
昨日、「J・エドガー」を書いていて、「ブラッド・ダイアモンド」をリンクしようとしたら記事が無くて焦りました。
以前、別ブログにアップしていたので、こちらに再度アップします。
この映画で「やっぱりデカプリオ上手いなぁ~」と見直した作品です。
どうも綺麗な格好をして登場すると童顔になる気がします。
この映画のように、無精ヒゲをはやしてラフな格好で髪の毛なんか気にせず戦う系の方が
年相応でいいと思います。
5年前に書いたので、読み返してみたらメチャクチャ硬い文章で、自分でもビックリです。
今は柔らか過ぎるかも?
***********************
ブ ラ ッ ド ・ ダ イ ア モ ン ド
***********************
< ストーリー >
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は反政府軍の襲撃で拉致され家族と引き離されてしまう。
ダイヤモンドの採掘場に連れて行かれたソロモンは、驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。
家族のため、危険を承知でダイヤを秘密の場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸を生業としているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所で大粒のダイヤの話を
聞き、ソロモンに接近し取引を持ちかける。ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は
反政府軍の資金源であるダイヤの真相を追うため、アーチャーに接近する。
難民キャンプで家族と再会したソロモンは連れ去られた息子を救うため、アーチャーの申し出を受け入れる。
それぞれ異なる目的を持った三人がピンク・ダイヤを求めて過酷な道を歩き出す。

一般的にアジア人は若く見られるが、西洋人にも時々童顔の人がいる。
レオナルド・デカプリオがそうではないだろうか?
「タイタニック」のイメージが強く、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「アビエイター」で
大人の男を迫力で演じているのは充分伝わってくるのだが、童顔が災いし、キャメロン・ディアスや
ケイト・ブランシェットなど競演女優の恋人というより弟にしか見えなかった。
ところが今回の「ブラッド・ダイアモンド」は33歳という年齢もあるのだろうが、「レオ様」なんて
アイドル呼びができないような、男臭く逞しい大人の男なのだ。
同じく2006年製作で、ついにマーティン・スコセッシにアカデミー監督賞をもたらした
「デパーティッド」(リメイクの受賞でよいのかスコセッシ?)でなく、「ブラッド・ダイアモンド」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも納得できる。
同じく助演男優賞にノミネートされたジャイモン・フンスーも、家族を思う純朴な父親を熱演。
ジェニファー・コネリーは都会的なイメージだったが、危険な紛争地帯を渡り歩く
日焼けしたやり手ジャーナリストの役を、スッピン(?)で自然に演じ、とても美しい。
カメラを向けた時の左目が真っ直ぐで知的♡。

アフリカ西海岸シオラレオネの内戦を舞台に、
三人が「アフリカからの脱出」「家族を奪還」「記事を裏付ける証拠」という三様の思いを秘め、
一つの大きなピンクダイアモンドに引き寄せられる。
監督は「ラストサムライ」のエドワード・ズイック。
天然資源を資金源にする反政府軍、
資源めぐって直接・間接的に関わってくる先進国、
誘拐され殺人マシンにされる少年兵、
手足をなたで切り落とされる人々、あふれる難民などアフリカが今も抱える問題を取り上げ、
社会性と娯楽性をうまく織り交ぜ、押し付けがましくなく、最後までぐいぐい見せる。
大人の男だぜ!
デカプリオ演じるダニーはローデシア、現在のジンバブエ出身という設定だ。
ローデシアといえば19世紀ダイアモンドと金で巨万の富を築き、南アフリカの政治と経済の実権を握り
「アフリカのナポレオン」と呼ばれたイギリス人セシル・ローズの名前にちなんで作られた国だ。
傭兵から密輸業者となった一匹狼ダニーの悲しい生い立ちも、
ダイアモンドに絡む帝国主義の悲劇が生んだジンバブエ独立(1980年)にあるようだ。
美しい大自然と殺戮現場、難民キャンプとのコントラスト、採掘場で泥にまみれていたソロモンが
イギリスの高級宝石店のウインドウに飾られた大きなダイアのネックレスを見入るシーンが切ない。
「アフリカの赤土はここで流された血の色だ」という言葉が美しい景色をバックに痛い。
This is Africa. これがアフリカだ。
昨年12月(2006年)アメリカ公開時には、
「現在でも武器調達のための紛争ダイアモンドが世界で大量に流通しているという誤解を国民に与える」
として国務省次官補代理が抗議、
一方、アムネスティーなど人権擁護団体は、「激減したとはいえ今だ流通している」として映画を支持、
クリスマス商戦を前に売り上げに影響が出るのではと危機感を持ったダイアモンド業界で物議を醸したようだ。
アカデミー賞を取れなかったのはこれが原因???二人とも良かったけどなぁ~。
*** 追加 ***
・2006年のアカデミー主演男優賞は
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」でフォレスト・ウィテカーが受賞しました。
・デカプリオは2004年「アビエイター」でゴールデングローブ主演男優賞受賞です。
・「ダイアモンド」と言えば「デビアス社」です。セシル・ローズがデビアス社の創業者です。
本映画に出てくる「ヴァン・デ・カープ社」のモデルです。
「婚約指輪は給料の3か月分です」はデビアス社の打ち出した広告です。
ちょっと前は「スイートテン・ダイアモンド」のCMをよく見ました。
・この映画で「コンフリクト(紛争)・ダイアモンド」「ブラッド・ダイアモンド」「ダーティー・ダイアモンド」
という言葉が広く知られるようになり、コンフリクト・フリー(紛争に関係ない)を証明するための
「キンバリープロセス」なんて証明書まであるそうです。
でも…そこまで問われるのはカラット数の大きいもので、小さいものはわからないでしょうね?
どちらにしろ、私には縁がなさそうです。はい。
・アフリカは原石採掘のみで、欧米に流れていた高額で取引されるダイアモンド。
何年か前、NHKのドキュメンタリーでアフリカで採掘からカッティングまでするような流れができつつあると
いうのを見ました。資源があっても潤わなかったアフリカが変化してきているということでしたが、
その後はどうなんでしょう?
☆ 硬目の文章と柔らかめの文章、どちらがよろしいでしょうか?
あなたの声をお聞かせください

以前、別ブログにアップしていたので、こちらに再度アップします。
この映画で「やっぱりデカプリオ上手いなぁ~」と見直した作品です。
どうも綺麗な格好をして登場すると童顔になる気がします。
この映画のように、無精ヒゲをはやしてラフな格好で髪の毛なんか気にせず戦う系の方が
年相応でいいと思います。
5年前に書いたので、読み返してみたらメチャクチャ硬い文章で、自分でもビックリです。
今は柔らか過ぎるかも?
***********************
ブ ラ ッ ド ・ ダ イ ア モ ン ド
***********************
< ストーリー >
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)は反政府軍の襲撃で拉致され家族と引き離されてしまう。
ダイヤモンドの採掘場に連れて行かれたソロモンは、驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。
家族のため、危険を承知でダイヤを秘密の場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸を生業としているアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、刑務所で大粒のダイヤの話を
聞き、ソロモンに接近し取引を持ちかける。ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は
反政府軍の資金源であるダイヤの真相を追うため、アーチャーに接近する。
難民キャンプで家族と再会したソロモンは連れ去られた息子を救うため、アーチャーの申し出を受け入れる。
それぞれ異なる目的を持った三人がピンク・ダイヤを求めて過酷な道を歩き出す。

一般的にアジア人は若く見られるが、西洋人にも時々童顔の人がいる。
レオナルド・デカプリオがそうではないだろうか?
「タイタニック」のイメージが強く、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や「アビエイター」で
大人の男を迫力で演じているのは充分伝わってくるのだが、童顔が災いし、キャメロン・ディアスや
ケイト・ブランシェットなど競演女優の恋人というより弟にしか見えなかった。
ところが今回の「ブラッド・ダイアモンド」は33歳という年齢もあるのだろうが、「レオ様」なんて
アイドル呼びができないような、男臭く逞しい大人の男なのだ。
同じく2006年製作で、ついにマーティン・スコセッシにアカデミー監督賞をもたらした
「デパーティッド」(リメイクの受賞でよいのかスコセッシ?)でなく、「ブラッド・ダイアモンド」で
アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも納得できる。
同じく助演男優賞にノミネートされたジャイモン・フンスーも、家族を思う純朴な父親を熱演。
ジェニファー・コネリーは都会的なイメージだったが、危険な紛争地帯を渡り歩く
日焼けしたやり手ジャーナリストの役を、スッピン(?)で自然に演じ、とても美しい。
カメラを向けた時の左目が真っ直ぐで知的♡。

アフリカ西海岸シオラレオネの内戦を舞台に、
三人が「アフリカからの脱出」「家族を奪還」「記事を裏付ける証拠」という三様の思いを秘め、
一つの大きなピンクダイアモンドに引き寄せられる。
監督は「ラストサムライ」のエドワード・ズイック。
天然資源を資金源にする反政府軍、
資源めぐって直接・間接的に関わってくる先進国、
誘拐され殺人マシンにされる少年兵、
手足をなたで切り落とされる人々、あふれる難民などアフリカが今も抱える問題を取り上げ、
社会性と娯楽性をうまく織り交ぜ、押し付けがましくなく、最後までぐいぐい見せる。

大人の男だぜ!
デカプリオ演じるダニーはローデシア、現在のジンバブエ出身という設定だ。
ローデシアといえば19世紀ダイアモンドと金で巨万の富を築き、南アフリカの政治と経済の実権を握り
「アフリカのナポレオン」と呼ばれたイギリス人セシル・ローズの名前にちなんで作られた国だ。
傭兵から密輸業者となった一匹狼ダニーの悲しい生い立ちも、
ダイアモンドに絡む帝国主義の悲劇が生んだジンバブエ独立(1980年)にあるようだ。
美しい大自然と殺戮現場、難民キャンプとのコントラスト、採掘場で泥にまみれていたソロモンが
イギリスの高級宝石店のウインドウに飾られた大きなダイアのネックレスを見入るシーンが切ない。
「アフリカの赤土はここで流された血の色だ」という言葉が美しい景色をバックに痛い。
This is Africa. これがアフリカだ。
昨年12月(2006年)アメリカ公開時には、
「現在でも武器調達のための紛争ダイアモンドが世界で大量に流通しているという誤解を国民に与える」
として国務省次官補代理が抗議、
一方、アムネスティーなど人権擁護団体は、「激減したとはいえ今だ流通している」として映画を支持、
クリスマス商戦を前に売り上げに影響が出るのではと危機感を持ったダイアモンド業界で物議を醸したようだ。
アカデミー賞を取れなかったのはこれが原因???二人とも良かったけどなぁ~。
*** 追加 ***
・2006年のアカデミー主演男優賞は
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」でフォレスト・ウィテカーが受賞しました。
・デカプリオは2004年「アビエイター」でゴールデングローブ主演男優賞受賞です。
・「ダイアモンド」と言えば「デビアス社」です。セシル・ローズがデビアス社の創業者です。
本映画に出てくる「ヴァン・デ・カープ社」のモデルです。
「婚約指輪は給料の3か月分です」はデビアス社の打ち出した広告です。
ちょっと前は「スイートテン・ダイアモンド」のCMをよく見ました。
・この映画で「コンフリクト(紛争)・ダイアモンド」「ブラッド・ダイアモンド」「ダーティー・ダイアモンド」
という言葉が広く知られるようになり、コンフリクト・フリー(紛争に関係ない)を証明するための
「キンバリープロセス」なんて証明書まであるそうです。
でも…そこまで問われるのはカラット数の大きいもので、小さいものはわからないでしょうね?
どちらにしろ、私には縁がなさそうです。はい。
・アフリカは原石採掘のみで、欧米に流れていた高額で取引されるダイアモンド。
何年か前、NHKのドキュメンタリーでアフリカで採掘からカッティングまでするような流れができつつあると
いうのを見ました。資源があっても潤わなかったアフリカが変化してきているということでしたが、
その後はどうなんでしょう?
☆ 硬目の文章と柔らかめの文章、どちらがよろしいでしょうか?
あなたの声をお聞かせください


元々演技巧いな~って思っていたけど、それに男臭さも加わって。
大好きな俳優さんです♪
この作品ではかろうじて童顔がそれほど気にはならなかったんだけれど、
同傾向のワールドオブライズでは・・・う~~む。
ところで
硬めのも柔らかいのもどちらも読み応えあり!です。はい。
コメントありがとうございました。
最近やっと年相応になってきた感じですね。
私も好きで応援しているのですが・・・もうちょっと色気とかセクシーさが出てくるといいんでしょうか?
そうか!キャメロン・ディアスやケイト・ブランシェットとでは釣り合いが取れませんわね。
ワールド・オブ・ライズのイランの女優さんは可憐で綺麗でしたね。彼女とも相性が良かったと思ったのですが・・・kazooさんはいま一つですか?
私の問いかけに答えていただき、ありがとうございます。
硬軟とり混ぜていきたいと思います