本物のサンローラン。目が鋭いわぁ。 本作のポスター。
髪の分け目が逆ですね。
公開から結構経っているというのに、有楽町の角川シネマはほぼ満席でした。
女性が多いのかなと思ったのですが、年配の男性や若い男性も。
女性も若い方から年配の方まで、広い世代に亘った観客で埋めつくされていました。
以前サンローランのドキュメンタリー映画を見てアップしました。
本作はドキュメンタリーではなく、サンローランの人生を描く伝記ドラマ。
サンローランを演じるピエール・ニネの華奢でユニセックスな雰囲気が、若き天才デザイナーの
神経質で繊細なイメージにピッタリです。
素のピエール・ニネ。爽やかな二枚目さんです。今後の出演作が楽しみです。
イヴ・サン=ローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出し許可、サンローラン氏のパートナー
ベルジュ氏の協力を得て製作されたそうですが、サンローランの負の部分もベルジュ氏の苦悩も
隠さずに描いています。
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イ ブ ・ サ ン ロ ー ラ ン
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< ストーリー >
1953年、21歳の若さでクリスチャン・ディオール亡き後、後継者に指名され脚光を浴びる
イブ・サンローラン。26歳の実業家ピエール・ベルジェと出会って恋に落ちる。
その後、兵役につき心を病んで入院し、ディオールを解雇される。
ベルジュのサポートで自らのメゾンを設立し独立を果たす。
公私ともにパートナーとしてファッションの世界を歩む二人だったが、プレッシャーや孤独から
薬物やアルコールに依存し、愛人まで。それでも支え続けるベルジュ。
華やかなファッション界の表と裏を描く作品です。
サンローラン氏の死後、オークションに出品されすったもんだで話題になっていた円明園の
十二支のウサギとネズミの銅像のその後ですが・・・、
昨年4月末、オランド大統領が財界人を連れ訪中した際に同行したオークション会社社長が
無償で寄贈を申し出て、北京の国家博物館に収蔵されたようです。
オークション会社は中国でのオークション開催権を獲得、エアバス社が航空機60機を受注したそうで、
中国とフランス双方で国家間の解決が図られたようです。
やはり生き馬の目を抜くファッションの世界は厳しい。
2002年の引退まで、「モードの帝王」を呼ばれ40年にわたりトップデザイナーの地位に君臨した
サンローランでも、だからこそ苦悩の日々があったのですね。
サファリルックやパンタロン、ミリタリールックなどなど、新たななファッションを創り出したサンローラン。
でも、これがセンセーショナルでした。
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このファッションは何というのでしょうか?ポップアート・ドレス?
母との葛藤、ゲイであることへの偏見、故郷アルジェリアへの兵役、加えて、
注目を浴び賞賛され続けなけれはならないというデザイナーとしてのプレッシャー。
酒と麻薬に溺れる彼を、公私にわたって支え続けたベルジュ氏。
ベルジュ氏がいたからこそ、サンローランは40年間デザインを続けることができたのでしょうね。
欧米の映画を見ると、必ずと言っていいほど麻薬とアルコールに溺れるシーンが出てきますが、
いいんですかね?
真実であれ、映像による刷り込みって強いから…老婆心ながら、おばちゃんは心配してしまいます。
***** 見た 映画・ドラマ *****
9月27日 「私はラブ・リーガル シーズン4 Vol.1, 2」 DVD アメリカTVドラマ
9月28日 「私はラブ・リーガル シーズン4 Vol.3」 DVD
9月29日 「私はラブ・リーガル シーズン4 Vol.4,5」DVD
9月30日 「ジャッジ!」 DVD 妻夫木聰、北川景子主演
「リンダ・ラブレース」DVD アマンダ・セイフライド主演