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森羅万象 ~ 歩く印象派

作詞家の岩谷時子さん死去 「愛の讃歌」「恋の季節」

2013年10月28日 22時32分23秒 | Rock 音故知新

2013年10月28日12時55分朝日新聞

日本レコード大賞を受けた「いいじゃないの幸せならば」(佐良直美)など数々のヒット曲で知られた作詞家で文化功労者岩谷時子(いわたに・ときこ、本名トキ子)さんが25日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。97歳だった。通夜と葬儀は親族のみで行う。後日しのぶ会を開く予定。

 1939年に宝塚歌劇団の出版部に入った。友人で宝塚スターだった越路吹雪さんが51年に退団して東宝の専属女優になった際に一緒に上京。80年の彼女の死まで約30年、マネジャーをつとめた。

 訳詩・作詞の道に入ったのはNHKラジオ「愉快な仲間」にレギュラー出演していた越路さんが歌う外国曲を訳したのがきっかけ。「愛の讃歌(さんか)」「ラストダンスは私に」「サン・トワ・マミー」などは越路さんの代表曲として親しまれた。

 64年にはザ・ピーナッツなどが歌った「ウナ・セラ・ディ東京」や岸洋子「夜明けのうた」、66年に園まり「逢(あ)いたくて逢いたくて」、加山雄三「君といつまでも」で日本レコード大賞作詩賞に。他に、ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」、フランク永井の「おまえに」、ピンキーとキラーズ「恋の季節」、島倉千代子「ほんきかしら」、郷ひろみ「男の子女の子」など数多くのヒット曲がある。

 ミュージカルの訳詩も多く、代表作に「ジーザス・クライスト=スーパースター」「王様と私」「レ・ミゼラブル」など。訳詩の功績で79年度の菊田一夫演劇賞特別賞、06年に渡辺晋賞の特別賞を受けた。



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