映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

大いなる沈黙へ

2014-10-03 | ドキュメンタリー
フランス・アルプス地方にあるグランド・シャルトルーズ修道院。
カトリック教会のなかでも厳格な戒律で知られる修道院だそうです。
人里離れた場所で、俗世間との交渉を断ち、自給自足の質素な生活を送る男性修道士たち。
会話が許されるのは週に1回、家族に会えるのは年に1回。
日々、数時間祈りをささげ、つとめに励む日常。

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         大 い な る 沈 黙 へ

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1984年、ドイツ人のグルーニング監督は、グランド・シャルトルーズ修道院に撮影を申しこんだ。
16年後に許可が下り、監督は半年間修道院の一員としてほかの修道士同様に独房での生活を送り、
修道士たちが粛々と行う日常の姿を、淡々とカメラに収めた。
   自然光での撮影。
             食事風景。みんなネズミ男のようなフードを被ってます。会話はありません。
           
          
音楽も解説もなく、
会話もほとんどなく、修道士らの足音、扉を開閉する音、散髪のバリカンの音、
グレイリオ聖歌とぼそぼそ言う祈りと鐘の音といった生活音と、
鳥のさえずりや川の流れなどの自然の音のみ。
廊下や独房も暗く、自然の光のみ。
(男性修道士のみですが)ここで1ヶ月(1年とは言いません)くらい過ごしたら…人生観が変わるかも?
            

自分の所有する物は聖書とブリキの箱のみ。
全てのものを大切に、大切に使います。
彼らの生活をみて、改めて自分の生活を顧みると・・・。
無駄にものを溜めこみ、断捨離~!っと宣言しつつなかなか捨てられないとストレスまで溜めてしまう私。
必要のないものは買わない!買う時は「本当に必要かな?」と自問することにしようっと。
いつまで続くかなぁ

日本の寺院での修行も同じように質素で規則正しい厳しい生活なのでしょうね。
「大峯千日回峰行」なんて鉄人の中の鉄人、1300年で達成したのはたった二人。
高低差1300mの険しい道を1日48キロ、16時間かけて歩く修行を1000日間続ける苦行です。
一体何が彼らを駆り立て、この便利で飽食の時代に、敢えてこのような生活へと導くのでしょう?
そんなことを考えながら、169分を見終えました。

前日寝不足だったので、やっぱりちょっとウトウトしてしまいました

あのネズミ男のような装束、モロッコのおじさんたちも似たようなフード付きの白い服を
着ていました。モロッコはイスラム教だけど…。




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2 コメント

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Unknown (みっち)
2014-10-03 21:44:44
かなり しんどそうな映画ですね~
ミーハーな私にはちょっと不向きかもしれません

でもヨーロッパの宗教感は日本のそれとはずいぶん違うと思います。修行の厳しさはおなじでしょうが・・
あちらの戦争は大昔から全部宗教がらみですものね

イブ・サンローランは興味あります
オードリーのデザイナーとして一躍有名になったけど
その前から、各違いの天才と言われてたと記憶しています。
マリアカラスをみて感動して 多分これも そういう感じでいいだろうなあって想像してます
でも まずは 母を柘榴坂に連れて行かないと・・

映画の話 楽しみにまた お邪魔させてもらいますね
返信する
Unknown (みっちさんへ(ryoko))
2014-10-15 10:04:26
反応が遅くてすみません。
う~ん、しんどいというより、全く知らない世界で興味深かったです。
洋の東西を問わず、修行は厳しいんでしょうね。

サンローランはドキュメンタリーと伝記映画の両方を鑑賞しました。
オードリーのデザイナーは、ジバンシーでしたね。

これからもよろしくお願いいたします
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