この方は残念ながら、手前のインプラントの後ろ半分がインプラントの先端まで骨が溶けてしまっています。
いわゆるインプラント周囲炎という、インプラント周囲の歯周病のような病気です。
こうなると、インプラントは揺れてはいませんが、歯茎から膿が出て出て止まりません。
なので、このダメになったインプラントは取り除き、病巣を取り除き、綺麗に新しいインプラントを植立して、骨の再生を行いました。
かなり広範囲に病巣が及んでいましたので、細かい器具で狭い深いところまで追及して取り除き、更にレーザーを使って、蒸散させながら細胞レベルの殺菌を行い、骨の再生を促すようにしました。
その上で、光殺菌もして、特殊な薬剤を浸透させて殺菌効果と免疫賦活作用を狙って処置しました。
そこから、再度CT撮影をして、骨の形態を精査して、新たなインプラントをどこにどう植立し、すぐに歯が入れられる即時荷重を狙えるのかの最終判断を下しました。
幸い植立トルク値は50Nくらいという理想的な強さでしたので、問題なく即時荷重できました。
仮歯が入れば、インプラント周囲の骨造成、歯茎再生はとても楽です。
仮歯があることで、仮歯が傘のように手術した部位を守ってくれるからです。
これで、あとは骨とインプラントがしっかりくっ付けば、セラミック冠が入ります。
嫌な手術は1回きり。
楽に治る、腫らさない痛まない手術で治す。
短い期間で治る。
普段の生活したまま治る。
始めから仮歯があるので、見た目が悪くならない。
それが、私の目指す即時植立即時荷重インプラント治療です。