All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

すごく悲しい

2007年03月09日 23時53分12秒 | 歩く印象派
今朝、T市のベッドタウンの狭い路上の真ん中に鳥がいた。
ハトより大きいがカラスよりは小柄な鳥はカケスだった。
低山域に生息する鳥で市街地で見かけるのは稀だ。
車が近づいても逃げようとしない。様子がおかしい。
手前で停車し、小走りにそばまで行ったが微動だにしない。
さらに近づくとだるそうにピョンピョンと二三歩移動した。
羽根に損傷を負っているようで飛べないのだ。
体力もなさそうである。
このままでは、他の車に轢かれるかもしくは猫などの餌食になる可能性
が高い。


さりとて、抱きかかかえようと近づくとピョンピョンと距離を置く。
2度3度と試みたがうまく行かず塀の影の階段下に潜り込んでしまった。
このままここにじっとしていてくれればいいのだが、これから神奈川まで
出張する時間が迫っていることが脳裏に浮かび、その場を去り同乗者を迎
えに行った。

15分後、同乗者を乗せて再び現場を通ったのだが、時既に遅し・・・・・。

であった。(再び路上に出て来てしまったのだろう。)


なんか、すごく後悔の念が襲って来た。
同乗者は
「仕方ないよ。飛べないんじゃ、遅かれ早かれこうなるんだから。」と
慰めてくれたが、やるせない気持ちにかわりはなかった。

参った。

カケス君の冥福を祈る。

すまん。