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森羅万象 ~ 歩く印象派

キムタク首相と福田首相 WSJが「比較」

2008年07月03日 18時38分01秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
配信元:SANKEI EXPRESS

14:34更新


2日付の「ウォールストリート・ジャーナル」アジア版。福田首相と「朝倉首相」の比較を、3ページのメーン記事として掲載した 「木村さんと比べたら、日本の政治家は誰でも負ける」

 2日、町村信孝官房長官(63)をしてそう苦笑いさせたのは、硬派の米経済紙、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた記事だ。ドラマ「チェンジ」で木村拓哉(35)さん演じる“朝倉啓太首相”と福田康夫首相(71)の写真を並べ、「Fukuda’s low-key style frustrates Japanese(福田首相の地味なスタイルは国民をいら立たせている)」と皮肉たっぷりに評論した。

 《助成金まみれの建設プロジェクトより子供の福祉を優先し、災害現場にはすぐに駆けつけて官僚たちに指示を飛ばす。「私もあなたたちと同じ国民のひとり」と語りかける朝倉首相は、カリスマを備えた日本のリーダーだ》

 WSJは朝倉首相をこう説明し、対極にあるかのような日本の首相のありさまを描き出す。

 《「光りありて耀(かがや)かさかず(老子)」を座右の銘とする首相は今月には72歳となり、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に参加する首脳の中では最高齢。昨年9月に政権を引き継いで以来、テロ特措法の期限延長から、日銀総裁人事にいたるまでつまずきばかり。参議院で野党に主導権を握られていることに原因の多くがあるとはいえ、指導力に不満を持つ国民の支持率ははいまや26%》

 WSJはドラマの中で、若い国会議員が、米国の民主党候補に確定したバラク・オバマ上院議員(46)や英保守党のデービッド・キャメロン党首(41)らをあげ、「世界の指導者たちはどんどん若くなっているのに日本は何だ」と吐き捨てる場面があるとも紹介した。

 会見で町村長官は、朝倉首相の倍以上の人生経験がある福田首相の擁護に必死。「首相は一見ひょうひょうとした物言いをするが実は大変情熱的な人だ」と持ち上げた。

■THE WALL STREET JOURNAL
 ウォールストリート・ジャーナルは、ニューヨークで発行される日刊新聞。新聞名が米金融・経済の中心地ニューヨークの「ウォール街」から由来しているように、経済、金融のニュースが中心となっている。

■CHANGE(チェンジ)
 フジテレビ系列の月曜午後9時から放映されている「月9」と呼ばれる枠のドラマ。初回が5月12日で、現在放映中。木村拓哉さん(35)演じる主人公、朝倉啓太が小学校教師から代議士、そして総理大臣とのぼっていく。だが、庶民目線を忘れずに、海千山千の政治家たちと対決していくストーリー。視聴率は20%前後で、ドラマ部門でトップ争いをしている。