インプラントって、結局周囲に骨が2㎜あって、健常な軟組織が4㎜あって、角化歯肉が最低2㎜温存されてれば良い、んじゃないの？
審美性を過度に追及することとか、欠損した骨を造成することに走ることが、本当に患者さんの幸せにつながるのか否か、とても良く考えないといけない、と思ってしまう・・・
それよりも、患者さんにキチンと本当のこととか知識を持っていただいて、そうなる前、そこまで骨の欠損が進む前、もしくは外傷であっても、適切な対処方法で加療し、それで過剰なまでの外科のオンパレードになることを避けられるようにすること、成ることがずっとずっーと大事、と思います。
骨増やせること、それは自慢でしょうが、そうならないように出来ることの方が私は尊い、そう言う時代に早くなって欲しい、と心から願います。
勿論、そう言う骨造成GBR手術大掛かりなのを成功させられるDRは素晴らしいし、偉大だと思いますよ。
でも、それらを過去の遺物に早くしないといけない、とも思います。
私だって、抜歯即時植立即時荷重なんて”普通”と言う時代が一日でも早く来て欲しい、そんな時代があったんだ、と笑われる時代が来て欲しい、と心底願ってますから。
自分が他より優れている、それをキープし続けたいって、実に下らない、と思います。
健全な競争、競い磨き合うことで、患者さんにもっと良いモノを提供出来る、そう言う時代に成って欲しい。
海外の学会好きなのは、多少なりともそう言う雰囲気があるからなんです。
良きものを、神様に近付く、真理を解き明かす、そう言う姿勢で仕事し続けて行きたいですね、私は。
だからこそ、何処まで行っても進もうと思えるし、他のレベルなんて気にしない、で行けると思うんです。
少なくとも、私は、自分が得た正しい知見は、正しくお伝えして行こう、と決めています。
但し、真面目に学ぼうと言う方限定。
美味しい所だけ、上澄みだけ欲しいと言う人は、駄目です。
人としての姿勢で駄目だから。
本物、本質を追究する、それだけで、私の一生は終わるでしょう。
だから、ゴルフする暇もないし、車の趣味も興味ないし、水商売関係も一切関心ありません。
若いうちからこんなだったんで、そりゃ煙たがれましたし、変人視されましたよ。
でも、私は求道者であり続けたい。
進み続けながら、これで確定、と思うモノは次代に平気で伝えちゃいます。
臨床家兼探究者、そして、私生活では風流人でありたい・・・そう願ってます。
私の短所でもあるんですが、分かってしまったことには一切の興味を失くす…分からないこと、その先のことにしか興味がない、んです。
そう言う理由もあって、分かったことは惜しみなく次にさっさと伝えちゃってます。
歯周病の課題がかなり解決したように、インプラント周囲炎の問題もそうは掛からないだろう、と私は信じています。
更なるその先の問題は？
その答えが、低侵襲処置の追究であり、予後安定長期化のメインテナンス、患者さんの高齢化に伴う生活改善とか、と感じています。
歯科が頑張れば、平均寿命100年、それも健康な状態で介護要らずで、が出来る、と私は信じてます。
骨造成GBR、歯茎再生FGG、CTG等の手術は、基礎力として必須のモノとは私も思いますし、経験すべき、と思います。
でも、それに没頭し過ぎないで、ともハッキリ申し上げます。
ゴッドハンド達を限りなく尊敬し、心から崇拝申し上げますが、でも、と言う心情も素直に白状します。
まあ、正直に書けば、クイントがどうしようもなく馬鹿だな、なんですけどね・・・
松元教貢即時荷重インプラント専門書著者 @mgenchan