私の直方の風景

私の住んでいる直方の好きな風景を紹介します。

◆「筑豊の近代化遺産講座」に参加して~第8回(11月宮若市にて)~◆その1

2011年12月12日 21時46分19秒 | 郷土の歴史
「筑豊の近代化遺産講座」に参加して~第8回(11月宮若市にて)~その1

明治の時代から日本の近代化の原動力となった石炭と鉄・・・・・・
その大きな原動力は「筑豊の石炭」、ということで「筑豊の誇りと新しい町づくり」、という主旨の元に
月に1度開催される本講座に本年4月から参加しています。
今話題の山本作兵衛さんの炭坑画の「世界遺産登録」に大きな仕事・役割をされた関係者の
皆さん方も本講座に当初から深くかかわっておられ、内容的にも意義深く、大変良い勉強になります。

さて、今回は、11月に開催された内容を取り上げますが、主なテーマは次の通りです。
1.宮若市石炭記念館にて
(1)長弘先生;「筑豊炭田の近代化遺産の全体像」
(2)榎田館長;「宮若市石炭記念館と貝島炭礦の歴史」
2.宮若市貝島六太郎邸と庭園見学
*************************************
それでは、その1です。
今回の会場となった「宮若市石炭記念館」です。
①②③




「宮若市石炭記念館」の設立の柱は、
・貝島炭砿の創業から閉山まで
・特筆すべき私学の記録
・貝島を支えた労働者の記録
となっており、この主旨にしたがって、館内には沢山の展示がなされています。
内容は、実際に使用した器材、関連写真、絵画、そして貝島私学(私立小学校)の記録など
多岐にわたります。貝島炭砿の旧宮田町に果たした役割は極めて大きいものですが、
明治18年(1885)大之浦炭鉱開坑~昭和48年(1973、坑内掘)閉山、
そして昭和51年(1976、露天堀)閉山の約90年間にわたり、筑豊炭田の石炭産業の一角を
支えて来ております。
また、創業者の貝島一族の生まれ育った直方市にも多くの足跡や施設遺産が残されています。

(1)長弘先生の「筑豊炭田の近代化遺産の全体像」の講義室です。
「宮若市石炭記念館」は、貝島私学(私立大之浦小学校)発祥の地であり、この講義室には、
木製の懐かしい机といすが並んで、懐かしい教室が再現されていました。
早速座ってみましたが、大人の私の足は少し長いので、入りきれなくて別に準備された椅子に
すわりました。私も含めて出席の皆さんの幼い頃へのタイムスリップのひと時でした。



長弘先生の講義風景です。先生の講義内容は、
・筑豊の近代化産業遺産の評価(山本作兵衛の記録画、旧伊藤傳右衛門庭園、川ひらた)
・筑豊の石炭産業からみる我が国の近代化に果たした役割
・筑豊の近代化遺産の内容~特に「筑豊の近代化遺産30選」
ということで、写真や画像を用いて、網羅的に分かりやすく説明して頂きました。




(2)の榎田館長の館内案内では、ご自身貝島炭砿の炭鉱マンとしての豊富な勤務経験に基づく
丁寧で熱意のこもった具体的で分かりやすい説明を聞くことが出来て、大変勉強になりました。
私も何がしかの知識や少々の経験有りでしたが、より深く身近に筑豊の先達の歴史に触れることが
出来ました。
館内の案内図です



榎田館長の熱い説明風景です。
⑦⑧



昭和25年完成の東洋一の竪坑です。そして断面図です。
⑨⑩



炭住の写真です。そして、長屋(8軒長屋=ハモニカ長屋)の模型です。
⑪⑫




創業者の貝島太助と六太郎(太助の次弟)の肖像です。


館内には、沢山の貴重な資料が展示されています。

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