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森羅万象 ~ 歩く印象派

タミフルを正しく理解しよう。

2009年09月10日 06時37分03秒 | インフルエンザ情報
以下は「インフルエンザを蔓延させる犯人は・・・・・」からのコピペです。

インフルエンザの薬と言えばタミフル。前に一度話したことがあるんじゃけど、タミフルの薬効をちゃんと知らない人が多いんじゃないかの。タミフルは“インフルエンザ用の解熱剤”程度としか考えていない人が多くて、よくよく聞くと「熱が下がると治るんですね」と思っているようじゃ。感染症の発熱を誤解しておる。熱が下がるから治るんじゃなくて、治ったから熱が下がるんだよ! また、タミフルはウイルスそのものをやっつける薬だと思っている人たちも意外と多いんじゃが、これも違う。多くのウイルス性の感染症は、患者本人のウイルスに対する免疫力が治していくもの。インフルエンザも然り、じゃ。ごくまれに乳幼児や高齢者などの免疫賦活力が不十分な患者さんが、インフルエンザ脳症や肺炎などを起こして不幸な転帰をとってしまう。若いCharger読者はクスリ使わなくても自然に治る。つらいけど。

じゃあ、タミフルは一体何なのか。単にインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬なんじゃ。“インフルエンザの検査は発症して12時間以降の検査がお勧め”ってことをご存知の方もいらっしゃると思う。その理由は、検査に反応しやすいウイルス量に増殖させるために12時間以上が必要な訳だからじゃ。そんな時期でもインフルエンザの初期である。検査で初期のモノを診断してタミフルを開始するとウイルスはそれ以上に増殖できない。

タミフルを使わない場合の経過(インフルエンザの自然の経過だわな)は、発症後に賦活される免疫力が「全開バリバリ集会だゼィ!」まで高まらなければウイルスとの戦いに勝てない=治らない。バリバリになるのに人間はどうしても5~7日が必要なんじゃ。5~7日たって戦闘力バリバリになって戦いに勝つ=自然に治るっちゅうわけじゃ。一方、タミフルを使うとどうなるか。ウイルスは少数に抑え込まれている状態なんで、バリバリでない免疫力で戦っても十分勝てる。結果、5~7日を要さず“早く治せる”んじゃ。お分かり?

しかーし、発症48時間を超えた時のウイルス量は膨大となっている。その時期ではタミフルでウイルスを抑えたとしても戦いは免疫全開バリバリ状態でないと勝てなくなっちまっている。つまり、戦いに勝つ=治るのにやっぱり5~7日かかっちまう。すなわち、48時間たっちまったらタミフル飲んだって、タミフル飲まない場合の自然の経過を辿っちまうんじゃな。だから48時間以内での診断が必要なんじゃ。