映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

天空からの招待状 Beyond Beauty

2015-02-05 | ドキュメンタリー
昨年末、久しぶりに会う友人とシネマート六本木で本作を見て、ティム・バートン展へ行くはずが、
残念ながらキャンセルとなり、バートン展もいつの間にか終了してました
六本木は遠いなぁ~と諦めていたところ、横浜で公開しているのを発見!
横浜みなとみらい地区にあるブリリアショートショート劇場です。ここに来るのは初めてです。
短編映画好きの別所哲也氏がショートフィルム専門シアターとして設立したという劇場で、
よく行っていた109シネマズMM横浜から海側へ、高層マンションの立ち並ぶ住宅エリアの中にありました。
109シネマズより海側に行ったことがなかったので迷いました。
住宅エリアだと思うのですが、歩いている人がほとんどいなかったのです

今週末は別所哲也さんとリリコさんのバレンタイン?トークショーがあるようで
チケットは完売とのことでしたが、本作上映のお客さんは疎ら。
7周年ってことでしたが、お客さんがこんなに少なくて大丈夫?っと、ちょっと
心配になりました。
よく通った109MM横浜が先月末で閉館しちゃったからなぁ・・・残念です。

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         天 空 か ら の 贈 り 物

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うん十年前のことですが、私の初の海外旅行は台湾でした。
沖縄から船で台北に着き、故宮博物館、高雄、日月潭、最南端の岬(鵝鑾鼻 がらんび)、花蓮など
ぐるっと一周したのです。戒厳令下で海に向かって写真を撮ってはいけませんっと注意されたのを
覚えています。
台湾全土を空撮する映画を撮ってもオッケーって、時の流れを感じます。

全編空撮で台湾の現在の姿を映し出すドキュメンタリーです。
長年、航空写真家として空から台湾を撮り続けてきたチー・ポーリン監督。
険しい岩山群や穏やかな緑の山々、島国台湾の海岸、田園など美しい自然の風景、
畑で働く人々や台北101に象徴される都市を、上空からダイナミックに、
まるでモーターパラグライダーに乗って飛んでいるような感覚で見せてくれます。

ところが、美しい自然だけではなく、中盤からは工場の煙突から吐き出される煙や、
廃水で赤く染まった河川といった今ここにある現実の危機にも目を向けています。
    
美しい自然に目を奪われ、同時に環境を破壊していく人間の営みを見せつけられます。
そんな中、昔ながらの農法に取り組む人たち、収穫を楽しむ人々の暮らしをみると
とてもホッとしました。
       

日本のテレビ番組で上空から都会の街並みを眺めるってのがありますが
四季折々の山や海岸、美しくも険しい大自然なども合わせて
日本版「天空からの招待状」も見てみたいですね。

高度成長期の開発に沸く国々の空撮映像は自然と破壊のコントラストがより強烈に
写し出されます。日本ならさしずめ60年代~70年代でしょうか。

本作はぜひ大スクリーンで見ていただきたいです。




 
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 ***** 見た 映画 *****

 2月4日「天空からの招待状」@ブリリア ショートショート劇場

     「おみおくりの作法」@横浜ジャック&ベティ


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