに天守の周りに佇んでいます。



自然石積みの石垣の雑草取りも命がけです。そして



お城からは天然の良港である宇和島市街が眺めれます。海も見えます。列車まであと30分あまり。急いで下山。乗り遅れたら次は11時36分までありません。ところがどこを間違えたのか全然見覚えがないところの門に出てきました。地図で確認したところ始めに登り始めた門の反対側のようです。えっ、やばい。なんとか地図を頼りに駅へ戻ります。発車数分前。セーフ。宇和島から予土線で高知を目指します。またまた1両の超ローカル線です。宇和島を出ると急な坂が続きます。十人位の乗客を乗せてひたすら坂を上がるとそこには別天地のような水田地帯が現れます。小さな駅で病院?地元のサークル活動?へ行かれる老人を少しづつ乗せてのんびりと列車は走ります。そして1時間余りで江川崎に着きます。この駅で電車男はおもむろにカメラを取り出し身構えます。小さな駅に到着するや運転手さんに「ちょっと降りて写真撮らしてください」「どうぞ、どうぞ」



そうですこの駅でかの有名な?!「鉄道ホビートレイン」と交換(行き違い)をします。5分停車の間に僕以外にも殆どの乗客が降りてきてカメラを取り出し「大撮影大会」が始まります。このホビートレインの記事を数年前に鉄道雑誌ではじめ見たときは小さな気動車にひかり号をくっつけるなんてと思っていましたが実際山の中の駅で目にするとあまりの可愛さにJR四国のアイデアもなかなかのものと感心しきり。そして窪川に向け出発です。高知県に入りました。若いころから旅をしていて足を踏み入れてないのがあとは「沖縄県」だけになりました。



列車は日本の清流「四万十川」を右に



左に見て進んでいきます。去年の島根の「木次線」もよかったがこの「予土線」もなかなかいい線です。四万十川のシンボル沈下橋も見えます。2時間余りで乗り換え駅の窪川に着きます。ここから特急「あしずり4号」で高知に向かいます。つづく。


電車男 四国くるり きっぷの旅 その2

2017年06月20日 14時42分32秒 | 旅先で
今日の空模様は段々雲が多くなってきました。明日は雨の予報です。さて つづき。
松山から宇和島へは普通に考えると直通の特急列車があります。特急「宇和海」(うわかい)に乗ると1時間15分余りで行けます。ところが電車男はそれには乗らずにあえて普通列車を選びます。



一両の普通宇和島行です。というのも松山から宇和島に向かう予讃線の特急列車は途中にある向井原から二股に分かれて山側に作られた新線のほうを走りますが我が普通列車は海側の昔からある線路を走ります。そうですスピードを出して走る新線ではなくて敢えてゆっくりの海線を行くわけです。



のんびりと海沿いを松山から約50分ほど行くと



閑散とした車内に動きが・・・。なんとこんなところにも外国人の6人グループが乗っていてその駅に近づくと降りる用意をします。そして列車は



「下灘」に到着。そうですこの駅は青春18きっぷの聖地!?です。青春18きっぷの初期のころのポスターになったホームから海が見える駅です。この駅を見るためにわざわざ普通列車に乗ってきた僕ですがなんとこの駅で降りる人がいるんだ!さすがに電車男もびっくり。だって次の列車が来るのに1時間以上あります。ここでなんと外国人のグループと日本のご年配の夫婦が下車しました。



信じられない光景をみた僕を乗せて列車は出発します。あんな何もない駅で降りてどうするんだろ?しかも外国から来てるのに・・・・?そして松山から1時間半程かけて途中の伊予大洲に着きます。ここでちょっと途中下車。



ここで1時間待って特急「宇和海」に乗ります。約30分ですが四国内の特急制覇の一貫です。





本日の最終目的地「宇和島」到着です。この駅は終端駅でここから先の線路はありません。駅をでて今夜の宿へ向かいます。



その名も「宇和島グランドホテル」です。朝ごはん付きで一人¥5800ですがじゃらんのポイント3000を使ってなんと¥2800で泊まります。ちょっと昭和の雰囲気のホテルですがここは斜め向かいにある姉妹ホテルの「宇和島国際ホテル」(どちらも立派なネーミングです)にある大浴場が無料で使えます。さっぱりしていざ目指すは



「ほづみ亭」です。(この写真は翌日朝通りかかって撮った写真です)例の居酒屋の伝道師太田和彦推奨のお店です。がらがら「こんばんは」。この町では歴史ある料理屋さんの隣に併設されたカウンター中心の居酒屋さんです。太田和彦に倣ってカウンターに座るや「生ビール、カツオたたき、じゃこ天下さい」といきます。新鮮なたたきと自家製じゃこ天でビールも美味しい。そのあと「きびなごてんぷら」ボリュームたっぷり、鯛のカマ塩焼きはなんとアタマふた切れでビックリするぐらいのボリューム。カウンターの大皿の「野菜煮」冷酒2本でお腹いっぱい。ここの名物の「鯛めし」にはあえなく辿り着けませんでした。宇和島は遠いがこの店にわざわざ来るだけの価値ありです。歩いてすぐの宿に戻り、おやすみ。つづく。


電車男 四国くるり きっぷ の旅 その1

2017年06月18日 19時26分12秒 | 旅先で
梅雨というのに毎日30度近い気温の京都です。5月にうちの奥さんの毎年恒例の女子旅があって僕がお留守番をしましたが6月は今度は僕が旅に出る番です。去年利用した「おとなびフリーきっぷ」が今年も発売されたのでそれでどこかに行こうと京都駅でチラシを見ていたらその横に「四国 くるり きっぷ」がありました。京都発で3日間四国自由周遊区間内が乗り放題という魅力的なきっぷで今回はこれに決定。3日間で行きと帰りに岡山まで新幹線に乗れて四国内は自由席ですが特急にも乗り放題という、まさにうってつけの切符です。



そして料金がなんと¥15300。 ホンマかいな。でも落とし穴があり、行きと帰りの新幹線は指定された時間帯の「こだま」に乗らないといけません。しかも指定席をとって乗り遅れは許されないという訳です。でも値段が値段なのでその程度はクリアできます。そして梅雨の真っ最中ですがいざ出発。
JR西日本の切符なので京都駅から新幹線に乗ることが出来ません。新幹線の京都駅はJR東海だからです。京都駅6時51分の新快速で通勤客に紛れて新大阪へ。25年前に神戸へ通勤していたころと電車の快適さがだいぶ違います。約25分で新大阪着。







18きっぷでは 乗れない新幹線です。「こだま」733号の指定席はなんとグリーン車並みの2列2列のゆったりシートです。さすが「レールスター」。でも落とし穴。岡山の一つ手前の相生で 20分くらい停車。「のぞみ」に抜かれます。一時間かけて岡山に到着。岡山からは特急「しおかぜ」で松山に向かいます。ここからは自由席しか乗れないので早めにホームで並びますが意外とこの時期の列車は空いていてゆったり。



梅雨時期の旅なのでお天気が心配でしたが(うちの奥さんが梅雨時期を外して5月に旅をするのでどうしても僕は変な時期になります。仕方ない「力関係の差」です。)でも普段の行いがいいから



瀬戸大橋もすっきり見渡せます。(因みにうちの奥さんの5月の旅は大雨が1日、しとしとが1日だったとか)
予讃線を走るこの特急は専門的にいうと「制御付き振り子電車の8000系」なのでカーブでもバンバンスピードをだして突っ走ります。



海が見えてきたらすぐ松山です。前回伊丹十三記念館に来たときは18きっぷだったので京都を朝同じ位の時間に出たのに松山には夕方に着きましたが今回はお昼過ぎの12時10分着です。松山駅はまだ地上駅(近代的な高架駅ではなくて昔の駅のスタイル)なのでホットします。お昼ご飯は駅のホームのベンチ(近代的な新しいイスではなくて昔の木でできたベンチ)に座って



松山駅の名物駅弁の「醤油めし」をのんびりと電車の入れ替え作業を眺めながら食べます。「鉄ちゃん」の醍醐味!(または変人の怪しい行動)そして駅から近い鉄道ファンには有名な場所へ向かいます。



伊予鉄道の本線と市内を走る路面電車が平面交差する駅で通り過ぎる電車の「ガタゴト」という大きな音を聞きながら撮影します。路面電車と本線の電車がタイミングよく交差しないので約1時間ばかり(本線の電車は15分毎に来るし、路面電車はバラバラに来るので)歩道で佇んで撮影しますがそういう人が多いのか通行する人はそんなに訝りません。普通に考えたらかなり怪しい行動ですが・・・。そしてまた駅に戻ると



ホームの端っこに電気機関車発見。なんと国鉄色の「EF65」が止まっています。深夜に東京に向かう貨物列車に使われれる機関車ですが今現在この塗装の機関車は何十両もある同型機の中でこの1台だけです。鉄道ファンの間では超貴重なカマです。(普通の人にはどうでもいいことですが・・・)そして14時36分発の普通列車で次の目的地「宇和島」に向かいます。つづく。






快慶とお昼ごはん=奈良

2017年04月29日 20時14分38秒 | 旅先で
ゴールデンウイークが始まりました。今年の桜は例年よりかなり遅く咲きました。いつも通りで来られている方は皆ガッカリでしたが、遅めの予約で諦めていた方はすごくラッキーと喜ばれていました。ホント桜だけはわからないと実感した2017年でした。そんな4月ももう終わろうとしています。桜シーズンが一段落した或る日に奈良に出かけてきました。今回は奈良の国立博物館で開催されている仏像彫刻の「快慶」展が目的です。今回も京都地下鉄から近鉄への「奈良・斑鳩ワンデーチケット」を使います。京都の地下鉄と指定された近鉄の奈良エリアと奈良市内のバスが乗り放題で¥1630という値段は普通に京都(丸太町)近鉄奈良往復と大差ないという便利、安い切符です。9時8分丸太町から近鉄奈良直通急行に乗ります。この直通急行も乗り換えしないで1本で奈良まで行けるので便利このうえない。ただし1時間に1本程度の運転なので事前チェックは欠かせませんが・・。しかも9時8分は通学時間も終わってるのか丸太町から座って行けます。10時過ぎには奈良に到着。そして向かうは



「鹿の舟」です。近鉄奈良駅からもちいどのアーケード街を通ってならまちのお店をぶらぶら探索しながら歩くこと40分。ちょうどオープンの11時に到着。ここは食堂の「竈」、観光案内所と図書室がある「繭」そしてカフェの「囀」の三つの建物からなる複合施設です。例の行列が絶えない「くるみの木」の石村さんがプロデュースしたお店です。奈良国博に行くのが目的なのでそんなに並んでいる時間がないので開店時間に来た訳です。でも意外とそんなに混んでませんでした。入り口で食券を買って席で待ちます。でも開店早々なのにほぼ席は埋まりかけてます。かまどで炊いたごはん、奈良の伝統野菜や食材を使ったメニューが数種あります。僕は



野菜を豚肉で巻いたメインです。小鉢2種とお漬物、かまどごはん、お味噌汁で¥1460です。ごはんもお味噌汁もお代わりできます。明るい店内でやさしいお昼ごはんを食べて満足満足。廻りはほぼ女性ばかりでした。



明るい感じのカフェもランチがあります。ヤマトポークのハヤシライスが珈琲付きで¥1400。



そしてお店の間になんと田んぼと畑があります。うちの奥さんが秋に来た時には稲刈りをやっていたそうです。(いつの間に来てるんだろう)そしてぶらぶら奈良公園のほうに戻ります。



運慶と並び称される大仏師「快慶」展です。いつものように国立博物館の特別展はこれでもかというボリュームなので全部ゆっくり見ると2時間以上かかり春の疲れもあり「ヘトヘト」になります。しかし快慶がこんなに同じ大きさの「阿弥陀如来」を作っていたとは知らなかった。初期から末期まで見比べられるだけでもこの展覧会は値打ちがあります。平日なのに結構混んでいました。隣の「仏像館」も同時に入館できますが(ここだけでもかなりの仏像のボリュームですが)残念ながらささっと見てしましました。もう5時近いが折角なのでここは快慶と運慶を見比べないとという訳で東大寺へ急ぎます。



南大門の前は鹿と修学旅行生、外国人でエライことになっています。そして南大門に安置されている





仁王像を見比べます。さてどちらが「快慶」でどちらが「運慶」でしょう。体が隆々としている方が「運慶」です。そして向かうは



dデザイントラベルの空閑編集長一押しの「二月堂」です。先ほどの喧噪とした大仏殿周辺とは別物の「静寂」そのものです。



夕暮れの奈良の街並みを眺めて帰路につきます。合掌。






人類史上最高の「やきもの」展へ

2017年01月14日 15時18分22秒 | 旅先で
今日から大雪になると天気予報が報じています。今のところ京都は小康状態です。さて今月は宿泊予約の無い日がつづいています。とういことで昨日は大阪へ独りでやきものの展覧会へ出かけてきました。今回も京阪電車の特急で向かいます。朝の少し遅い目の京阪特急は1両だけ連結している2階建て車両の2階席も比較的空いていて窓側に座れます。大阪へはJRの新快速が一番早いですが別に急ぐわけでもないので京阪特急の2階席でちょっと旅の気分を味わいます。京橋で中之島線に乗り換え「なにわ橋」で降りると目の前が



大阪市立東洋陶磁美術館です。



ここで開催されている「台北國立故宮博物院・北宋汝窯・青磁水仙盆」===「もう二度と出会えないかもしれない、たった6点、世紀の展覧会」と別コピーがついた青磁の器の展示を見に来ました。オモテの案内にも「人類史上最高のやきもの」とあります。入り口にほど近い展示室にその6点が展示されていました。金曜日の昼間ですが予想外に静かに鑑賞できます。それぞれを比較できるようにうまく展示されています。やはりその中でも一番の見どころの「青磁無紋水仙盆」に見入ってしまいます。素人がとやかく言えないので興味のある方はぜひ3月26日の会期中にご覧ください。この美術館のほかの展示もすごいボリュームがあります。国宝の「油滴天目茶碗」と同じく国宝の「飛青磁 花生」もさりげなく展示されていますのでお見逃しなく。11時過ぎに入館して出てきたら2時を過ぎていた。あまりの空腹に向かいの



中央公会堂の食堂へ駆け込みますが???昔あった洋食の食堂はなくなっていて今風のレストランに様変わりしています。あらら・・どうしよう。淀屋橋の駅近くの



ちょっとレトロな「MJB珈琲店」へ。川口葉子さんの「京都 大阪 神戸の喫茶店」という本を事前に調べてきたのがここで役立ちました。なんとかランチタイムにも間に合い「オム・ストロガノフ」珈琲付きでひと休みです。



時代が止まったようなお店の内観です。スタバとかもいいんですが(禁煙なので)こういう昔風の喫茶店もこころ落ち着かせますね。(ちょっとタバコ臭いですが)



大阪のど真ん中にいることを忘れて、どこかの小さな町の喫茶店に迷い込んだような旅をしている気分にさせてくれます。ちょっと落ち着いたので寒いですが大阪の街を歩いてみます。淀屋橋から御堂筋をなんばに向かいます。御堂筋は歩いても面白くないので並行しているわき道を歩きます。



途中にある道修町にもちょっとレトロな喫茶店があったり本町を越えると船場とかなかなか大阪らしい商店や飲食店が連なります。「30分飲み放題」なんて店もあります。30分なんて京都では考えられない設定です。そうこうするうちに心斎橋筋に来ました。しかしここは日本??というくらい外国人だらけです。ちょっとユニクロに入ったら日本人は店員くらいかと思われます。



道頓堀に来るとスゴイ。



割れるような騒音です。ここに来たのはその喫茶店巡りのもう一軒があるからです。その人混みから少し入った中にありました。



うーんこの喧噪の大阪のど真ん中の道頓堀の中にあって



このショーケース。純喫茶「アメリカン」です。中に入ると吹き抜けの豪奢なシャンデリア。手入れされたミッドセンチュリーな内装がなんとも味わい深い。



ホットケーキと珈琲のセットをオーダーします。このホットケーキが実に丁寧に焼かれていて美味しい。珈琲は大阪独特の濃厚さです。外の喧騒が信じられない時間が流れています。ひと休みしてオモテに出ると



熱気は最高潮です。このあと梅田に戻り駅前の第3ビルの地下に向かいます。以前も書きましたが大阪駅前には第1から4までの高層オフィスビルがありその地下にちょっとディープな地下街があります。喫茶店、ラーメン店、居酒屋、チケットショップ、ネイルサロン、コンビニ、ドラッグストア、中古レコード屋、古本屋。何を売ってるのかわけわからん店とかがひしめいていてちょっと異様な風景です。そして僕が向かうのが鉄道部品と本、切符とかの普通の人には理解できないお店です。ここで電車の本を2冊買ってお店のおばちゃんにちょっと聞いてみます。「最近ナンバープレート」とか出ました?「つい最近売れた」「何?」「C62のナンバープレートが売れた」「50万くらい?」何言うてんのこの人という顔でおばちゃん曰く「530万」・・・・・・・・機関車のナンバーープレートが「ご・ごひゃくさんじゅうまんえん!」だって。まC62のプレートなんてめったに出ないから高いんでしょうが。久しぶりにびっくりぽんでした。ちなみに京都の鉄道博物館の入り口の壁面にはナンバープレートが30枚くらい貼り付けてあった筈でそれだけでも時価イチ億円???しかも現金で買ったらしい。恐ろしい世の中。帰りの阪急電車でため息をついていた電車男でした。