
映画からもブログからもすっかり遠ざかっておりましたが、
先週水曜日、「華麗なるギャツビ―」を見てきました。
何度も予告編で見て、アールデコのスタイリッシュな雰囲気に魅かれて
どんな映像になるのかと楽しみにしておりました。
3Dがあるのを知らず、2Dで鑑賞しました。
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華 麗 な る ギ ャ ツ ビ ―

THE GREAT GATSBY
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< ストーリー >
ニック(トビー・マグワイア)の家の隣、贅を凝らした宮殿のような豪邸では毎晩のように
盛大なパーティーが開かれている。主は謎に満ちた若き大富豪ジェイ・ギャツビー。
パーティー出席者もギャツビーが何者か?いかにしてばく大な富を得たのか?知る者はいない。
やがてギャツビーがとニックの従妹で対岸の豪邸に住むデイジーに只ならぬ関心を抱いている
ことを知る。浮気者のデイジーの夫トムはふたりの関係に気付き・・・。

左から ニック、 ギャツビー、 デイジー、 デイジーの夫トム
予想に違わぬ豪華な衣装に宝石、素ん晴らしい邸宅に車。
夜な夜な繰り広げられるド派手なパーティー。
やっぱり当時の時代背景がわからないとね、ってことで・・・。
第一次世界大戦後1920年代のアメリカは、消費の拡大に加え、自動車工業の躍進など、
好景気に沸いていた時代。
しかしながら、人々が浮かれ騒ぐ中、ひたひたと歩み寄る暗い影。
機械化による生産過剰や農業・工業の不振、実体経済と乖離した投機熱による株価の急上昇。
1929年の世界恐慌直前の、バブリーで危うい狂乱の時代
弾ける~。
デカプリオ繋がりのタイタニック号が沈んだのは1912年4月。
そういえばローズの婚約者の富豪の御曹司キャルは、沈没を生き抜くも確か恐慌で破産し
自殺したって話でした。
私、文学は苦手なので・・・
アメリカ文学の「失われた世代」を代表するフィッツジェラルド氏にこんなこと言っちゃぁ
お叱りを受けるかもしれませんが、ギャツビーは今の時代ならさしずめ「ストーカー」って
言われちゃうんじゃない?
一人の女性を、結婚をしていても一途に思い、彼女の住む世界に近づき振り返らせようと
怪しげな商売に手を染め巨万の富を築き、湯水のごとく浪費するギャツビー。
悪銭身につかず、あんな結末にならなくても、タイタニックのキャルのようにバブルがはじけて
一文無しということになっていたかも?
一方、裕福な家庭に生まれ育ち、何を置いてもリッチな生活以外考えられないデイジーは
たとえ愛する人を不幸に陥れることになろうとも(愛していたのかも定かではないが)、
自分の身を守ることしか頭にないエゴイスト。
バブルを象徴するがごときギャツビーの顛末は、バブルが弾けた20年代の終わりと被る。
ひたすらデイジーを追いかけたギャツビー。デイジーは富の象徴だからね。
富を手にすればデイジーを手に入れることができると信じ続けたギャツビーは
ピュアだけれどあまりにナイーブ。
一見ガラスのように壊れそうなデイジーはしたたかだけれどからっぽ。
夫のトムも家柄良く大金持ちではあるけれどつまらない奴。
ギャツビーが主役?だけれど、すべてニックの視点で語られる物語。
ギャツビーやデイジーの属する富裕層をそこに属さないニックの立場から醒めた目で
距離を置いて奇妙な恋愛や人間関係を描き、残された広告看板の眼鏡越しの目が見つめる。
前半の華やかなパーティーや豪華な生活に比べ、後半は色あせたエゴ剥き出しの人間模様。
結末には虚しさが際立ちました。
前作はTVで見たように思うのですが、レッドフォードがデカプリオの如く激高したかどうか
記憶は定かでないのですが、パンフレットの表情を見る限り穏やかな感じ。
闇で巨万の富を築いた風ではないのですが・・・もう一度見なくっちゃ。

前作でミア・ファーロー演じるデイジーより、友人のジョーダンを演じるロイス・チルス
の方が綺麗だなぁ~と思ったのですが、
本作でもジョーダン役のオーストラリア女優エリザベス・デビッキが本当に美しい!!

デイジーの夫トムの愛人まーとるを演じているのが「お買い物中毒な私!」の
アイラ・フィッシャーだと気が付きませんでした。ちょっと老けた?
ちょっとF・スコット・フィッツジェラルド氏をググってみたのですが、
彼と彼の妻ゼルダの関係はギャツビーとデイジーの関係にダブるのですね。
憧れのゼルダと結婚したフィッツジェラルドでしたがどうも大変だったような。
本作のデイジーの台詞「女の子は美しいおバカさんが一番幸せ」みたいな台詞も
ゼルダが言っていた言葉のようです。
今でこそ彼の代表作とされる「華麗なるギャツビー」は発表当時は不発に終わり、
認められたのは彼の死後だというのは意外でした。

***** 見た 映画 *****
6月19日 「華麗なるギャツビ―」 @109シネマズMM横浜
先週水曜日、「華麗なるギャツビ―」を見てきました。
何度も予告編で見て、アールデコのスタイリッシュな雰囲気に魅かれて
どんな映像になるのかと楽しみにしておりました。
3Dがあるのを知らず、2Dで鑑賞しました。
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華 麗 な る ギ ャ ツ ビ ―




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< ストーリー >
ニック(トビー・マグワイア)の家の隣、贅を凝らした宮殿のような豪邸では毎晩のように
盛大なパーティーが開かれている。主は謎に満ちた若き大富豪ジェイ・ギャツビー。
パーティー出席者もギャツビーが何者か?いかにしてばく大な富を得たのか?知る者はいない。
やがてギャツビーがとニックの従妹で対岸の豪邸に住むデイジーに只ならぬ関心を抱いている
ことを知る。浮気者のデイジーの夫トムはふたりの関係に気付き・・・。

左から ニック、 ギャツビー、 デイジー、 デイジーの夫トム

予想に違わぬ豪華な衣装に宝石、素ん晴らしい邸宅に車。
夜な夜な繰り広げられるド派手なパーティー。
やっぱり当時の時代背景がわからないとね、ってことで・・・。
第一次世界大戦後1920年代のアメリカは、消費の拡大に加え、自動車工業の躍進など、
好景気に沸いていた時代。
しかしながら、人々が浮かれ騒ぐ中、ひたひたと歩み寄る暗い影。
機械化による生産過剰や農業・工業の不振、実体経済と乖離した投機熱による株価の急上昇。
1929年の世界恐慌直前の、バブリーで危うい狂乱の時代

デカプリオ繋がりのタイタニック号が沈んだのは1912年4月。
そういえばローズの婚約者の富豪の御曹司キャルは、沈没を生き抜くも確か恐慌で破産し
自殺したって話でした。
私、文学は苦手なので・・・

アメリカ文学の「失われた世代」を代表するフィッツジェラルド氏にこんなこと言っちゃぁ
お叱りを受けるかもしれませんが、ギャツビーは今の時代ならさしずめ「ストーカー」って
言われちゃうんじゃない?
一人の女性を、結婚をしていても一途に思い、彼女の住む世界に近づき振り返らせようと
怪しげな商売に手を染め巨万の富を築き、湯水のごとく浪費するギャツビー。
悪銭身につかず、あんな結末にならなくても、タイタニックのキャルのようにバブルがはじけて
一文無しということになっていたかも?
一方、裕福な家庭に生まれ育ち、何を置いてもリッチな生活以外考えられないデイジーは
たとえ愛する人を不幸に陥れることになろうとも(愛していたのかも定かではないが)、
自分の身を守ることしか頭にないエゴイスト。
バブルを象徴するがごときギャツビーの顛末は、バブルが弾けた20年代の終わりと被る。
ひたすらデイジーを追いかけたギャツビー。デイジーは富の象徴だからね。
富を手にすればデイジーを手に入れることができると信じ続けたギャツビーは
ピュアだけれどあまりにナイーブ。
一見ガラスのように壊れそうなデイジーはしたたかだけれどからっぽ。
夫のトムも家柄良く大金持ちではあるけれどつまらない奴。
ギャツビーが主役?だけれど、すべてニックの視点で語られる物語。
ギャツビーやデイジーの属する富裕層をそこに属さないニックの立場から醒めた目で
距離を置いて奇妙な恋愛や人間関係を描き、残された広告看板の眼鏡越しの目が見つめる。
前半の華やかなパーティーや豪華な生活に比べ、後半は色あせたエゴ剥き出しの人間模様。
結末には虚しさが際立ちました。
前作はTVで見たように思うのですが、レッドフォードがデカプリオの如く激高したかどうか
記憶は定かでないのですが、パンフレットの表情を見る限り穏やかな感じ。
闇で巨万の富を築いた風ではないのですが・・・もう一度見なくっちゃ。


前作でミア・ファーロー演じるデイジーより、友人のジョーダンを演じるロイス・チルス
の方が綺麗だなぁ~と思ったのですが、
本作でもジョーダン役のオーストラリア女優エリザベス・デビッキが本当に美しい!!

デイジーの夫トムの愛人まーとるを演じているのが「お買い物中毒な私!」の
アイラ・フィッシャーだと気が付きませんでした。ちょっと老けた?
ちょっとF・スコット・フィッツジェラルド氏をググってみたのですが、
彼と彼の妻ゼルダの関係はギャツビーとデイジーの関係にダブるのですね。
憧れのゼルダと結婚したフィッツジェラルドでしたがどうも大変だったような。
本作のデイジーの台詞「女の子は美しいおバカさんが一番幸せ」みたいな台詞も
ゼルダが言っていた言葉のようです。
今でこそ彼の代表作とされる「華麗なるギャツビー」は発表当時は不発に終わり、
認められたのは彼の死後だというのは意外でした。

***** 見た 映画 *****
6月19日 「華麗なるギャツビ―」 @109シネマズMM横浜