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春山急変の北アで8人遭難死…中高年、軽装も

2012年05月06日 10時24分48秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)

(2012年5月6日01時20分  読売新聞)

 長野、岐阜県の北アルプスで4日、中高年の登山者計13人が遭難し、うち8人の死亡が5日、確認された。

 長野県白馬(はくば)村の白馬(しろうま)岳 (2932メートル)では4日午後5時40分頃、いずれも北九州市の男性6人と連絡がつかないと、家族から県警大町署に通報があった。5日午前8時頃、別 の登山者が近くの尾根で6人が倒れているのを発見。県警ヘリコプターが収容したが、全員の死亡が確認された。死因はいずれも低体温症だった。

 6人のうち5人は、白馬岳北側の尾根で身を寄せ合うように倒れ、40~50メートル離れたところで1人が倒れていた。全員が下着とシャツの上にジャンパーや雨がっぱの軽装だったという。

 遭難した6人は3日から2泊3日の日程で同県小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)高原から入山し、3日は同高原の山小屋に宿泊。4日は白馬乗鞍岳(2469メートル)と白馬岳を経由し、近くの山小屋に泊まる予定だった。4日の現地は午後から天候が急変し風が強まり、吹雪になった。気温も午後6時に氷点下2・3度まで冷え込んだという。

 また、同県大町市の爺(じい)ヶ岳(2670メートル)山頂付近では5日午前、女性が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、県消防防災ヘリで収容されたが死亡が確認された。

 発表によると、死亡したのは大阪市住之江区新北島、会社員宗和住摩子(そうわすまこ)さん(62)。死因は低体温症とみられる。宗和さんは4日に単独で入山し、同日午後5時半頃、携帯電話で「吹雪で身動きが取れない」と山小屋関係者に連絡があって以降、行方がわからなくなっていた。

 岐阜県高山市の涸沢(からさわ)岳(3110メートル)では4日午後7時頃、福岡県の男女6人が動けなくなり、穂高岳山荘(2983メートル)に救助を要請。岐阜県警山岳警備隊員らが同山荘へ運んだが、福岡県大牟田市新地町、無職吉野和記(かずき)さん(71)が低体温症で死亡。他の5人は5日午後、岐阜県警ヘリで高山市内に搬送されたが、命に別条はないという。

(2012年5月6日01時20分  読売新聞)

 

 

 

 

 



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