元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

「家を守る」?

2009年09月06日 | ふるさと
昨日 近くの友人が訪ねてくれました。
数日前も、自分で獲った「アユ」を塩焼きにして届けてくれた友人です。

話がこどものことに及びます。
「息子を家に帰したいので、就職口の情報提供の協力を」とのこと。
できることはするとの返事をしました。

「ところで、なぜ帰したいの?」と聞くと、彼は怪訝な顔。
「長男だし、家を守るため」と当然のことをなぜ聞くのかと不思議そうです。

「家を守る」という意味が私には、よく理解できないのです。
いなかでは、よく使われる言葉ですが・・・。
母親も当たり前に話します。「私も家を守ってきた」と。

物理的に「家を守る=文字通り、先祖伝来の家のメンテナンス」に加え、家名(かめい)の継承?
生まれた土地を離れると「家を守った」ことにならないようなのです。

このことが私には、いまだに理解ができません。
「どこで生活していても、先祖を敬っていれば・・・」
「都会で成功し、名を成しても、家を守ったこと」にならないの?
田舎に帰った私は「家を守り」、帰らない私は「家を守ってない」ことになるの?

過疎化の進むふるさとは「家を守れない人たち」のせい?
本当は、仕事のないことや医療制度の不備が「家を守れなくしている」のであって、
社会基盤の整備の遅れを、個人の責任にしていることに納得できません。

     

大げさに言うと「人間の生きる目的」は、「DNAの連鎖のため」と考える私です。

私が生まれたのは、両親や多くの先祖の存在のおかげです。
私につながる「逆三角形」の膨大な人数が居てくれたから。
先祖の一人が欠けても、私は生まれてないのです。その意味では「奇跡」です。

四人の娘初め、生まれるであろう多くの子孫の「三角形」の頂点にいる私の責任は重大です。

画像  我が家の屋根(手前左が母屋、中央下が小屋、右手前が離れ、今はイチョウは短く)
     塩焼きのアユ(友人が炭火で焼き、届けてくれたものです)
コメント (2)
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