昨晩は米井嘉一先生の栄養療法実践講座でした。
田町で7時から9時までで、毎月6回講座です。
栄養の偏りを防止するにはマルチビタミンやマルチミネラルを活用すると良い、と言うお話が印象的でした。
又、日本人は痩せ信仰が強いけれど、適正体重、適正運動が最も健康的で長寿である、と言う話も良かったです。
食べ物、摂取するものが体に即影響するんだ、と言う我々にも凄く関連する話は、噛むこと咀嚼をちゃんと出来るようにして、患者さんを健康にしていける話で、真摯に受け止めました。
高齢者になると肉や野菜が食べにくくなり、偏った食事で体を悪くする。
カルシウムの血液濃度を保つ為に、骨からカルシウムが出て行く。
そして骨粗鬆症になる。
骨粗鬆症になると、骨折する。
骨折すると、寝たきりになり、認知症になる。
そして、誤嚥性肺炎で苦しい思いをして亡くなる。
悲しい締め括り方ですが、有りふれた話なのです。
私達歯科医は、その最初の入り口で防げる素晴らしい仕事です。
非常に残念なことに義歯は7割以上が飾り、しまわれていて使われていない、と言う現状が、厳然と存在しているのは事実です。
しかし、インプラントを義歯の支えに使うなら、義歯は快適に使えるようになるのです。
義歯の下の支え、第一大臼歯の近くに1本だけのインプラントの支えがあるだけで義歯は蘇ります。
インプラント1本を植立するだけで済めば、費用もかなり楽になります。
それだけで、入れ歯は全く違ったものになるのです。
噛むこと、咀嚼できること、その為に義歯を復活させるインプラント。
栄養を満遍なくちゃんと取っていただける為に、インプラント支持の義歯を知って欲しいものです。
来月の米井先生の講義が楽しみです。