映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

NHK 「知られざる 大英博物館」

2012-07-03 | ドキュメンタリー
NHKで先週から放送している「知られざる 大英博物館」ご覧になってますか?
堺雅人さんがナビゲーターで、タイトル通り「知られざる」内容です。

大英博物館では、所有する品々のわずか1%しか展示されていないのだとか。
その所蔵品の多さには驚かされます。
そもそも、英国がエジプトやギリシャを始め、
力に任せて略奪してきた戦利品を展示してるんじゃないか?
各国からの返還要求に応えるべきなんじゃないの? と私は思っておりました。
しかし、大英博物館にあるからこそ行方知れずになることなく、文化や時代・地域ごとに分類され
今に至るまできちんと管理されてきたんだと言われれば納得せざるをえません。


一昨日放送された第2集は「古代ギリシャ」。
これにはビックリ!
常識を覆す驚愕の事実!に、釘づけでした。

ギリシャと言えば、青い海に白い建物。
誰しも、古代のギリシャ遺跡から出土するのは白い大理石の彫像というイメージをもってますよね。
と、ところが・・・

番組ホームページより。 →NHKスペシャル
   紀元前7世紀に、突如エーゲ海で花開いた古代ギリシャ文明。
   真っ白い大理石の彫刻や白亜の神殿に象徴されるように「白い」文明とされてきました。
  しかし、大英博物館の調査により、その常識が覆りつつあります。
   真っ白だと思われていた彫刻や神殿は、鮮やかに彩られていたことが分かってきたのです。
   さらに、解明されつつあるギリシャ文明誕生の謎。そして大英博物館で起きた衝撃の大事件。
   白い文明、古代ギリシャの真実をひもといていきます。

大理石には鮮やかに色付けされていたっていうんです!
   
 まぁこのデザインのポップなこと!色合いといい、幾何学模様といい…オッシャレ~!!
 こんなお洒落な服を着ていたなんて、俄かには信じられません。
 男性も女性も白いドレープの服かと思ってました。

なんでも250年前まで色付けされていたというのは常識だったそうで、
古代ギリシャをヨーロッパ文明のルーツとして意図的に崇高なる「白の文化」にしようという風潮があり、
博物館で残った色を落とすクリーニング作業が行われ、以降間違った認識が広まってしまったというのです。
ここにあれば大切に保管されると思ったのに・・・。何すんねん!
話されることのない「古代ギリシャ語」をヨーロッパの学校で教えるのも、
偉大な自分たちのルーツとしてこの頃から行われているそうです。

ところが、新しい科学技術により、特殊な光を照射することで色付けされていたことがわかったのです。
現在ギリシャでもこの技術により本来の色を調査中とのこと。

そもそも、突如紀元前7世紀に起こったギリシャ文明。
それ以前に多くのギリシャ人がエジプトや中央アジアの国に傭兵として出向き、
様々な技術を持ち帰ったことで花開いた文化だとか。
エジプトの「アブ・シンベル神殿」のラムセス2世の巨大な像に、ギリシャ語で落書きが
書かれていたことも、傭兵がエジプト南部のヌビアとの戦いに駆り出されていた証拠だとか。
ラムセス2世の像に落書きがあったのにもビックリ!
ギリシャの彫像に色付けられた「青」は「エジプシャンブルー」と呼ばれるエジプトでしか
出土しない原料で作った色ですって。

これって大発見じゃないですか?!
いやぁ~歴史って面白~い! 興奮を覚えました。
ロマンやねぇ。

大英博物館・・・行ってみたいな~。




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