毎日新聞3月27日
「引率教員に専門知識」教育長
雪崩が発生した那須温泉ファミリースキー場で捜索活動する救助隊=栃木県那須町で2017年3月27日午後4時12分、本社ヘリから長谷川直亮撮影
栃木県教委の宇田貞夫教育長は27日、那須温泉ファミリースキー場で起きた雪崩事故で8人が死亡したことを受け、宇都宮市の県庁で、記者会見し、「事故は誠に残念。事故の原因を調査し再発防止策に努める」と話した。
県教委によると、講習会に参加したのは、大田原(大田原市)12人▽矢板中央(矢板市)3人▽矢板東(同市)7人▽宇都宮(宇都宮市)13人▽真岡(真岡市)8人▽真岡女子(同)4人▽那須清峰(那須塩原市)4人--の栃木県内7高校の生徒51人と、7校の教員11人。
登山を中止し、雪をかき分けて歩くラッセル訓練の実施は県高体連登山専門部の委員長と副委員長の2人が相談して決めたとみられ、宇田教育長は「登山中止の判断は正しかったと思っている」と話した。なだれ注意報が出ている中での訓練については「専門知識のある複数のベテラン教員が引率している」などと説明した。
スポーツ庁が原則として高校生の冬山登山をしないよう求めていることについては「専門知識のある人がいる講習会という位置づけなので」と言葉を濁した。講習会は、毎年同時期に同じ場所で行われるが、過去10年でトラブルはなかったという。【野口麗子】
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