今日、枝野さんを生で見たんですよ。菅政権で震災の対応に活躍した枝野幸男氏です。寝ないで頑張ったあの人です。都議選の応援演説をしてました。雨のせいか、民主党の人気低下なのか、人があまり集まらなくて、ちょっと可哀想でした。
なんか安倍総理が演説に来るという話があって、駅の逆側の自民党陣営は、まだ都議選の候補者も来てないのに、なんだか賑わってました。
色々意見はあるでしょうが、自民党の安倍政権は、今のところうまくいってるように見えます。前回はお腹が痛くて辞めたのに、なんで今回は好調なんでしょうか。
ここから先は僕の想像です。妄想です。本気にしないように。
…と予防線を張ってと。
安倍政権好調の理由は2つ。
1つめは、マスコミを抑えていること。
第一次安倍政権、福田政権、麻生政権と、ことごとくマスコミに叩かれましたが、第二次安倍政権は、まだそれほど叩かれていません。先日の高市早苗の発言なんか、かつてなら致命傷になりかねない内容だったのに、割りとスルーです。
自民党は戦後50年かけてマスコミと持ちつ持たれつ的な関係を築いた。それが何かのきっかけで崩れ、マスコミは民主党政権を望んだ。朝日の誰かが民放連の秘密会議で政権交代キャンペーンをやろうと言ったという話がありましたよね。
しかし、政権奪取後の民主党は、マスコミに付け届けをしなかった。マスコミとうまいことやって、という経験がないから。そういうのをよしとしない真面目ぶった人が多いってのもあったでしょう。マスコミは怒った。手のひらを返したように民主党を叩きまくった。朝日は執拗に菅総理の震災直後の暴言テープを流した。
自民党は、第二次安倍政権で初心に帰ったんだと思います。長年培った裏工作の人脈を再構築しよう。マスコミをうまく使おう。ネットの世論も大事だ。ニコニコ動画を抱き込もう。
先手先手ですよ。政治の理想とやらを追い求める民主党は、イメージ操作の類いを一切やらなかった。
イメージ操作がいいとは思わないけど、やらずに沈没してマニフェストのひとつも実現できないのはもっと悪い。それが最終的に国民の利益に繋がるのなら、やるべきでしょうな。
僕が妄想する安倍政権好調のひみつ、二つ目は、あれですよ。あれの復活です。
民主党が「埋蔵金」を見つけられず、結局何もできなかったのに対して、自民党はいつもどこからか予算を捻り出して、規制緩和やナントカ支援を増やしています。割りとあっさり。大して苦労もせず。
外交でも、どういうパイプなのか北朝鮮に特使を派遣したり、最近も拉致担当者が潜入したようです。いつのまにか外遊して各国の首脳と会い、原発を売り込み、プーチンとはひそひそ話して北方領土の何かを約束してきたようでもある。
次から次へと鋭い手を打ってくる。特に外交。民主党が三年間でほとんど何もできなかったのと対照的。なぜだ。なぜそんなに打つ手が当たる? ヘタすると北方領土の一部が帰ってくるんじゃねーのって勢いです。
安倍総理が今度は本気を出してるってのもありますが、僕は官僚政治が復活したんだと思ってます。民主党時代は「政治主導」とかいって官僚に頼らず、議員が政策を考えていましたが、その分野のプロフェッショナルが再び実務を担っているのです。たぶん。
農水族や郵政族の議員なんてのもいましたが、基本的に国会議員はその分野の素人。石破茂の防衛相なんてのは特殊な例で、細かい実務はその道でずっとやってる官僚のほうが詳しいに決まっている。彼らが予算の複雑なやりくりを考え、北朝鮮の高官と関係者のリストを極秘に入手し、作戦を考えている。そうでもしないと、あんなウルトラCが決まるわけがない。
だいたい、そういうことをするために官僚がいるんだからね。僕は日本人の民族性に官僚政治は合ってると思ってます。先頭に立って皆を引っ張るのは苦手でも、人目に触れないところで頭を使うのが得意な人って多いじゃん。
一応言っとくと、僕はどこの党の支持者でもありません。自分と家族が幸福に暮らせるようにしてくれれば、どこが政権を獲ってもいい。
安倍政権についても、ゴジラ松井に国民栄誉賞はいただけないと思っている。僕はゴジラ好きだけどね。でも、あれで地方の巨人ファンのおっちゃんたちが参院選で自民党に入れるとは思えない。あれはミスだった。
でもまあ、主に外交面で成果を挙げているので、今は支持してます。次はガソリンの暫定税率を撤廃してくれるといいんだけど。